【重要】ガジュマルの冬越し【冬に枯れてしまう原因は9割が〇〇によるものだった!?】

室内で育てているガジュマルの幹がブヨブヨになって葉っぱもどんどん落ちてきました…冬でも室内で枯れないガジュマルの管理方法について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『ガジュマルの冬越し』ということで、ガジュマルの冬越しに必要な管理方法や条件、また元気がなくなってしまったガジュマルを復活させる方法などガジュマルの冬越しにまつわるエピソードなどを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ガジュマルの冬越しに必要な知識や管理方法が分かるようになり、ガジュマルを冬でも枯らすことなく、お部屋のインテリアとして楽しむことが出来ます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ガジュマルの冬越しを覚える上で一番大切なポイントは水やりです。基本的に冬に植物が枯れてしまう原因のほとんどが過剰な水やりによる根腐れが原因です。冬はガジュマルにとって休眠期にあたるので、水を吸収することがあまり出来ません。

ガジュマルを来年も楽しむために正しい水やりや管理方法を実践し、成長をしっかり管理しましょう。

『ガジュマルを毎年冬に枯らしてしまう方』や『ガジュマルを復活させたいけど分からない』とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


ガジュマルってどんな植物?

「多幸の木」といわれるガジュマルは、人気の観葉植物のひとつです。

沖縄では「キジムナー」という精霊が宿っていると言われ、とても縁起が良いとされています。「幸せのお裾分け」として幅広い年齢層にも人気で贈りものとして喜ばれています。

熱帯地方が原産

ガジュマルはクワ科イチジク属の観葉植物で、台湾、マレーシアなどの東南アジアや、インドからオーストラリアなどの熱帯~亜熱帯地域に幅広く自生しています。日本では屋久島以南、沖縄周辺に自生しています。

自生地の平均気温は約20~30℃と年間を通して温暖で、湿度が高いのが特徴です。また日照時間が長く、台風やスコールなど季節によってまとまった雨が降ります。

そのため、ガジュマルは暖かい環境で管理し、季節に合わせたメリハリのある水やりをして育てていきましょう。

特徴的な根っこ

自生地では20mを超える大きさになることもありますが、生長はゆっくりなので大きくなるまでにかなりの時間が掛かります。

がっしりと生えている大根のような幹は「気根(きこん)」と呼ばれる根っこです。気根から上に向かって伸びていきます。曲がり仕立てや根上がりの盆栽風に仕立てたおしゃれな株も出回っています。

関連記事【検証】ガジュマルを太くする方法【幹を太くすることは可能なのか?太くするコツをご紹介します】

ガジュマルの花言葉

ガジュマルの花言葉は「たくさんの幸せ」「健康」です。

「たくさんの幸せ」という花言葉は、御神木として古くから親しまれていることや、人々の幸せを願うようなガジュマルのスタイルから付けられたと言われています。

「健康」という花言葉は、ガジュマルの生命力や力強さ、丈夫で育てやすさからと考えられています。してみてください。

ガジュマルが枯れる原因

ガジュマルは、育てやすさや縁起の良さ、個性的な見た目から、育てている方が多い観葉植物です。生命力の強さで枯れにくいとは言われますが、それでも間違った管理方法や環境によっては枯れることもあります。

ここではガジュマルが枯れてしまう代表的な原因をお伝えします。

過剰な水やりによる根腐れ

ガジュマルが冬に枯れる原因のほとんどが水やりです。季節を問わず1年中、同じ方法で水やりをしてしまっていると元気がなくなってしまう原因にもなります。

冬場のガジュマルはあまり水を必要としないので、頻繁な水やりは鉢内の湿度を上げてしまい、根が腐ってしまう根腐れを引き起こしてしまいます。根腐れは最悪の場合枯れの原因になってしまいますので注意が必要です。

温度管理ができていない

ガジュマルは寒さに弱い植物です。最低温度が5℃を下回ると生育が悪くなり、0℃以下では枯れる恐れがあります。

屋外で管理している場合は、気温が下がり始める秋には室内に移動させましょう。冬の窓際は、屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓際から離して管理するとよいでしょう。

また暖房の風が直接当たると、急激な乾燥によって葉が落ちます。そのため、暖房の風が直接当たらない場所に置いてください。

日照不足

ガジュマルを置いてある場所の日当たりが悪いと、枯れる原因になります。

ガジュマルに限らず、ほとんどの植物は日当たりの悪い場所に置くと枯れやすくなります。次のような特徴がみられる場合は日照不足だと判断してください。

  • 葉っぱの色が薄くなる
  • 株元にある下葉が黄色くなる

最初は元気に葉っぱがついていたのに、だんだんと葉っぱが落ちてきたときは日照不足を疑いましょう。寒さ対策のために置き場所を変えてあげる工夫は必要ですが、日光を確保することも忘れないようにしましょう。

冬のガジュマルの育て方

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ガジュマルは冬を除いては、ぐんぐん成長してくれる観葉植物ですが、寒さには弱く冬は休眠する植物ですので冬の管理には少し注意が必要です。

ガジュマルを無事冬越しさせるために、寒い時期の育て方で気を付けるべき点について確認していきましょう。

ガジュマルの置き場所
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冬であってもガジュマルは成長のために光合成が必要です。日光が不足してしまっていると葉が下を向く状態が起きてしまいますので、昼間の日が出ている時間帯はなるべく日光があたる場所に移動しましょう。

日陰でも管理できますが、日が当たらない場所においてしまうと光合成をすることができずに貧弱な株となってしまい病気や病害虫にやられてしまう恐れがあります。気温と日照を意識してこまかく場所移動をしてあげましょう。

