【解決】アジアンタムが枯れる原因【枯れる原因は〇〇な環境が問題だった!?】

アジアンタムを育てていますが、葉っぱが変色してカリカリになってしまいました…アジアンタムが枯れてしまう原因や枯れない管理方法を教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『アジアンタムが枯れる原因』ということで、アジアンタムを育てる上で枯れてしまう原因やアジアンタムが枯れない管理方法などアジアンタムを長く楽しむためのエピソードを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、アジアンタムが枯れてしまう原因が分かるようになり、大切なアジアンタムがすぐに枯れてしまうことなく、ご家庭を明るく彩るのにきっと役立ちます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、アジアンタムが枯れてしまう原因は9割が水やりによるものです。

アジアンタムは水を多く求めるシダ植物なので、深刻な水不足に陥ると葉が枯れる原因に直結しやすいです。かと言って水をやりすぎても蒸れによる根腐れを起こしてしまう危険があるため、水やりの際は土の表面が乾いたらすぐにたっぷりと水やりをするのがポイントです。

また室内でアジアンタムを育てていると、水やりがかなり難しくなります。屋外と違い風通しが悪いので、土が乾きにくくなります。土が乾いていない状態で水やりを行うとアジアンタムがどんどん元気がなくなり、最悪の場合枯れてしまう恐れがあります。

大切なアジアンタムを長く楽しむために、正しい管理方法を覚えておきましょう。

「毎年アジアンタムを枯らしてしまう」「アジアンタムが枯れてしまう原因が分からない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


アジアンタムってどんな植物?

アジアンタムは、小さい葉っぱがたくさん生い茂った植物です。葉のひとつひとつが薄く、儚く可愛らしい雰囲気が魅力的。湿度の高い環境を好み、明るい日陰でも育つため、室内で観葉植物を育てたいと考えている方にぴったりです。

水を好むシダ植物

アジアンタムはイノモトソウ科ホウライシダ属に分類されるシダ植物の総称になります。葉は小さく繊細で柔らかい涼しげな雰囲気を持っている多年草です。葉が小さく薄い植物のため乾燥しやすくすぐにチリチリになります。他の観葉植物とは違い乾燥気味に育てるのではなく、水をたっぷり与えることがうまく育てるコツです。

湿度の高い環境を好む

アジアンタムの原産地は温帯から熱帯の地帯に自生しています。そのため暑さと多湿に強く寒さと乾燥に弱いです。栽培する際には乾燥に気を付けて栽培してください。耐陰性もあり日陰でも育つ植物ですが、あまり日光に当たらなすぎると日照不足となります。日照不足になると葉の色が薄くなったり、徒長して葉があまり茂らなくなり軟弱な株になるでしょう。高温多湿に強く耐陰性もあり、見た目も可愛らしいことからお部屋に飾るインテリアとして人気の植物です。

水を弾く葉っぱ

アジアンタムの語源は、ギリシャ語の「アディアントス」です。濡れないという意味があります。アジアンタムは小さな葉っぱがたくさん密集して生えていて、その葉っぱが水を弾くことから、濡れないと名付けられました。

アジアンタムが枯れる原因

お気に入りのアジアンタムを長く元気に育てるためには、枯れてしまう原因を知り、正しい育て方を覚えることが大切です。

ここではアジアンタムが枯れてしまう代表的な原因をお伝えします。

直射日光による葉焼け

アジアンタムは長時間直射日光を浴びると、葉っぱが枯れてしまうことがあります。

屋外はもちろんのこと、室内でも直射日光が当たると葉っぱが枯れてしまうことがあります。アジアンタムに限らず、ほとんどの植物は日当たりの悪い場所に置くと枯れやすくなります。次のような特徴がみられる場合は日照量が強すぎると判断してください。

  • 葉っぱが茶色に変色している
  • 株元にある下葉が黄色くなる

最初は元気に葉っぱがついていたのに、だんだんと葉っぱが変色してきたときは注意が必要です。

風通しが悪い

アジアンタムの原産地は高温多湿の環境下で育ってきたため、乾燥がとても苦手です。エアコンの風が直接当たったり、直接当たらなくても室内が乾燥していると葉っぱが傷んできます。

また窓を閉め切った室内といった風通しの悪い場所では、蒸れて根っこが傷んで枯れる原因となってしまいます。次のような特徴がみられる場合は風通しが悪く乾燥していると判断してください。

