【必見】ポインセチアの剪定方法【来年もお花を楽しむための剪定のコツは〇〇を守ること!?】

室内でポインセチアを育てているんだけど、どんどん樹形が伸びてしまって剪定するかどうか困っています。ポインセチアの正しい剪定方法や剪定時期について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『ポインセチアの剪定方法』ということで、ポインセチアを育てる上で必要な剪定方法、またポインセチアを剪定する際の注意点などポインセチアの剪定にまつわるエピソードを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ポインセチアに必要な剪定方法や剪定時期が分かるようになり、お気に入りのポインセチアが枯れることなく、あなたのお部屋を明るく彩るのにきっと役立ちます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ポインセチアの剪定で重要なポイントは剪定時期になります。

ポインセチアは春になり気温が上昇すると生育期に入り、それからどんどん枝が伸びていきます。剪定しないとどうなるかというと、環境が合えば旺盛に生育して、背丈が1mを越してしまうことがある一方、日照不足であったり、急激な環境変化によって葉が落ちたり、葉と葉の間が間延びする「徒長」の状態に陥ってしまったりする場合があります。

剪定をする場合は、ポインセチアは見頃である冬の時期が休眠期であり、生育期を迎える前に剪定をしておかないと、病害虫の被害にあうリスクが上がるので注意が必要です。

またポインセチアの剪定の方法を間違えると新芽が出てこない可能性があります。毎年ポインセチアを好みの樹形で楽しむためには、正しい剪定方法を覚えておきましょう。

「ポインセチアが思ったより大きくなって困っている」「ポインセチアの新芽が出てこなくなってしまった」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


なぜ剪定が必要なのか?

ポインセチアは、春になり気温が上昇すると生育期に入り、どんどん枝が伸びていきます。

枝が伸びると高さも出て、葉のボリュームも増えますが、伸びすぎると今度は見た目や生育が悪くなる可能性があります。

剪定という作業は、ポインセチアや他の植物にとって非常に大きな役割を担っているのです。

そもそもポインセチアはなぜ剪定しなければならないのでしょうか。剪定する理由は大きく3つあります。詳しくみていきましょう。

樹形を整える

ポインセチアの剪定は、美観を整える目的があります。生育期の4月以降は、新芽や枝が伸びやすくポインセチアの樹形が崩れやすいためです。

ポインセチアの新芽や枝が伸びることによって、いびつな形になることがあります。バランスをみながら枝葉を剪定すると、美しい樹形を保てるでしょう。

また、飾る場所にあった高さやボリュームに剪定してあげることで、常に美しいポインセチアを楽しむことができます。

害虫を防ぐ

ポインセチアの剪定は病害虫を予防する効果があります。枝葉が密集して風通しが悪くなると、病気や害虫の発生につながるためです。

枝葉が茂り過ぎたら、密集している枝や重なり合った葉を優先的に剪定します。全体のバランスを見ながら、美観を損ねないように剪定することがポイントです。

茂った枝葉の中まで風や光が通るようになると、病気の原因になる菌が滞留することもなく、害虫も発見しやすくなるでしょう。病害虫は発見が遅くなるほど、症状が深刻になるので、剪定を行うことは重要です。

生育不良をリセットする

剪定は生育不良をリセットする役割もあります。ポインセチアを育てていると、枝先が枯れてきたり葉色が悪くなってきたりすることもあるでしょう。

生育不良になったら、状態の悪い葉を剪定してください。状態が悪い部分を剪定して取り除くだけで、他の枝葉に悪影響を与える可能性を下げられます。

また、剪定した幹や枝の切り口の下から新しい枝が伸びて、よりボリュームよく育つことも多いです。状態が悪い枝葉は、早めに剪定してリセットすることをオススメします。

ポインセチアを暗い場所に置き、間延びして形が悪くなった場合は、葉を数枚残して思い切って枝を短く剪定するのもアリです。剪定する枝の根元の節をわずかに残してすべて切り落とします。

