【必見】カーネーションの鉢植えを長持ちさせる方法【長持ちさせるコツは置き場所と水やりが重要だった!?】

2024年4月23日
母の日にカーネーションの鉢植えをもらったのですが、ほんの2~3日でお花が萎れてきました…カーネーションの鉢植えを長持ちさせるコツやカーネーションのお花を咲かせる方法を教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『カーネーションの鉢植えを長持ちさせる方法』ということで、カーネーションの鉢植えを長持ちさせる上で必要な管理方法、またカーネーションのお花を咲かせる方法などカーネーションの鉢植えを長く楽しむためのエピソードを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、カーネーションの鉢植えを長持ちさせるのに必要な管理方法が分かるようになり、大切なカーネーションの鉢植えがすぐに枯れてしまうことなく、ご家庭を明るく彩るのにきっと役立ちます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、カーネーションの鉢植えを長持ちさせる上で注意すべき点は置き場所と水やりです。

カーネーションの鉢植えは日当たりと風通しがいい場所を好みます。したがって室内で管理していると、どうしても日照不足になってしまいます。日当たりが悪いとお花がなかなか咲きませんし、次第に元気もなくなってきます。

また室内でカーネーションの鉢植えを育てていると、水やりが難しくなります。屋外と違い風通しが悪いので、土が乾きにくくなります。土が乾いていない状態で水やりを行うとカーネーションがどんどん元気がなくなり、最悪の場合枯れてしまう恐れがあります。

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せっかくの大切なカーネーションの鉢植えを長く楽しむために、正しい管理方法を覚えておきましょう。

「毎年カーネーションを枯らしてしまう」「カーネーションのお花がなかなか咲かない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


カーネーションってどんな植物?

カーネーションは多数の花弁で構成されている花で、古くからヨーロッパを中心に親しまれている花です。現在でも世界中で見ることのできる花で、愛好家も多いポピュラーな花として知られています。

フリルみたいな花弁が可愛らしいカーネーションは色や形のバリエーションが豊富なお花です。母の日に贈られることも多いですが、ピンクや深紅、オレンジ、黄色、青、紫、などの色はフラワーギフトとしても人気があります。

花もちがいい

カーネーションは古代ギリシャ時代から栽培されていますが、現在のカーネーションはナデシコ科のセキチク(石竹)と、交雑したものがほとんどで、そこから多くの品種のカーネーションが誕生しました。

四季咲き性の強いミニ系の品種は花もちがよいので鉢花に人気があります。母の日がある5月はやや気温が高く、寿命(キレイに咲いている期間)は1~2週間前後と言われております。気温が低い冬はもう少し長持ちしますが、お手入れ次第では春夏も長持ちさせることが可能です。

多彩なお花の咲き方

波打つフリルのような花びらが、可愛さとゴージャースさの両方を持ち合わせているカーネーションですが、切り花は、1本の茎に大輪の花を1つつけるボリュームのある見た目が特徴の「スタンダードタイプ」と、枝分かれした各茎に小ぶりな花がつく「スプレータイプ」の2種類の花の付き方があります。

また「丸弁咲き」、「一重咲き」、「剣弁咲き」、「極剣弁咲き(スター咲き)」と花の特徴から4種類に分けることができます。

切り花での利用が多いカーネーションですが、ポットカーネー ション、ガーデンカーネーションと呼ばれる開花鉢として出回り、苗も入手できます。このポットカーネーションは葉や茎が密集しているものが多いです。

咲かないつぼみがある

スプレータイプの場合、つぼみがたくさんついているものがお得な感じがすると思います。

しかし、カーネーションのつぼみが全部が咲くわけではありません。先端が開いて花びらが見えるものは、咲く可能性が大です。反対に先端までしっかりと緑色のつぼみは、まず咲きません。

むしろ咲かないつぼみをそのままにしていると、無駄に花のエネルギーを消費してしまいます。咲かないつぼみはカットしたほうが花が長持ちします。

カーネーションは咲いてからのもちがいいので、花屋さんでスプレータイプを選ぶときは、つぼみがたくさんついているものより、花がすべて咲いているもののほうがおすすめです。

カーネーションを長持ちさせるために

カーネーションはご自身で購入するよりも母の日にプレゼントされることの方が多いという声がよく聞かれます。そこで、カーネーションをプレゼントされた時に行うことについてもご紹介しておきます。

