【必見】アガパンサスの育て方【毎年お花を楽しむコツは〇〇に注意すること!!】

アガパンサスを育てていますが開花時期になってもお花が咲きません…アガパンサスのお花を咲かせる方法と来年以降もお花を咲かせる管理方法について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『アガパンサスの育て方』ということで、アガパンサスのお花を咲かせる上で必要な育て方、また来年も綺麗なお花を咲かせるための管理方法もお伝えしていきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、アガパンサスのお花を確実に咲かせるために必要な必要な育て方や来年もお花を楽しむための管理方法が分かるようになり、ご自宅のアガパンサスが綺麗に咲き誇ってくれるのにきっと役立ちます。

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、アガパンサスのお花を一年中楽しむために注意すべき点は『日当たり』です。

アガパンサスは耐陰性を持つため半日陰になる場所でも育てることができます。しかし、お花が咲きにくい、お花の数が少ないなどのトラブルが発生することがあるため注意が必要です。できる限り日当たりの良い場所で育てた方がアガパンサスのお花を確実に楽しむことができます。

「アガパンサスのお花がなかなか咲かない」「アガパンサスの花後の管理がわからない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


アガパンサスってどんな植物?

アガパンサスはさわやかな涼感のある花を多数咲かせ、立ち姿が優雅で美しく、厚みのある革質の葉が茂る様子には力強さも感じられます。最初は1本ですが植えるとどんどん増えて何本も立ち上がるくらい生育旺盛なので、初心者の方でも夏に園芸を楽しみたい方にぴったりなお花です。

育てやすい多年草

アガパンサスは南アフリカが原産の多年草で、初夏に光沢と厚みのある葉の株元から花茎を立ち上げて、花火のような形状の涼やかな花が開花します。性質は大変丈夫で育てやすいため、公園や花壇の植え込みなどによく植えられています。性質は冬でも葉が枯れない多年草タイプと冬は地上部が枯れる宿根草タイプ、その中間型があります。

アガパンサスは様々な環境に適応する植物です。寒さや乾燥にも強く、初心者の方でも育てやすい植物と言えるでしょう。また、寒さや乾燥だけでなく半日陰や肥料の少ない土地でも育てることができるほど丈夫な植物でもあります。

名前の由来

学名の「Agapanthus(アガパンサス)」は、ギリシャ語で愛を意味する「agape」と花を意味する「anthos」が語源となり、愛らしい花の美しさからこの名前が付けられています。小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので英名では「アフリカンリリー」、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。

夏でも重宝する植物

アガパンサスの開花期は環境や地域、品種によって前後するもののおおよそ6月~9月の初夏から夏の終わりとされています。そのため、ペチュニアやカリブラコアなどと言ったお花とならんで夏の庭や花壇を彩る植物としても重宝されています。

アガパンサスの植え付け

アガパンサスの植え付けにはいくつかポイントがあります。育て方を間違えなければきれいなお花を咲かせてくれますので、しっかりと解説していきます。

植え付け

アガパンサスの植え付けに適した時期は春と秋です。夏や冬は植え付けや植え替えを行っても定着しない可能性があるためできるだけ避けるようにしましょう。

アガパンサスを鉢植えで育てている場合、年々株が大きくなっていきます。株に対して鉢が小さすぎる、鉢底から根が見え出したなどのサインがあれば植え替えのタイミングです。1~2年に1回を目安に、適期に植え替えを行うと良いでしょう。

地植えの場合は1回植え付けを行った後に植え替えを行う必要はありません。年々大株になるため、隣の植物との間隔は広めに取りましょう。大きくなり過ぎたときには株を分けて同じ場所に植え直すと良いでしょう。

土づくり

アガパンサスは水はけのよい土を好む植物です。多湿環境や水はけの悪い場所ではうまく育てることができないため栽培する場所の土質をよく知っておくことがポイントになります。

市販されている草花用培養土は様々な草花が栽培できるように適度な水はけを持っていますので、アガパンサスを育てる際には、市販の草花用培養土を使用するようにしましょう。

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ご自身で用土を配合して作る場合は、赤玉土と腐葉土をそれぞれ7:3の割合で混ぜ込んだものを使用することをオススメします。また、必要に応じて元肥を加えると良いでしょう。赤玉土がない場合は軽石や鹿沼土を加えることでも水はけをよくすることができます。また、軽石を鉢底に敷き詰めることでも水はけを良くすることができるため参考にしてみてください。

