ソフォラリトルベイビーを育てているんだけど、剪定を行ってからソフォラリトルベイビーの枝から新芽が出てこなくなりました。ソフォラリトルベイビーの正しい剪定について教えて。 |
今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
この記事では『ソフォラリトルベイビーの剪定方法』ということで、ソフォラリトルベイビーを育てる上で必要な剪定方法、またソフォラリトルベイビーを剪定する際の注意点などソフォラリトルベイビーの剪定にまつわるエピソードを解説していきます。
記事の内容を理解・実践してもらうと、ソフォラリトルベイビーに必要な剪定方法や剪定時期が分かるようになり、お気に入りのソフォラリトルベイビーが枯れることなく、あなたのお部屋を明るく彩るのにきっと役立ちます。
私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
最初にいっておくと、ソフォラリトルベイビーの剪定を行う上で注意すべき点は剪定位置です。
ソフォラリトルベイビーは成長が早く大きくなりやすいため、定期的な剪定が欠かせません。ソフォラリトルベイビーの新芽や枝が伸びることによって、いびつな形になることがあります。バランスをみながら枝葉を剪定すると、美しい樹形を保てるでしょう。
また、飾る場所にあった高さやボリュームに剪定してあげることで、常に美しいソフォラリトルベイビーを楽しむことができます。
ただし、剪定の方法を間違えると新芽が出てこない可能性があります。毎年ソフォラリトルベイビーの可憐な樹形を楽しむためには、正しい剪定方法を覚えておきましょう。
「ソフォラリトルベイビーが思ったより大きくなって困っている」「ソフォラリトルベイビーの新芽が出てこなくなってしまった」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。
Contents
ソフォラリトルベイビーってどんな植物?
ソフォラ・リトルベイビーはマメ科クララ属に分類されるニュージーランド原産の植物です。属の和名であるクララは根を舐めるとクラクラと目が眩むぐらい苦く、眩草(くららぐさ)と呼ばれていたことが由来とされています。
ジグザグの細い枝に小さく丸い葉が連なる草姿は大変可愛らしく、近年人気のある観葉植物です。
メルヘンの木
ソフォラはマメ科の植物のひとつで、世界中に約50種類ほど分布しています。ニュージーランドに原生している常緑樹ソフォラ・プロストラータの園芸品種がリトルベイビーです。
ジャックと豆の木ではありませんが、原種は8mくらいの大木になるものもあります。矮小種のリトルベイビーは大きく育っても2mくらいまでしか伸びません。また上手に育てたら黄色いマメ科らしい花をつけることもあります。
ソフォラリトルベイビーには、「メルヘンの木」というおしゃれな乙女の心をくすぐる別名があります。
「メルヘンの木」は商品名で、まだ流通量が少なかった2001年に販売する際、ブルーミングスケープのサイト内で「メルヘンの木」と命名されたのが始まりです。
関連記事→【簡単】ソフォラリトルベイビーの育て方【失敗の原因はほとんどが水やり、コツは乾燥に注意するだけ!!】
特徴的な茎と葉っぱ
ソフォラリトルベイビーは、剪定を繰り返したわけでもないのに、茎が不思議な角度にクキクキと折れ曲がって育ちます。それは五角形と六角形が巧みに組み合わされたサッカーボールのパーツのつなぎ目を思い浮かべる枝の曲がり具合です。
そんな茎の折れ曲がった節からは、5mmに満たない小さな葉っぱがきれいに並んだ、長さ1cmほどの葉っぱが伸びています。
ソフォラリトルベイビーの葉っぱは山椒の葉にも似ていますが、マメ科らしい葉っぱになっています。
ソフォラと風水
ソフォラリトルベイビーには、金運を上げる風水効果があるとされています。また、丸い葉を付ける植物は気の流れを調和させる効果があるので、リラックスして落ち着く寝室などに飾ると効果的です。
気の入り口である玄関や窓際に置くとよい運気に恵まれるかもしれません。しかし、ソフォラリトルベイビーは枝が繊細で葉が小さいため、風水的な力が弱いとされています。
ソフォラリトルベイビーが風水効果を十分に発揮するためにも、置く場所を綺麗に元気に育てることが重要です。可愛らしく育つ姿を眺めていると、忙しい毎日でも心が落ち着いてくることでしょう。
なぜ剪定が必要なのか?
