お花屋さんでスモークツリーのお花を買ってきたんだけど、花瓶に入れて飾っていたら1日しかお花が保ちませんでした…スモークツリーを長持ちさせるコツや日持ちについて教えて。 |
今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
この記事では『スモークツリーの切り花を長持ちさせる方法』ということで、スモークツリーの切り花を長持ちさせる上で必要な剪定方法や長持ちさせる管理方法などを解説していきます。
記事の内容を理解・実践してもらうと、スモークツリーを長持ちさせるのに必要な剪定方法や管理方法が分かるようになり、お気に入りのスモークツリーの切り花がすぐに枯れてしまうことなく、あなたのお部屋を明るく彩るのにきっと役立ちます。
私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
最初にいっておくと、スモークツリーの切り花を長持ちさせる上で注意すべき点は乾燥です。
スモークツリーの切り花は乾燥にとても弱いため、定期的な水分補給が欠かせません。
エアコン等の風が直接当たると、すぐにカリカリになってしまいます。フワフワの状態を長く楽しみたい方は、エアコン等の真下などに飾るのは避けましょう。
せっかくの大切なスモークツリーの切り花を長く楽しむために、正しい剪定方法や正しい管理方法を覚えておきましょう。
「スモークツリーのお花がすぐカリカリになってしまう」「スモークツリーのお花を長持ちさせる方法がわからない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。
Contents
スモークツリーってどんな植物?
ふわふわとした綿毛のような質感が特徴的なスモークツリー。
一度見たら忘れられない個性的なフォルムをしたその植物は、別名「煙の木」と呼ばれているウルシ科ハグマノキ属の落葉樹です。
最近では庭木としても人気が高く、シンボルツリーとしてお家の庭などに植えられているのを見かけます。見頃の時期になるとモクモクと煙のような花で庭を優しい雰囲気にしてくれます。
強い生命力で長く楽しめる
その見た目の通り、和名を「煙の木」と言い、ふわふわとして煙を巻き上げているように見えることから、この名が付けられました。
この他にもハグマノキ(白熊の木)、カスミノキ(霞の木)という別名もありますが、ハグマ(白熊)の毛で作られる仏具に似ていることや、霞がかったように見えることなど、いずれも見た目に由来しています。
原産地はヨーロッパや中国などで、暑さにも寒さにも強く、放任してもよく育ちます。逆に生命力が強いために、枝葉を旺盛に伸ばして樹形を乱しやすいので、適した剪定をして風通しよく管理するひと手間が必要です。
お花や葉の色が多彩
スモークツリーはカラーリーフとしても活躍する人気の花木で、さまざまな葉色の品種が出回っています。
カラーリーフで有名な品種は、黄色みの強い明るい葉色の『ゴールデンレディ』、黒みを帯びたワインレッドの葉を持つ『ロイヤルパープル』や『ベルベットクローク』などがあります。
また、鮮やかな赤い花茎の『ワインカラー』、ピンクの『ピンクボール』、白の『ホワイトボール』、花茎がピンクからグリーンのグラデーションになる『グリーンボール』などもあります。
フワフワはお花じゃない
スモークツリーは5月中旬〜7月上旬頃に咲く初夏の花木(かぼく)ですが、どの部分がお花なのかをご存知でしょうか。丸いフワフワとした部分を花だと思っている方もいるかもしれませんが、この部分は花ではありません。
スモークツリーの本来の花は枝先につける3~5mm程度の小さな花です。
この花を咲かせた後、花がらという雌木の軸の部分が長く伸びて綿毛のような見た目になります。これは、種が遠くに飛ぶように進化したもので、花がらの先についた種を遠くに飛ばす役割を担っています。
そもそもスモークツリーはイチョウなどと同じく、雌雄異株(しゆういしゅ)という雌花と雄花を別の個体につける植物です。そのため、フワフワの花がらとなり種をつけるのは雌花のついている雌株だけになります。
スモークツリーの日持ちは?