アガパンサスのお手入れ

ここからは、アガパンサスを定植した後の、日々のお手入れについてご紹介します。植物は手をかけた分だけ応えてくれるので、たくさんの花が咲いた時の喜びもひとしおです。

水やり

アガパンサスは乾燥に強く、あまり多くの水を好みません。

鉢植えで育てている場合、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すくらいたっぷりと水を与えるようにしましょう。この時、鉢底皿に水がたまったままにしておくと根腐れを起こす原因になるため鉢底皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。

地植えの場合は基本的に水やりを行わなくても良く、降雨のみで十分成長することができます。真夏に日照りが続き元気がなくなっている場合は気温の高い昼間を避け朝か夕方に水を与えるようにしましょう。

アガパンサスは乾燥には強い一方で、湿度には弱いという性質を持ちます。そのため過剰な水やりによって弱ってしまうことが非常に多いです。アガパンサスを育てる時には水やりを控えめにすることを心掛けるようにしましょう。

関連記事【重要】水やりの基本をマスターせよ【植物が枯れてしまう原因は9割が水やりだった!!】

肥料

アガパンサスはあまり肥料を必要とはしない植物です。

しかし、鉢植えで育てている場合は肥料不足になってしまうことがあります。そのため、アガパンサスには気候が穏やかな春と秋に緩効性の肥料を与えると良いでしょう。また、適した時期以外に肥料を与えると根を傷める原因になるため避けましょう。

地植えの場合は鉢植えのように肥料分が欠乏することが少ないため、肥料がなくても育てることができます。与える場合も少量を株本に与える程度で十分です。なお、四季咲き性の強い品種に関しては肥料を与えることでお花が咲きやすくなります。

関連記事【重要】肥料の基本をマスターせよ【たくさんのお花を咲かせる肥料のポイント教えます】

置き場所

アガパンサスは日当たりと水はけのよい場所を好みます。

そのため、花壇にアガパンサスを植える場合は北向きの場所はできるかぎり避けましょう。水はけが悪い場合はパーライトやもみ殻くん炭、バーク堆肥といった土壌改良材を加え、水はけをよくする必要があります。

鉢植えで育てる場合も赤玉土や軽石を土に配合し、水はけのよい土を作ることがポイントです。

できる限り日当たりの良い場所で育てた方が良いものの、耐陰性を持つため半日陰になる場所でも育てることができます。しかし、お花が咲きにくい、お花の数が少ないなどのトラブルが発生することがあるため注意が必要です。

アガパンサスを育てる際の注意点

アガパンサスは比較的育てやすい植物ですが、来年もお花を楽しむにはポイントがあります。ここではアガパンサスを育てる上で注意すべき点についてお伝えします。

病害虫

アガパンサスは病気に強く、特にかかりやすい病気はないと言われています。しかし、間違った育て方をしていると普段は発生しない病気にかかることもあるため注意しましょう。

アガパンサスの害虫として注意したいのはアブラムシです。とくに、柔らかい蕾の部分には虫がつきやすく、そのまま放置すると増加するおそれがあります。そのため、アブラムシ予防ができる薬剤を使用して、花が咲く前から虫がつくのを防ぐことが大切です。発生した場合は速やかに駆除を行いましょう。

花後の剪定

アガパンサスのお花が咲き終わって放置しておくと種を作ってしまいます。種を作るとエネルギーを多く消費するため、基本的にはお花が終わったら花茎をカットするようにしましょう。

株分け

アガパンサスは何年も同じ鉢で育てていると、花つきが悪くなることがあります。

地植えのアガパンサスは基本的には植えっぱなしで大きくなりますが、花つきが悪くなったら根詰まりを起こしている可能性があるため、株分けを行うようにしましょう。

あまり小さくわけてしまうとお花が咲かないので、少なくとも4〜5芽はつけて大きめに分けます。葉が10枚程出た時に花芽を付ける事から、株分けの際は10枚の葉を目安に株を分けるようにしましょう。

冬越し

アガパンサスは耐寒性に優れ、寒さには強い植物です。しかし、東北地方など寒さの厳しい地域では寒さに耐えられずアガパンサスが弱ってしまったり枯れてしまったりすることがあります。