  • 株元がぐらつく
  • 根元や葉っぱが黄色や茶色になる

また買った鉢植えにはぎっしりと植えられていることが多いので、実際はアジアンタムの株に風が通りにくいのです。風通しが悪いとカビが発生しやすくなります。このカビ自体がアジアンタムが枯れる原因となります。

水やりによる根腐れ

アジアンタムが枯れる原因で一番多いのが水のやりすぎです。

基本的にアジアンタムは高温多湿には非常に強い植物になりますが、毎日水を与えてしまっているのであれば非常に危険です。

土が乾き切らない状態で、次から次へと水やりをされては具合が悪くなっていきます。水をやりすぎてしまうと根腐れを起こし、アジアンタムは枯れてしまいます。次のような特徴がみられる場合は水のやりすぎだと判断してください。

  • 土が乾燥するのが遅い
  • 土から異臭がする
  • 根元や葉っぱが黄色や茶色になる

根腐れになると、アジアンタム全体がしおれて元気がなくなるのが特徴です。

植物を枯らしてしまう要因の多くは水やりがほとんどです。そんな難しい水やりの管理をサポートしてくれるのが、水分計のサスティー(SUS-TEE)です。

このサスティーは視覚的に用土内の水分がわかり水やりタイミングを教えてくれるアイテムです。布の部分で水分を計測して水やりチェッカー部分を変色させます。

白色であれば乾燥している状態。反対に青色であれば湿っている状態といったようにチェッカー部分の色で土壌中の水分の有無をを教えてくれる有能なアイテムになります。

アジアンタムが枯れそうな時のお手入れ

アジアンタムが枯れそうな場合でも、お手入れのやり方によって復活する可能性があります。せっかくのアジアンタムを少しでも長く楽しむために枯れそうになっている原因ごとに、お手入れ方法を解説していきます。

直射日光が原因の場合

アジアンタムを栽培する場合は優しく日光が当たるような日当たりのいい場所に置いて管理してください。

春から秋にかけては屋外で管理しても大丈夫ですが、あまりにも日差しが強い場所や直射日光が当たるような場所は避けましょう。気温が10℃程度になれば暖かい室内で管理してください。

アジアンタムは耐陰性があるため多少日が当たらなくても育ちますが、できるだけ日当たりがよく暖かい場所に置いて栽培しましょう。暖かくて日当たりも良い室内で、湿度に気を付けながら育ててください。

また室内で育てる場合、日当たりが悪く、日陰になるのであれば、植物専用のLEDライトを使用するようにしましょう。

風通しが悪い場合

アジアンタムは総じて風通しが悪い環境では育てにくいと言えます。

対処法としては、屋外に移動することがアジアンタムを育てる上で1番失敗しない管理方法と言えるでしょう。

アジアンタムは乾燥に弱いため、風通しを良くすることで病気の発生を防ぐとともに、土が乾きやすくなり水やりでアジアンタムを枯らす心配がなくなります。

また屋外で育てることで、日照不足も解消でき、日当たり、水やり、風通しのすべてがアジアンタムにとって条件のいい生育環境になります。

根腐れが原因の場合

アジアンタムが根腐れを起こしていたら、次の2つの対処法を行ってください。

切り戻し

切り戻しとは、枯れてしまったりしおれて元気のない枝を、元気のある部分まで戻って切り離す作業のことです。
枯れている部分が広範囲に及んでいる場合は、一番太い枝だけしか残らない状態になることもありますが、思い切って悪い部分は全部取り除いていきましょう。

植え替え

植え替えとは、現在の鉢植えから別の鉢植えに移す作業のことです。

まずアジアンタムを鉢から出し、根っこの部分の土をほぐしていきます。根っこが傷んでいる部分は、手で軽くほぐしただけで土ごとボロボロと落ちていきます。元気のある根っこの部分は土がボロボロと落ちることはありません。土が落ちなくなるまで根っこをほぐしていきます。