スモークツリーの柔らかくしっとりしているフワフワは5日くらいが目安になります。
ただしスモークツリーのお花は乾燥に弱いため、エアコンの風が当たるような乾燥している場所に置かないようにしましょう。
また、直射日光が当たる場所もスモークツリーのお花の水分が失われるので気をつけるようにしましょう。
もし、花材として2~3日ほどストックしないといけない場合は新聞紙でゆったりと上まで包んでおくと乾燥から防ぐことが出来ます。
また、新聞紙で包む事で折れやすい枝を保護する事も出来ます。
スモークツリーを長持ちさせるために
スモークツリーは水上がりがよくないお花なので、しっかり手入れしてあげる必要があります。
特に切り花の状態はよりこまめなお手入れによって日持ち期間も大きく変わってきます。
ここではスモークツリーの切り花を綺麗な状態で長く楽しむコツをご紹介していきます。
お水は多めに
スモークツリーは基本的にたくさんお水を吸収するので、花瓶に対して8〜9割位までお水を入れて飾りましょう。
また、葉が水に浸かってしまうと、水がすぐ汚くなってしまうので、水に浸かりそうな葉は必ず取りましょう。
枝物は割るか叩く
基本的にスモークツリーは枝物にカテゴリーされています。枝物は生花と比べると水揚げが悪く、枝物は茎を割ったりするとよいと言われています。
十字に切れ込みを入れることで断面の面積が大きくなり、水上がりが良くなります。
また枝先をハンマーで叩き、繊維を裂き切り口を多くする事がポイントです。
花瓶の水を替える
こまめに水を入れ替えること。これは切り花を生ける際の基本となります。
食器用洗剤でしっかり花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。
お水に切花栄養剤を入れるとさらに効果的です。
エアコンの風を避ける
スモークツリーの穂の部分が乾燥しやすいので、エアコン等の風が直接当たると、すぐにカリカリになってしまいます。
フワフワの状態を長く楽しみたい方は、エアコン等の真下などに飾るのは避けましょう。
まとめ:乾燥を防いでスモークツリーを長く楽しもう!!
というわけで、【必見】スモークツリーの切り花を長持ちさせる方法【スモークツリーの日持ちはどのくらい?】を書いてきました。
この記事で解説した『スモークツリーの切り花を長持ちさせる方法』を理解してもらうと、大切なスモークツリーの切り花を長持ちさせることが出来るようになり、ご家庭を明るく彩るのにきっと役立ちます。
もう1度確認しましょう。
【スモークツリーってどんな植物?】
1、生命力が強く、枝葉を旺盛に伸ばして成長する
2、カラーリーフとしても活躍する人気の花木で、さまざまな葉色の品種が出回っている
3、本来の花は枝先につける3~5mm程度の小さな花
【スモークツリーの日持ちは?】
1、柔らかくしっとりしているフワフワは5日くらいが目安
2、直射日光が当たる場所はスモークツリーのお花の水分が失われる
3、エアコンの風が当たるような乾燥している場所に置かない
【スモークツリーを長持ちさせるために】
1、花瓶に対して8〜9割位までお水を入れて飾る
2、枝先をハンマーで叩き、繊維を裂き切り口を多くする
3、食器用洗剤でしっかり花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保つ
以上がスモークツリーの切り花を長持ちさせる方法になります。
スモークツリーの切り花を長持ちさせる上で注意すべき点は乾燥です。
スモークツリーの切り花は乾燥にとても弱いため、定期的な水分補給が欠かせません。
エアコン等の風が直接当たると、すぐにカリカリになってしまいます。フワフワの状態を長く楽しみたい方は、エアコン等の真下などに飾るのは避けましょう。
ひとたびスモークツリーの切り花を長持ちさせる方法を覚えてしまえば、ご自宅のスモークツリーを長く楽しむことができますし、他の植物にも活かすことができます。
スモークツリーを長持ちさせることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。