生育期の5月~10月にソフォラリトルベイビーは、枝をぐんぐん伸ばします。枝が伸びると高さも出て、葉のボリュームも増えますが、伸びすぎると今度は見た目や生育が悪くなる可能性があります。
剪定という作業は、ソフォラリトルベイビーや他の植物にとって非常に大きな役割を担っているのです。
そもそもソフォラリトルベイビーはなぜ剪定しなければならないのでしょうか。剪定する理由は大きく3つあります。詳しくみていきましょう。
樹形を整える
ソフォラリトルベイビーの剪定は、美観を整える目的があります。生育期の5月以降は、新芽や枝が伸びやすくソフォラリトルベイビーの形が崩れやすいためです。
ソフォラリトルベイビーの新芽や枝が伸びることによって、いびつな形になることがあります。バランスをみながら枝葉を剪定すると、美しい樹形を保てるでしょう。
また、飾る場所にあった高さやボリュームに剪定してあげることで、常に美しいソフォラリトルベイビーを楽しむことができます。
害虫を防ぐ
ソフォラリトルベイビーの剪定は病害虫を予防する効果があります。枝葉が密集して風通しが悪くなると、病気や害虫の発生につながるためです。
枝葉が茂り過ぎたら、密集している枝や重なり合った葉を優先的に剪定します。全体のバランスを見ながら、美観を損ねないように剪定することがポイントです。
茂った枝葉の中まで風や光が通るようになると、病気の原因になる菌が滞留することもなく、害虫も発見しやすくなるでしょう。病害虫は発見が遅くなるほど、症状が深刻になるので、剪定を行うことは重要です。
生育不良をリセットする
剪定は生育不良をリセットする役割もあります。ソフォラリトルベイビーを育てていると、枝先が枯れてきたり葉色が悪くなってきたりすることもあるでしょう。
生育不良になったら、状態の悪い葉を剪定してください。状態が悪い部分を剪定して取り除くだけで、他の枝葉に悪影響を与える可能性を下げられます。
また、剪定した幹や枝の切り口の下から新しい枝が伸びて、よりボリュームよく育つことも多いです。状態が悪い枝葉は、早めに剪定してリセットすることをおすすめします。
ソフォラリトルベイビーを暗い場所に置き、間延びして形が悪くなった場合は、葉を数枚残して思い切って枝を短く剪定するのもアリです。剪定する枝の根元の節をわずかに残してすべて切り落とします。
その後、日当たりのよい明るい窓際に置いておくと、節から新芽が出てきて間延びした姿をリセットすることが可能です。
ソフォラリトルベイビーの剪定時期
ソフォラリトルベイビーを剪定する上で適切な時期について見ていきましょう。ふさわしい剪定の時期と方法は、樹木ごとに異なります。
健康的に育てるためには、ソフォラリトルベイビーの特性を知った上で適切なタイミングで剪定を行うことが大切なのです。
5〜10月までに剪定を済ませる
ソフォラリトルベイビーの剪定時期は5月~10月です。気温の上がる時期であれば生育が活発なので、すぐに新芽も出てきて剪定の傷みも少なくて済みます。
気温が下がり始める10月以降の剪定には注意してください。気温が低いと生育が緩慢になり、剪定してもすぐに新芽が出ずに切り口から枯れる恐れがあるためです。
もし気温の下がる秋以降に剪定する場合は、最低温度が15℃以上をキープした状態にしてください。暖房を付けたり消したりする環境では、剪定を行わないようにしましょう。
ソフォラリトルベイビーの剪定位置
ソフォラリトルベイビーを剪定する理由が分かっていても、剪定する位置を間違ってしまうと新芽が出てこないこともあります。
健康的に育てるためには、ソフォラリトルベイビーの正しい剪定位置を知った上で適切なタイミングで剪定を行うことが大切なのです。
成長点を残す
ソフォラリトルベイビーの枝を剪定する場合は、成長点を残して切ることがポイントです。ソフォラリトルベイビーの枝には、成長点と呼ばれる部分があります。
枝の節部分にある膨らみのことであり、その部分から新芽が出てくるので、節部分を残して剪定してください。成長点を残さずに剪定すると、新芽が出ない可能性が高いので注意します。
節部分にふくらみがない場合もありますが、剪定後に節部分が膨らんで新芽が出てくるので、安心してください。
ただし、木の幹のように木質化している枝は新芽が出にくいので、若く太い枝の節を残すとよいでしょう。小さなソフォラリトルベイビーは、ぷっくり膨らんだ根元から枝が出てきているような状態だと思います。
その場合は、根元に枝を少し残したような形で剪定すると、枝の節目や根元からたくさんの新芽が伸びてきます。
ソフォラリトルベイビーの剪定方法
ソフォラリトルベイビーの剪定方法には大事な手順があります。剪定後のお手入れも大切な作業の一つです。正しいお手入れ方法について学び、上手に育てるコツを学んでいきましょう。
剪定位置を確認する
全体のバランスを見ながら、ソフォラリトルベイビーの枝の節を確認して短めに剪定してください。枝葉が密集している部分を風通しがよくなるように剪定します。