次に、新しい園芸用の土と鉢を用意してそこに植えていきます。鉢の大きさは残った根っこより一回り大きなものが適しています。

植え替えが終わったらたっぷり水やりをして、一週間ほどは日陰に置いて様子を見ましょう。日陰に置いて元気を取り戻していくようだったら、徐々に日向に出していきましょう

アジアンタムを長く楽しむために

アジアンタムの生長期は4月〜9月です。夏から秋にかけて気温の時期は生長が鈍りますが、上手に育てれば、新緑の愛くるしい葉を楽しむことができます。

ただし、毎年アジアンタムを楽しむためにはいくつか注意するポイントがあります。

ここでは春以降もアジアンタムを楽しむための管理方法をお伝えします。

冬の管理

アジアンタムは寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。

10℃以下の温度に当たり続けると葉が落ちて枯れる原因になります。ワイルドな株姿を維持するためには、室内で10℃以上の維持が必要です。

冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置きます。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉っぱが傷みやすいです。また室内では非常に乾燥しやすいのでこまめな葉水を行い、アジアンタムを乾燥から守りましょう。

植え替えをする

およそ1〜2年おきに植え替えを行いましょう。鉢底から根が出てきたり、水やり後に土の吸水が悪かったりする場合も植え替えが必要です。

植え替え時期は、5~9月です。7月以降に植え替える場合は猛暑日を避けて植え替えをしてください。

鉢底から根っこが出るくらい鉢が小さすぎる場合は、大きめの鉢に植え替えましょう。一般的な鉢植えは育てていくうちに少しずつ根が詰まってくるため、しばらく育ててから植え替えを行います。

根っこを傷つけないようそっと土ごと鉢から取り出し、一回り大きな鉢に植え替えます。この時、鉢の縁から下2〜3cm(ウォータースペース)ほどを残して、土を入れましょう。

最後に水を鉢底から出てくるくらいたっぷりと注ぎましょう。

植え替え後は1週間ほど養生させるのが基本です。アジアンタムを日陰、または半日陰の風通しの良い場所に置き、水切れさせないように気を付けましょう。そして1週間後に徐々に日向へと慣らしていきます。

まとめ:風通しのいい環境でアジアンタムを楽しもう!!

というわけで、【解決】アジアンタムが枯れる原因【枯れる原因は〇〇な環境が問題だった!?】を書いてきました。

この記事で解説した『アジアンタムが枯れる原因』を理解してもらうと、アジアンタムが枯れてしまう原因が分かるようになり、ご家庭を明るく彩るのにきっと役立ちます。

もう1度確認しましょう。

【アジアンタムってどんな植物?】
1、イノモトソウ科ホウライシダ属に分類されるシダ植物
2、原産地は熱帯地方で、暑さと多湿に強く寒さと乾燥に弱い
3、葉っぱが水を弾くことから、濡れないと名付けられる

アジアンタムが枯れる原因】
1、直射日光による葉焼け
2、風通しが悪い環境によるもの
3、水やりによる根腐れ

アジアンタムが枯れそうな時のお手入れ】
1、日差しが強い場所や直射日光が当たるような場所は避ける
2、風通しが悪いときは、屋外で管理する
3、根腐れが原因のときは、切り戻しと植え替えを行う

アジアンタムを長く楽しむために】
1、寒さに弱い植物なので最低10℃以上をキープして育てる
2、鉢底から根が出てきたり、土の吸水が悪かったりする場合は植え替えを行う
3、植え替え後は1週間ほど日陰の風通しの良い場所に置く

以上がアジアンタムが枯れる原因とお手入れのポイントになります。

基本的に注意することは水やりです。

アジアンタムは水を多く求めるシダ植物なので、深刻な水不足に陥ると葉が枯れる原因に直結しやすいです。かと言って水をやりすぎても蒸れによる根腐れを起こしてしまう危険があるため、水やりの際は土の表面が乾いたらすぐにたっぷりと水やりをするのがポイントです。

また室内でアジアンタムを育てていると、水やりがかなり難しくなります。屋外と違い風通しが悪いので、土が乾きにくくなります。土が乾いていない状態で水やりを行うとアジアンタムがどんどん元気がなくなり、最悪の場合枯れてしまう恐れがあります。

しかし室内でも風通しを良くしたり、こまめな葉水を行うことでアジアンタムが枯れることなく、元気に育てることができます。

ひとたびアジアンタムを枯れる原因と対処法を覚えてしまえば、毎年アジアンタムが元気に生長させることができますし、他の植物にも活かすことができます。

アジアンタムを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。