【解決】ハイビスカスのお花の咲かせ方【正しい剪定方法と剪定時期を覚えよう】

2023年6月27日
ハイビスカスを育てているんだけど、去年よりお花が咲かなくなった…. ハイビスカスのお花を咲かせる方法を教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『ハイビスカスのお花を咲かせる剪定方法』を剪定が必要な理由や剪定時期、剪定時の注意点など解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ハイビスカスが驚くほど大きな花を咲かせるようになりますよ。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ハイビスカスの剪定を怠ると、去年のハイビスカスとの花芽の数が圧倒的に激減します。

しかし、ハイビスカスのお花を咲かせる剪定を行うと、去年よりもハイビスカスが立派なお花を咲かせるようになりますよ。
 

ハイビスカスのお花が咲かなくて困っている方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


剪定が必要な3つの理由

結論、ハイビスカスは正しい剪定をしないとお花が咲きません。

それほどハイビスカスにとって剪定という作業は必要不可欠な作業になります。

剪定とは、木の枝や葉を切ることで形を整えたり、風通しをよくしたりすることです。

では、なぜハイビスカスには剪定が必要なのか、理由をみていきましょう。

病気や害虫を防ぐため

剪定をおこなう1つ目の理由は、害虫が住み着いたり、病気になったりすることを防止するためです。

剪定をおこなうと見た目が良くなるだけではなく、樹木の成長促し栄養を蓄えることができます。

このため抵抗力が強まり、樹木の健康を保つことができるのです。

枝や葉が伸びっぱなしになっていると、根から吸収した養分を枝先まで届けることができず、栄養不足になります。

ハイビスカスを健康的に成長させるためにも、剪定は適度なタイミングでの剪定が必要です。

ハイビスカスの花を咲かせるため

2つ目の理由は、きれいなハイビスカスの花を咲かせるためです。

ハイビスカスの剪定をおこなわないと、咲く花は小ぶりになってしまうのです。

ハイビスカスは枝に「花芽」をつけることで花を咲かせます。

枝を自然にのばしておくとたくさんの花芽がついた状態になります。

その結果全ての花芽に栄養が充分に行き届かなくなるのです。

本来の大きさより小ぶりな花が咲いたり、つぼみが開かず花が咲かなかったりする。

大きくきれいな花を咲かせるためにも、剪定をおこない花芽の数を減らしましょう。

弱ったハイビスカスを元気にするため

3つ目の理由は、弱ったハイビスカスを元気にするためです。

ハイビスカスは成長が活発です。とくに鉢植えで育てているハイビスカスはすぐに根がいっぱいになってしまうことがあります。

根が繁殖していっぱいになることを「根詰まり」といいます。

根がつまると水を上手く吸収できなかったり、呼吸ができず根に多大なストレスをかけたりするため、ハイビスカスを弱らせてしまう原因になるのです。

根詰まりをおこしたら根の成長スペースがないため、植え替えをおこなってから剪定をしましょう。

適度に剪定をしておけば、ハイビスカスが根詰まりをおこすことを防ぐことができます。

ハイビスカスの剪定時期とやり方

ハイビスカスの剪定方法は主に2種類です。

この2つの剪定方法を正しい時期に行うことでハイビスカスのお花を咲かせることができます。

花が咲いている間:弱剪定

1つ目は「弱剪定」といわれるもので、成長期に育ってきた枝や枯れた枝だけを取り除きます。

弱剪定は、ハイビスカスが生育期の成長を妨げないようにするのが目的です。

そのため、枝や葉がぐんぐん成長することで株に日が当たらなかったり、蒸れて害虫がついたり、病気になったりすることを防ぎます。

弱剪定はハイビスカスの育成期に合わせた5月~10月の生育期におこなうのがおすすめです。

ハイビスカスは温暖な気候に強い植物のイメージがありますが、蒸し暑さには弱いため風通しをよくして夏を乗り越えられるように整えましょう。

休眠期に入るまでの間:強剪定

2つ目は「強剪定」といわれるもので、ハイビスカスの高さを2分の1~3分の1まで剪定します。

株全体を半分から3分の1程度までバッサリ切り戻します。

このとき、ハイビスカスが光合成できるように葉を2~3枚残しておきましょう。

種類によっては冬の間も枝が伸びることがあるので、その場合はその都度剪定をおこなってください。

強剪定はハイビスカスの大きさを抑えることができるため、コンパクトに育てたい方や弱ったハイビスカスを元気にしたい方におすすめです。

強剪定はハイビスカスの花が咲き終わった10月~11月ごろに剪定をするのがおすすめです。

寒さに弱いハイビスカスは夏を過ぎたころに強剪定をすることで、弱ったり枯れたりすることを防ぐことができます。

剪定をする時の注意点

しかし、剪定をするうえで気をつけなければいけないことがあります。

剪定で枝や葉を切りすぎてしまうと、その後の生育が悪くなり枯れてしまうことがあるのです。

そのため、必ず葉が数枚残るように剪定してください。

また、剪定後数か月は花が咲かなくなります。

そのため、生育期前か花が咲き終わったころに剪定をおこないましょう。

ハイビスカスの種類によって花が咲く時期に差があるため、その点にも注意して剪定をおこなってください。

まとめ:剪定を覚えれば、毎年お花を楽しめる!!

というわけで、【解決】ハイビスカスのお花の咲かせ方【正しい剪定方法を覚えよう】を書いてきました。

この記事で解説した『ハイビスカスの剪定方法』を実践してもらうと、去年よりもハイビスカスのお花が咲くようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【剪定が必要な3つの理由】
1、病気や害虫を防ぐため
2、ハイビスカスのお花を咲かせるため
3、弱ったハイビスカスを元気にするため

【剪定時期とやり方】
1、花が咲いている間 :弱剪定(5月〜10月)
2、休眠に入るまでの間:強剪定(10月〜11月)

【剪定する時の注意点】
1、必ず葉が数枚残るように剪定をする
2、生育期前か花が咲き終わったころに剪定をする

剪定を覚えてハイビスカスのお花が咲くようになると、自然と剪定技術が上がっていきます。

園芸に携わっていく上で、他の植物でも活かすことのできる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。

「蕾ばかりでなかなかお花が咲かないな…」って思う場合は、『枝が伸びすぎている、花芽が多くなりすぎている』ケースが多いので、ハイビスカスのお花を咲かせるために剪定をしましょう。