サンスベリアって簡単に育てることができるけど、植え替えとかしなくても大丈夫なの?もし植え替えが必要なら植え替えのタイミングが分からない…サンスベリアの植え替え方法について教えて。 |
今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
この記事では『サンスベリアの植え替え方法』ということで、サンスベリアに必要な植え替え方法や植え替えの時期、また植え替えの際の注意点などサンスベリアの植え替えにまつわるエピソードなどを解説していきます。
記事の内容を理解・実践してもらうと、サンスベリアに必要な植え替え方法や植え替えのポイントが分かるようになり、サンスベリアが枯れることなく、あなたのお家に癒しをもたらしてくれるようになります。
私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
最初にいっておくと、サンスベリアの植え替えを行う上で注意すべき点は植え替えの時期です。
サンスベリアは脇芽が出て株が増えるため、植え替えをしないと鉢が窮屈になります。
しかし、植え替えのタイミングを間違えてしまうと、最悪の場合枯れてしまいます。
この植え替えの時期さえ注意していただければ、通年サンスベリアを楽しんでいただけます。
サンスベリアを育ててみたい方やサンスベリアの植え替え方法がわからなくてお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。
Contents
サンスベリアってどんな植物?
ピンと真上に伸びた葉が印象的なサンスベリアは、スタイリッシュな雰囲気が人気の観葉植物です。
お家はもちろん、オフィスやカフェ・レストランなどで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
『トラノオ』とも呼ばれる
サンスベリアは厚みのある葉が上に向かって伸びる、乾燥に強い観葉植物です。
葉の色は緑色だけのものもありますが、横にシマ模様が入るものもあり、トラのしっぽのように見えることから和名では「トラノオ」とも呼ばれています。
半日陰でも育つため室内に置きやすく、葉のきれいな柄がおしゃれなインテリアになります。
サンスベリアの花言葉
サンスベリアには「永久・不滅」という花言葉があります。
これは、サンスベリアの和名の一つの「千歳蘭」の「千歳」が長い年月を意味していることから生まれた花言葉です。
縁起のよい花言葉から、幸せが末永く続きますように、という願いが込められたプレゼントとして、引越し祝いや開店祝いでよく選ばれます。
高い空気清浄効果が人気
観葉植物の中でもサンスベリアはトップクラスの空気清浄効果だといわれています。
目がチカチカする、喉に痛みがある、倦怠感があるといった症状を引き起こすシックハウス症候群は、家具の接着剤やフローリングから放出される物質が原因といわれています。
サンスベリアは原因物質の一つとされているホスムアルデヒドを吸収してくれるといわれているのです。
特に初夏はシックハウス症候群に注意したい季節ですから、サンスベリアを飾るのも一つの対策になりそうです。
植え替えのタイミング
サンスベリアの鉢が窮屈そうに見える時は植え替え時です。
葉が伸びて、株も大きくなっていると言うことは、根も大きくなって鉢の中でいっぱいになっています。
植え替えのサイン
- 水をやっても鉢の中に染み込んでいかない
- 鉢の底から根が出ている
- 葉に元気がなく、色が変色している
- 脇芽が出てきて窮屈そう
- 2~3年植え替えをしていない
以上のような症状が見受けられたら、植え替えのサインです。
サンスベリアからのサインを見落とさないよう注意しましょう。
植え替えの時期
植え替えは成長が盛んになる5月から8月の間に行います。
サンスベリアの植え替えが必要なサインに気が付いたのが冬であれば、5月になるまで時期を待ちましょう。
サンスベリアにとって寒い時期は休眠期になります。
植え替えで株が弱ってしまっても修復する力が落ちていますので、寒い時期の植え替えや株分けは避けてください。
植え替え・株分けに必要な道具
一回り大きな鉢
そのまま植え替える場合は、ワンサイズ大きな鉢を用意します。
株分けをする場合は、分けた株を植える鉢も必要数準備しましょう。
株分けでは1つの鉢を1つの鉢に植えることも、数株をまとめて1つの鉢に植えることも出来ます。
植え替え、株分けともに鉢底に穴の空いた排水できる鉢を選びましょう。
水捌けのよい土
サンスベリアに適した土は、サンスベリアの専用土を使うのが手軽で便利です。
水捌けに配慮されているため失敗がなく安心です。
自分で配合する場合は、水捌けが良くなるように赤玉土、バーミキュライトやピートモスを使って配合しましょう。
その他の準備物
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- スコップ