アガパンサスは0℃までの耐寒性があると言われています。土が凍ってしまうほどの寒い場所を除けば様々な場所で育てることが可能です。

また寒い地域でアガパンサスを育てる場合、腐葉土を株元に被せることで冬の寒さから保護することができます。霜柱や風の影響を防ぐことができるため不安がある方は腐葉土を株元に被せ防寒対策をしっかりおこなうようにしましょう。

アガパンサスのよくある質問

最後に、アガパンサスを育てる上でよくある質問を紹介します。これを見れば、よりアガパンサスの栽培を失敗なく楽しいものにできるはずです。

アガパンサスが咲かない原因は?

アガパンサスは日当たりと水はけのよい環境が栽培に適しています。寒さに強く、日当たりが多少悪くても、乾燥気味の土地でも育つ植物と言われています。

しかし、やはり長く放任したり、環境が悪化すれば花つきが悪くなり、悪条件が重なるとお花が咲かなくなります。花つきをよくするためには、よく日光が当たり、根が張るスペースと適度な肥料分が必要です。

周辺の樹木が茂ってきて、いつの間にか日当たりが悪くなってきたということはないでしょうか。その場合は樹木を剪定したり株を移植するなどして、日当たりをよくすることで花つきが改善されます。

植え替えについても何年も放置していてもよいと思われることがありますが、株が込みすぎて生育スペースが少なくなっている場合は株分けや植え替えが必要です。

また、株分けによって増やした株の場合、お花が咲かないことがあります。アガパンサスは株が成熟していないとお花は咲きません。しばらく育てて株が大きくなってからお花を楽しむことができるようになりますので、株をしっかり育てることに専念しましょう。

まとめ:日当たりに注意してアガパンサスのお花を楽しもう

というわけで【必見】アガパンサスの育て方【毎年お花を楽しむコツは〇〇に注意すること!!】を書いてきました。

この記事で解説した『アガパンサスの育て方』を実践してもらうと、アガパンサスのお花をたくさん咲かせることができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【アガパンサスってどんな植物?】
1、南アフリカ原産の多年草で、初夏に花火のような形状の涼やかなお花が開花する
2、寒さや乾燥に強く、半日陰や肥料の少ない土地でも育てることができる植物
3、
開花期は6月~9月の初夏から夏の終わり

【アガパンサスの植え付け】
1、植え付けに適した時期は春と秋
2、鉢植えの場合は1~2年に1回植え替えを行う
3、市販の草花用培養土を使用する

【アガパンサスのお手入れ】
1、乾燥には強いが、湿度には弱いため水やりは控えめに行う
2、鉢植えで育てている場合は春と秋に緩効性の肥料を与える
3、花壇にアガパンサスを植える場合は北向きの場所はできるかぎり避ける
4、半日陰でも育つが、お花が咲きにくくなったり、花数が少なくなりやすくなる

【アガパンサスを育てる際の注意点】
1、柔らかい蕾の部分にはアブラムシがつきやすい
2、種を作るとエネルギーを多く消費するため、お花が終わったら花茎をカットする
3、花つきが悪くなったら根詰まりを起こしている可能性があるため、株分けを行う
4、株分けの際は10枚の葉を目安に株を分けるようにする
5、アガパンサスは0℃までの耐寒性がある
6、寒い地域では、腐葉土を株元に被せ、冬の寒さから保護する

【アガパンサスのよくある質問】
1、花つきをよくするためには、よく日光が当たり、根が張るスペースと適度な肥料分が必要
2、株が込みすぎて生育スペースが少なくなっている場合は株分けや植え替えが必要
3、アガパンサスは株が成熟していないとお花
が咲かない

以上がアガパンサスの育て方に関するポイントになります。

アガパンサスのお花を一年中楽しむために注意すべき点は『日当たり』です。

基本的にアガパンサスは日当たりと風通しの良い場所を好むお花になります。しかし、日照が不十分だとそれだけで花つきや花数が減ってしまうことになりかねません。日当たりに注意し、冬をうまく乗り切ることで毎年アガパンサスのお花を楽しむことができます。

ひとたびアガパンサスの育て方を覚えてしまえば、アガパンサスお花を確実に咲かせることができますし、他の植物にも活かすことができます。

アガパンサスを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術を身につけることができますので、がんばって身につけましょう。