枝を長く残してしまうと、頂点部分の節から新しい枝が伸びて、形が不格好になりやすいです。剪定後に枝が伸びることも考えて短めに剪定すると、その後の形がよくなります。
切り口に癒合剤を付ける
節のやや上で切って、切り口に癒合剤を付けることで、剪定後の枯れ込みも少なくなるでしょう。ただし、癒合剤をつけるのは、樹液が止まった後です。
樹液が流れ続けているときに、癒合剤を塗っても流されたり、上手に塗ることができなかったりします。
樹液が止まるのを待っているままでは枝葉が汚れるので、あらかじめティッシュと輪ゴムを準備しておきましょう。
切り口をティッシュで包み、輪ゴムで止めておくことで、枝葉や床にこぼれることもありません。
剪定に関する注意点
ソフォラリトルベイビーを剪定をするにはいくつかポイントを押さえましょう。
間違った剪定をすると木が弱ったり、新芽が出てこないといったトラブルを招いてしまうのです。ソフォラリトルベイビーを健康に美しく育てるための剪定のポイントをお伝えします。
雨の日に剪定しない
雨の日にソフォラリトルベイビーを剪定することはおすすめできません。雨が降って湿度の高い時期は、切り口も乾かず病原菌が付着しやすいので、剪定後に枯れ込む恐れがあります。
晴れた日であれば、空気中の湿度も低く病原菌が切り口に付着することも少ないです。安心して育てられるように、晴れた日に剪定を行いましょう。
関連記事→【解決】ソフォラリトルベイビーが枯れる原因【枯れる原因は〇〇な環境が問題だった!?】
剪定時期を守る
ソフォラリトルベイビーの剪定で最も気をつけるべきことはやはり「剪定時期」です。新芽ができたあとに剪定してしまうと、間違って新芽を切り落としてしまう恐れがあります。
また、真夏や真冬に剪定してしまうと木が負担に耐え切れずに枯れてしまう可能性があります。
より健康的な新芽を翌年以降も付けるために、剪定時期は守るようにしましょう。
まとめ:正しい剪定でソフォラリトルベイビーの樹形を整えよう
というわけで、【必見】ソフォラリトルベイビーの剪定方法【成長点に注意するだけで失敗しない剪定が可能!?】を書いてきました。
この記事で解説した『ソフォラリトルベイビーの剪定方法』を実践してもらうと、ソフォラリトルベイビーを育てる上で必要な剪定方法が分かるようになり、ソフォラリトルベイビーの樹形を綺麗にすることができるようになりますよ。
もう1度確認しましょう。
【ソフォラリトルベイビーってどんな植物?】
1、ソフォラはマメ科の植物のひとつで、ニュージーランドに原生している常緑樹
2、「メルヘンの木」というおしゃれな乙女の心をくすぐる別名がある
3、金運を上げる風水効果があるとされている
【なぜ剪定が必要なのか?】
1、成長が早いソフォラリトルベイビーの樹形を整えるため
2、ソフォラリトルベイビーの風通しを良くし、害虫の発生を防ぐため
3、ソフォラリトルベイビーの生育不良をリセットするため
【ソフォラリトルベイビーの剪定時期】
1、ソフォラリトルベイビーの剪定は5月~10月が最適
2、気温の下がる秋以降に剪定する場合は、最低温度が15℃以上をキープした状態で行う
【ソフォラリトルベイビーの剪定位置】
1、成長点とは枝の節部分にある膨らみであり、その部分から新芽が出てくる
2、成長点を残さずに剪定すると、新芽が出ない可能性が高くなる
【ソフォラリトルベイビーの剪定方法】
1、全体のバランスを見ながら、ソフォラリトルベイビーの枝の節を確認して短めに剪定する
2、枝葉が密集している部分を風通しがよくなるように剪定する
3、節のやや上で切って、剪定後の枯れ込み防止のため切り口に癒合剤を付ける
4、癒合剤をつけるのは、樹液が止まった後に行う
【剪定に関する注意点】
1、雨が降って湿度の高い時期は、切り口が乾かず病原菌が付着しやすい
2、間違って新芽を切り落としてしまう恐れがあるため剪定時期を守る
以上がソフォラリトルベイビーの剪定に関するポイントになります。
基本的に注意することは剪定位置になります。
ソフォラリトルベイビーは成長が早く大きくなりやすいため、定期的な剪定が欠かせません。飾る場所にあった高さやボリュームに剪定してあげることで、常に美しいソフォラリトルベイビーを楽しむことができますが、剪定の方法を間違えると新芽が出てこない可能性があります。
ソフォラリトルベイビーの枝を剪定する場合は、成長点を残して切ることがポイントです。ソフォラリトルベイビーの枝には、成長点と呼ばれる部分があります。
枝の節部分にある膨らみのことであり、その部分から新芽が出てくるので、節部分を残して剪定しましょう。成長点を残さずに剪定すると、新芽が出ない可能性が高いのでくれぐれも注意しましょう。
ひとたびソフォラリトルベイビーの剪定を覚えてしまえば、翌年もソフォラリトルベイビーの立派な樹形や新芽を見ることができますし、他の観葉植物や樹木にも活かすことができます。
ソフォラリトルベイビーを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。