日照を確保できない場合には育成ライトなどを使用して、昼と夜の切り替えをはっきりさせることでガジュマルの体内時計を整えることができます。不安な場合はこのようなアイテムを使って規則正しい就眠運動を取り戻しましょう。

ガジュマルの水やり

一般的な観葉植物と同じく、ガジュマルを室内で冬越しさせる場合も水やりは控えめにしましょう。

冬の水やりは、必ず土が完全に乾いたのを確認してから行うようにしましょう。土が乾いたのを確認して2,3日後に鉢の底から水が流れ出るほど水やりをしたら、鉢に溜まった水は必ず捨てて過湿を防ぎます。

過剰な水やりは根腐れの原因となりますので、乾かし気味に管理することが特に気を付けるべき育て方のポイントです。水やりのタイミングが難しい場合には、簡単に水やりのタイミングを教えてくれる水やりチェッカーを使用すると便利です。

ただし、室内では葉が暖房で乾燥しやすいので、目安として週に2回ほど霧吹きなどで葉水を与えると良いでしょう。葉水を与えることでハダニ等の害虫も防ぐことができます。

関連記事【重要】観葉植物の水やりの基本【室内で育てる場合の水やりの頻度やコツをマスターしよう!!】

ガジュマルの肥料

ガジュマルは冬の間は休眠期に入るので、基本的には肥料を与える必要はありません。

必要以上に与えたりすると逆に根の水分が奪われるなどして根が傷み、根腐れを起こしかねません。また、ガジュマルが根腐れの時に肥料をあげると逆効果になります。

ガジュマルの状態を把握し、肥料を正しく与えて根腐れを防ぐようにしましょう。

ガジュマルの上手な育て方のポイントは、活動期と休眠期で水やりや肥料の与え方のメリハリをつけることだと言われています。冬の間は水やりや肥料を控え、ゆっくり株を休ませて次の活動期に備えましょう。

関連記事【検証】観葉植物の肥料の使い方【種類や使い方など状況ごとのおすすめな肥料をご紹介します】

ガジュマルの植え替え

鉢底の穴から根が飛び出してしまっているのであれば根詰まりを起こしてしまっている可能性があります。鉢の中で根が成長し密集してしまっているかもしれません。

そんな時に焦って植え替えをしてしまうとかえってガジュマルにダメージを与えてしまう恐れがあります。

 冬場という過酷な環境にさらされている時に植え替えをしてしまうと回復をすることができず枯れてしまう原因になってしまいますので、植え替えしたい気持ちをグッと堪えて暖かくなるのを待ちましょう。

関連記事【解決】ガジュマルの植え替え【おしゃれな株にしたいなら植え替え時期は〇〇が最適!?】

冬のトラブルと対処法

冬に多いとされるガジュマルのトラブルは、ほとんどの場合が根腐れによるものになります。ガジュマルの根腐れは過剰な水やりが原因です。

では根腐れとはどのようなサインが出て、どのように対処すればいいのかを解説していきます。

根腐れ

根腐れとは、植物の根が腐った状態のことです。根腐れは根の先端部分から徐々に腐っていき、放置すると、幹が株元から腐って枯れていきます。

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  • 水をあげても元気にならない
  • 土がなかなか乾かない
  • 葉が落ちやすい
  • 葉が茶色・黄色に変色している
  • 幹や幹の根本が柔らかい

根腐れの対処法は、鉢を入れ替えて土の環境を変えること。

傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。

根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意しましょう。

ハダニ

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。

ハダニが発生すると以下の症状が起きます。

  • 葉にクモの巣のような糸がついている
  • 葉の裏に小さな虫がついている
  • 葉に斑点や傷がある

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

ハダニの対処法はハダニに効果のある液体を噴霧すること。

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

まとめ:水やりに注意してガジュマルを冬越しさせよう

というわけで、【重要】ガジュマルの冬越し【冬に枯れてしまう原因は9割が〇〇によるものだった!?】を書いてきました。

この記事で解説した『ガジュマルの冬越し』を実践してもらうと、ガジュマルを通年通して、室内で楽しむことができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【ガジュマルってどんな植物?】
1、クワ科イチジク属の観葉植物で、熱帯~亜熱帯地域に幅広く自生している
2、気根と呼ばれる大根のような幹が特徴的
3、ガジュマルの花言葉は「たくさんの幸せ」「健康」

ガジュマルが枯れる原因】
1、過剰な水やりによる根腐れ
2、温度管理ができていない
3、室内管理による日照不足

【冬のガジュマルの育て方】
1、昼間の日が出ている時間帯はなるべく日光があたる場所に置く
2、土が完全に乾いてから2~3日後に水を与える
3、乾燥を防ぐために葉水を行う
4、冬の間は肥料を与えない
5、冬の間は植え替えも行わない

【冬のトラブルと対処法】
1、水のやり過ぎによる根腐れに注意する
2、根腐れの対処法は、鉢を入れ替えて土の環境を変えること
3、
乾燥によるハダニの発生に注意する
4、ハダニの対処法は、ハダニに効果のある液体を噴霧すること

以上がガジュマルの冬越しに関するポイントになります。

ガジュマルを冬越しさせるで注意すべき点は水やりです。

基本的に冬にガジュマルが枯れてしまう原因のほとんどが過剰な水やりによる根腐れが原因です。冬はガジュマルにとって休眠期にあたるので、水を吸収することがあまり出来ません。季節に合わせて水やりの頻度を変えて根腐れを防ぎましょう。

ひとたびガジュマルの冬越しを覚えてしまえば、翌年もガジュマルが立派に成長していく姿を見ることができますし、他の観葉植物にも活かすことができます。

ガジュマルを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。