- 割り箸
- ハサミ
- 軍手
- 新聞紙orシート
植え替えの手順
植え替える数日前から水やりをやめ、土が乾燥した状態で植え替えを行います。
①新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を鉢の底が隠れるまで入れる。その上に新しい土を数センチ入れる。
②サンスベリアを鉢から出す。鉢が外れない場合は、握った手で鉢の周囲を叩き、土を緩めてサンスベリアを取り出す。
③古い土を軽く落とす。
④新しい鉢の真ん中にサンスベリア置き、まっすぐに植え込み土を入れていく。割りばしで土をつつき土がしっかり入るようにする。
⑤鉢の縁から2~3cm下まで土を入れる。(土から鉢の縁までは水をやった時に水がたまるスペース)
⑥鉢底から水が流れるくらいたっぷり水をやる。水をやって土が沈んだら、鉢の縁3cmを目安に土を足す。
株分けの手順
株分けの手順は、上記の植え替えの「②の鉢から出す手順」までは同じです。
③根から土を落とす。古い土が落ち切らない場合は水洗いしてもOK。
④株を分ける。太い根でつながっている株は、ハサミで根を切る。
⑤植え付ける株をまとめ、バランスよく配置して新しい鉢に入れ、鉢の縁から2~3cm下まで割りばしでつつきながら土を入れる。
⑥水をたっぷりやり、土が沈んだら土を足す。
植え替え・株分け後の管理
植え替え・株分け後は、直射日光の当たらない場所に1〜2週間置きます。
植え替え・株分け後の水の管理は、土が乾いたらたっぷり水をやりますが、水受けの水は捨てましょう。
水をやりすぎるとサンスベリアは枯れてしまいます。
水をやりすぎないことがサンスベリアを上手に育てるコツです。
通常の場合でも水は2週間に一度程度、寒い時期は1月に一度程度の水やりです。
関連記事→【重要】観葉植物の水やりの基本【室内で育てる場合の水やりの頻度やコツをマスターしよう!!】
まとめ:植え替え時期に注意して、成長を楽しもう!!
というわけで、【重要】サンスベリアの植え替え方法【コツは時期と鉢の大きさに注意するだけ!!】を書いてきました。
この記事で解説した『サンスベリアの植え替え方法』を実践してもらうと、サンスベリアを通年通して楽しむことができるようになりますよ。
もう1度確認しましょう。
【サンスベリアってどんな植物?】
1、トラのしっぽのように見えることから「トラノオ」とも呼ばれている
2、サンスベリアには「永久・不滅」という花言葉がある
3、サンスベリアには空気清浄効果がある
【植え替えのタイミング】
1、水をやっても鉢の中に染み込んでいかない時
2、鉢の底から根が出ている時
3、葉に元気がなく、色が変色している時
4、脇芽が出てきて窮屈そうな時
5、2~3年植え替えをしていない時
【植え替えの時期】
1、成長が盛んになる5月~8月の間に行う
2、寒い時期の植え替えや株分けは避ける
【植え替え・株分けに必要な道具】
1、一回り大きな鉢
2、水捌けの良い土
【植え替えの手順】
1、新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる。その上に新しい土を数センチ入れる
2、サンスベリアを鉢から出し、古い土を軽く落とす
3、鉢の真ん中にサンスベリア置き、土を入れていく。割りばしで土をつつき土をしっかり入れる
4、鉢の縁から2~3cm下まで土を入れる
【株分けの手順】
1、新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる。その上に新しい土を数センチ入れる
2、サンスベリアを鉢から出し、古い土を軽く落とす
3、太い根でつながっている株は、ハサミで切りながら株分けしていく
4、株をまとめ、バランスよく鉢に入れ、鉢の縁から2~3cm下まで割りばしでつつき土を入れる
【植え替え・株分け後の管理】
1、直射日光の当たらない場所に1〜2週間置く
2、水やりは2週間に1回程度、寒い時期は1月に1回程度
以上がサンスベリアの植え替え方法に関するポイントになります。
基本的に注意することは植え替えの時期と水やりになります。
サンスベリアにとって寒い時期は休眠期になります。植え替えで株が弱ってしまっても修復する力が落ちていますので、寒い時期の植え替えや株分けは避けてください。
ひとたびサンスベリアの植え替えを覚えてしまえば、翌年もサンスベリアが立派に成長していく姿を見ることができますし、他の観葉植物にも活かすことができます。
高い空気清浄効果、悪い気を追い払ってくれる風水的効果など、サンスベリアを育てることで日々の生活にいいことがプラスになること間違いなしです。
植える鉢などでもナチュラルにも、モダンにも、雰囲気がガラッと変えられるので、自分好みのアレンジを見つけて素敵にお部屋に飾ってサンスベリアから癒やし効果を貰っちゃいましょう。