その後、日当たりのよい明るい窓際に置いておくと、節から新芽が出てきて間延びした姿をリセットすることが可能です。

ポインセチアの剪定時期

ポインセチアを剪定する上で適切な時期について見ていきましょう。ふさわしい剪定の時期と方法は、植物ごとに異なります。

健康的に育てるためには、ポインセチアの特性を知った上で適切なタイミングで剪定を行うことが大切なのです。

1〜5月までに剪定を済ませる

ポインセチアの剪定をする時期は、1〜3月頃です。赤く色づいた苞が縮れてきたり、色味が褪せだした頃が剪定のタイミングです。また見頃が終わった頃を目安にするのもオススメです。

休眠期に剪定をすることについて少し不安に思うかもしれませんが、ポインセチアはとても丈夫な性質をもっているので、春になれば新芽がぐんぐん伸びていきます。

またポインセチアの栽培環境によっては、4月頃まで赤く綺麗に色づいていることもあります。このように通常の剪定時期を過ぎてしまった場合は、遅くとも5月までに剪定を終えましょう。

ポインセチアは見頃である冬の時期が休眠期であり、気温20℃ほどになった春以降に生育期を迎えます。この生育期を迎える前に剪定をしておかないと、病害虫の被害にあうリスクが上がるので注意しておきましょう。

そして必要であれば、6月~7月頃にもう一度剪定を行いましょう。ポインセチアの生育上、枝数が多すぎると、株の内部が蒸れたり、赤い苞葉が小さくなってしまう恐れがあるため、混みあってる枝を根元から除去することを目的として行います。

ポインセチアの剪定位置

ポインセチアを剪定する理由が分かっていても、剪定する位置を間違ってしまうと新芽が出てこないこともあります。

健康的に育てるためには、ポインセチアの正しい剪定位置を知った上で適切なタイミングで剪定を行うことが大切なのです。

成長点を残す

ポインセチアの枝を剪定する場合は、成長点を残して切ることがポイントです。ポインセチアの枝には、成長点と呼ばれる部分があります。

ポインセチアの節(成長点)とは、枝の途中に横切るように入る、白くぼこっとした部分のことです。枝をたどってみるとこの節が断続的に何箇所も入っているのが分かるかと思います。

この節の1〜2cm上の部分を剪定すると、節のすぐ上にある成長点から新芽が伸びて、やがて新しい枝となって分岐するように伸びていきます。

ポインセチアの剪定方法

ポインセチアの剪定方法には大事な手順があります。剪定後のお手入れも大切な作業の一つです。正しいお手入れ方法について学び、上手に育てるコツを学んでいきましょう。

ポインセチアの剪定は、枝を短く切ってコンパクトにする「切り戻し」という方法を基本にお手入れをしていきます。株全体をコンパクトにすることで、風通しがよくなったり切った位置から枝が分岐するようになって、よりみごたえのあるポインセチアになります。

剪定位置を確認する

地面から2節目の節の上、もしくは全体の3分の1の高さになるように剪定を行いましょう。この節の1〜2cm上の部分を剪定すると、節のすぐ上にある成長点から新芽が伸びて、やがて新しい枝となって分岐するように伸びていきます。

そして全ての枝を切り戻ししたら、枯れかけた葉っぱは全て取り除きましょう。

またポインセチアを大きく育てたい場合は、高い場所の節を切ればいいでしょう。のちの樹形をイメージして切る位置を決めていきましょう。

切り口に癒合剤を付ける

節のやや上で切って、切り口に癒合剤を付けることで、剪定後の枯れ込みも少なくなるでしょう。ただし、癒合剤をつけるのは、樹液が止まった後です。

樹液が流れ続けているときに、癒合剤を塗っても流されたり、上手に塗ることができなかったりします。

樹液が止まるのを待っているままでは枝葉が汚れるので、あらかじめティッシュと輪ゴムを準備しておきましょう。

切り口をティッシュで包み、輪ゴムで止めておくことで、枝葉や床にこぼれることもありません。

剪定後の管理

ポインセチアを剪定したあとは、水やりはかなり控えめにして、できるだけ日当たりの良い場所で管理しましょう。

剪定時期である1〜3月はポインセチアはまだ休眠中なので、早く新芽を伸ばそうと思って水やりをすると根腐れして枯れてしまいます。この時期は根が吸水する力が落ちているので、乾燥気味に育てましょう。