実は、カーネーションは受け取った直後から寿命が左右されてしまうのです。せっかくのきれいなカーネーションをできるだけ長持ちさせるためにも、押さえておくべきポイントをお伝えします。

ラッピングを外す

母の日などでプレゼントされた鉢物の場合、きれいにラッピングされていることがほとんどです。そのラッピングごと飾っておきたいという気持ちも分かりますが、長持ちさせるためにはすぐにラッピングを取り外すことが大切です。

カーネーションは湿気に弱いため、ビニールに包まれた状態で時間が経つと、蒸れて根腐れしたりカビが生えたりしてしまうことがあります。

カーネーションをプレゼントされた場合には、ラッピングは受け取ったらできるだけ早く取り外し、通気性をよくしてあげることが長持ちさせるためのポイントです。

屋外で育てる

カーネーションは日光が当たることでよく育ちます。特にプレゼントされたものは近くに置いて鑑賞したいという気持ちから、室内で育てる方が多いのではないでしょうか。

ところが、室内ではどうしても日照不足になってしまため、カーネーションのもちが悪くなってしまいます。仮に上手に育ったとしても、日照量が足りていないため次の花が咲きにくくなります。

屋外で育てることでカーネーションが成長する上で必要な日光と風通しを確保できます。

ただし雨の日は軒下など、雨の当たらない場所へ移動させましょう。長く雨に当たると病害虫の原因となるため注意しましょう。

毎日の水やり

結論から言うと、カーネーションはとても水が好きな植物です。

カーネーションの根っこは細くてデリケートです。それでいて水が切れてしまうと、そのまま萎れてしまって復活しないっていうのがカーネーションの特徴です。

どうしても室内で管理する場合は日当たりと風通しが確保できないため、水やりが原因でカーネーションが枯れてしまうことがほとんどです。

しかし、屋外でカーネーションを育てることで日当たりと風通しが良くなり、室内で育てるよりも水やり後の土が乾きやすくなります。特に花芽が付いている間はお水をたくさん欲しがるので、水やりは屋外に出した日から毎日あげるようにしましょう。

水やりの際の注意点として、花と蕾は水がかかるとカビやすいということです。そのため、水やりをする際は上からシャワーで全体にかけるやり方はおすすめできません。葉にかかるのも株を傷めたり病気にかかりやすくなったりする原因となる可能性があるため、根元と土に向けて水やりを行うのが原則です。

カーネーションを屋外で育てることが、意外にも乾燥気味でカーネーションにとっては育ちやすい環境になります。
水やりをしても根腐れすることのないような場所なら、初心者の方でも安心してカーネーションを育てることができます。

カーネーションのお花を咲かせるために

カーネーションは受け取った直後から咲いているお花に限りがあります。先にもお伝えしたとおり、カーネーションには咲くつぼみと咲かないつぼみがあるからです。

実際にカーネーションの鉢植えのお悩みでも、『次のお花がなかなか咲かない』というお声があります。

実際に次から次にカーネーションのお花を咲かせるにはコツがあるので、せっかくの大切なカーネーションのお花を少しでも長く楽しむために、お花を咲かせるために必要な作業をお伝えします。

終わりかけのお花を摘む

カーネーションのお花が咲かないのは肥料が足りないのではなく、お花を咲かせるための養分が分散されているからと言えます。

そこで終わりかけの花を摘むことで、養分が別のつぼみにいくようになり成長が促されます。花を1つ取ると、1つのつぼみが咲くというようなイメージです。

この終わりかけのお花を摘むことを花がら摘みと言います。

花がら摘みは、カーネーションに限らず鉢植えや地植えでお花を育てるうえでの基本のお手入れです。咲き終わった花をカットすることで、次に咲こうとしている花に必要な水分や栄養分がいきわたりやすくなることを目的に行います。

花がら摘みを行うことで花が咲きやすくなるだけでなく、枯れたりしおれたりした花が取り除かれるることで見栄えがよくなるというメリットもあります。

カーネーション全体を見て、『色が抜けてきている』『おしべが見えている』この2点があてはまるものは摘み取るタイミングのお花になりますのでハサミなどで首元から摘み取るようにしましょう。