これと同じ理由で、剪定後は肥料も与えないようにしてください。

水やりを再開するのは気温が20℃以上になって、新芽が動き出した時期です。このころに植え替えもして環境をリセットしてあげるといいでしょう。

剪定に関する注意点

ポインセチアを剪定をするにはいくつかポイントを押さえましょう。

間違った剪定をすると株が弱ったり、新芽が出てこないといったトラブルを招いてしまうのです。ポインセチアを健康に美しく育てるための剪定のポイントをお伝えします。

雨の日に剪定しない

雨の日にポインセチアを剪定することはおすすめできません。雨が降って湿度の高い時期は、切り口も乾かず病原菌が付着しやすいので、剪定後に枯れ込む恐れがあります。

晴れた日であれば、空気中の湿度も低く病原菌が切り口に付着することも少ないです。安心して育てられるように、晴れた日に剪定を行いましょう。

剪定はさみが切れ味がよく、清潔であることも大事ですが、晴れた日に剪定をすることも剪定後の生育に重要なポイントです。

剪定時期を守る

ポインセチアの剪定で最も気をつけるべきことはやはり「剪定時期」です。新芽ができたあとに剪定してしまうと、間違って新芽を切り落としてしまう恐れがあります。

また、真夏や真冬に剪定してしまうと株が負担に耐え切れずに枯れてしまう可能性があります。

より健康的な新芽を翌年以降も付けるために、剪定時期は守るようにしましょう。

まとめ:正しい剪定でポインセチアの樹形を整えよう

というわけで、【必見】ポインセチアの剪定方法【来年もお花を楽しむための剪定のコツは〇〇を守ること!?】を書いてきました。

この記事で解説した『ポインセチアの剪定方法』を実践してもらうと、ポインセチアを育てる上で必要な剪定方法が分かるようになり、ポインセチアの樹形を綺麗にすることができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【なぜ剪定が必要なのか?】
1、生長が早いポインセチアの樹形を整えるため
2、ポインセチアの風通しを良くし、害虫の発生を防ぐため
3、ポインセチアの生育不良をリセットするため

【ポインセチアの剪定時期】
1、ポインセチアの剪定は1月~5月が最適
2、生育期を迎える前に剪定をすることで、病害虫の被害にあうリスクが減る

【ポインセチアの剪定位置】
1、成長点とは枝の節部分にある膨らみであり、その部分から新芽が出てくる
2、この節の1〜2cm上の部分を剪定すると、節のすぐ上にある成長点から新芽が伸びる

【ポインセチアの剪定方法】
1、地面から2節目の節の上、もしくは全体の3分の1の高さになるように剪定を行う
2、節のやや上で切って、剪定後の枯れ込み防止のため切り口に癒合剤を付ける
3、剪定後は、水やりはかなり控えめにして、日当たりの良い場所で管理する

【剪定に関する注意点】
1、雨が降って湿度の高い時期は、切り口が乾かず病原菌が付着しやすい
2、健康的な新芽を翌年以降も付けるために、剪定時期は守る

以上がポインセチアの剪定に関するポイントになります。

基本的に注意することは剪定時期になります。

ポインセチアは生長が早く大きくなりやすいため、定期的な剪定が欠かせません。ポインセチアの剪定をする時期は、1〜3月頃です。赤く色づいた苞が縮れてきたり、色味が褪せだした頃が剪定のタイミングです。また見頃が終わった頃を目安にするのもオススメです。

休眠期に剪定をすることについて少し不安に思うかもしれませんが、ポインセチアはとても丈夫な性質をもっているので、春になれば新芽がぐんぐん伸びていきます。

またポインセチアの栽培環境によっては、4月頃まで赤く綺麗に色づいていることもあります。このように通常の剪定時期を過ぎてしまった場合は、遅くとも5月までに剪定を終えましょう。

ポインセチアは見頃である冬の時期が休眠期であり、気温20℃ほどになった春以降に生育期を迎えます。この生育期を迎える前に剪定をしておかないと、病害虫の被害にあうリスクが上がるので注意しておきましょう。

ひとたびポインセチアの剪定を覚えてしまえば、翌年もポインセチアを好みの樹形にすることが出来て、新芽をつけることができますし、他の観葉植物や樹木にも活かすことができます。

ポインセチアを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。