小さな芽を摘む

一本の茎に複数ついているつぼみのうち、一番小さな芽を2~3個摘み取ると、より大きな花を咲かせることに役立ちます。

こちらは芽かきと呼ばれ、カーネーションの生産者さんは日々この作業を行なっています。店頭に並んでいるカーネーションの鉢植えがたくさんの大きなお花を咲かせているのは、生産者さんたちのこの丁寧な芽かき作業があるおかげということです。

購入したばかりのタイミングでは大きな花が咲いていたのに、次々と咲いていくうちに「なんだか最初より花が小さい」と感じたら、この芽かきを行うとよいでしょう。

カーネーションを来年も楽しむために

カーネーションの開花時期は4月〜6月です。春から初夏にかけて咲き誇り、秋に返り咲く種類もあります。多年草なので上手に育てれば、毎年咲いてくれます。

ただし、秋にもお花を咲かせたり、来年もカーネーションを楽しむためにはカーネーションの花が咲き終わる頃に必要な作業があります。

ここでは春以降もカーネーションのお花を咲かせる管理方法をお伝えします。

全体をカットする

カーネーションのお花が咲き終わる頃(夏前、6月頃)、もう新しいつぼみもできそうにない状態になったら、茎の株元から先端までの長さで、1/3程を目安にカットします。その際、下葉まで切り取ってしまわないよう注意してください。生育を促すために葉を残しておく必要があります。

この作業を切り戻しと言い、不要な葉や枝を取り除くことで、風通しが良くなり、新しい芽の生長を促すことができます。

植え替えをする

鉢底から根っこが出るくらい鉢が小さすぎる場合は、大きめの鉢に植え替えましょう。一般的な鉢植えは育てていくうちに少しずつ根が詰まってくるため、しばらく育ててから植え替えを行います。

カーネーションの根っこは細く、デリケートなので根っこを傷つけないようそっと土ごと鉢から取り出し、一回り大きな鉢に植え替えます。この時、鉢の縁から下2〜3cm(ウォータースペース)ほどを残して、土を入れましょう。

最後に水を鉢底から出てくるくらいたっぷりと注ぎましょう。

植え替え後は1週間ほど養生させるのが基本です。カーネーションを日陰、または半日陰の風通しの良い場所に置き、水切れさせないように気を付けましょう。そして1週間後に徐々に日向へと慣らしていきます。

まとめ:毎日の水やりでカーネーションの変化を楽しもう!!

というわけで、【必見】カーネーションの鉢植えを長持ちさせる方法【長持ちさせるコツは置き場所と水やりが重要だった!?】を書いてきました。

この記事で解説した『カーネーションの鉢植えを長持ちさせる方法』を実践してもらうと、カーネーションのお花を毎年楽しむことができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【カーネーションってどんな植物?】
1、花もちがよく1~2週間前後キレイに咲き誇る
2、品種や多彩な咲き方が豊富
3、咲かないつぼみがある

【カーネーションを長持ちさせるために】
1、鉢のラッピングはすぐに取り外す
2、日光を風通しを確保するため屋外で育てる
3、毎日の水やりで水切れに注意する

【カーネーションのお花を咲かせるために】
1、終わりかけているお花を摘み取る
2、茎に付いている一番小さな芽を2~3個摘み取る

【カーネーションを来年も楽しむために】
1、茎の株元から先端までの長さで、1/3程を目安に切り戻す
2、一回り大きな鉢に植え替える
3、植え替え後は1週間ほど日陰の風通しの良い場所に置く

以上がカーネーションの鉢植えを長持ちさせるポイントになります。

基本的に注意することは置き場所と水やりです。

カーネーションの鉢植えは日当たりと風通しがいい場所を好みます。したがって室内で管理していると、どうしても日照不足になってしまいます。また日当たりと風通しが悪いため、土が乾きにくく、水やりも難しくなります。

しかし屋外でカーネーションを育てることで枯れることなく、次から次にカーネーションのお花を咲かせることができます。

ひとたびカーネーションの鉢植えを長持ちさせる方法を覚えてしまえば、翌年もカーネーションの鉢植えが立派にお花を咲かせる姿を見ることができますし、他の植物にも活かすことができます。

カーネーションの鉢植えを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。