【必見】カーネーションの切り花を長持ちさせる方法【カーネーションの日持ちってどのくらいなの?】

2024年4月26日
お花屋さんでカーネーションを買ってきたんだけど、花瓶に入れて飾っていたら3日間しかお花が保ちませんでした…カーネーションの切り花を長持ちさせるコツや日持ちについて教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『カーネーションの切り花を長持ちさせる方法』ということで、カーネーションの切り花を長持ちさせる上で必要な剪定方法、またカーネーションを購入する際に日持ちしやすい選び方などカーネーションの切り花を長持ちさせるエピソードを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、カーネーションの切り花を長持ちさせるのに必要な管理方法が分かるようになり、大切なカーネーションの切り花がすぐに枯れてしまうことなく、ご家庭を明るく彩るのにきっと役立ちます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、カーネーションの切り花を長持ちさせる上で注意すべき点は水と茎の雑菌繁殖を防ぐことです。

カーネーションの切り花は根っこではなく、茎の管から水を吸い上げます。そのため、花瓶の水が汚れていると茎元も汚れ、花や葉へうまく水を吸い上げることが出来なくなります。

そうすると、本来なら花もちがいいカーネーションが数日で枯れてしまうことになってしまいます。

せっかくの大切なカーネーションの切り花を長く楽しむために、正しい管理方法を覚えておきましょう。

「カーネーションがすぐ枯れてしまう」「カーネーションのお花がなかなか咲かない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


カーネーションってどんな植物?

カーネーションは多数の花弁で構成されている花で、古くからヨーロッパを中心に親しまれている花です。現在でも世界中で見ることのできる花で、愛好家も多いポピュラーな花として知られています。

フリルみたいな花弁が可愛らしいカーネーションは色や形のバリエーションが豊富なお花です。母の日に贈られることも多いですが、ピンクや深紅、オレンジ、黄色、青、紫、などの色はフラワーギフトとしても人気があります。

花もちがいい

カーネーションは古代ギリシャ時代から栽培されていますが、現在のカーネーションはナデシコ科のセキチク(石竹)と、交雑したものがほとんどで、そこから多くの品種のカーネーションが誕生しました。

四季咲き性の強いミニ系の品種は花もちがよいので鉢花に人気があります。母の日がある5月はやや気温が高く、寿命(キレイに咲いている期間)は1~2週間前後と言われております。気温が低い冬はもう少し長持ちしますが、お手入れ次第では春夏も長持ちさせることが可能です。

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多彩なお花の咲き方

波打つフリルのような花びらが、可愛さとゴージャースさの両方を持ち合わせているカーネーションですが、切り花は、1本の茎に大輪の花を1つつけるボリュームのある見た目が特徴の「スタンダードタイプ」と、枝分かれした各茎に小ぶりな花がつく「スプレータイプ」の2種類の花の付き方があります。

また「丸弁咲き」、「一重咲き」、「剣弁咲き」、「極剣弁咲き(スター咲き)」と花の特徴から4種類に分けることができます。

切り花での利用が多いカーネーションですが、ポットカーネー ション、ガーデンカーネーションと呼ばれる開花鉢として出回り、苗も入手できます。このポットカーネーションは葉や茎が密集しているものが多いです。

咲かないつぼみがある

スプレータイプの場合、つぼみがたくさんついているものがお得な感じがすると思います。

しかし、カーネーションのつぼみが全部が咲くわけではありません。先端が開いて花びらが見えるものは、咲く可能性が大です。反対に先端までしっかりと緑色のつぼみは、まず咲きません。

むしろ咲かないつぼみをそのままにしていると、無駄に花のエネルギーを消費してしまいます。咲かないつぼみはカットしたほうが花が長持ちします。

カーネーションは咲いてからのもちがいいので、花屋さんでスプレータイプを選ぶときは、つぼみがたくさんついているものより、花がすべて咲いているもののほうがおすすめです。

カーネーションを長持ちさせるために

カーネーションは他の花と比べて花持ちは良いですが、より長持ちさせるためには上記のお手入れが欠かせません。今回紹介する簡単なお手入れをするだけでカーネーションの寿命が伸びますので、ぜひ参考にしてみてください。

不要な葉を取り除く

カーネーションには細長い葉があります。この葉は傷みやすく、葉が多いと水分が抜けていくため、不要なものは整理しましょう。

茎を短めにして生ける場合、この葉が水に浸かってしまうことがあるため、このような場合は必ず取り除くようにしましょう。葉はハサミでカットするのではなく、付け根に対して葉をめくるように取り除くと、取り残しなく処理できます。

節の上をカットする

カーネーションの茎をカットする際は節の上をカットするようにしましょう。

切り口から節間が短いと水の吸収が弱くなり、長いと水が吸収しやすくなる性質があるため、カーネーションの場合はカットする部分が重要です。

茎は斜めにカットし、切り込みを入れる

茎先を水に浸し、切れ味の良いハサミなどで茎を斜めに切りましょう。

カーネーションを水の中で切ることにより茎に空気が侵入するのを防ぎ、水を吸い上げる量が多くなるのです。また、茎を斜めに切るとカット面の面積が広くなり、さらに水を吸い上げやすくなります。

茎をカットする位置は、茎の先端から2〜3㎝ほどがおすすめ。もし茎に汚れやぬめりがある場合は、この段階で洗い流しておきましょう。

水の量は少なめに

水をあまりに多く張ると茎が腐りやすくなります。しかし、少なすぎても今度は水切れを起こしやすくなるため水の量を5cmを目安にそれよりも多くならないようにしましょう。

カーネーションは水が下がりにくいお花なので、少なめ(5cm以下)でも大丈夫です。

できる限り毎日花瓶の水を替える

花瓶の水替えは毎日行い、花瓶が汚れてきたと感じたら清掃を行いましょう。

水中の菌繁殖を防ぐためには、毎日の水替えと花瓶のメンテナンスが欠かせません。

さらに、水分を吸い上げやすくするために、茎を少しずつカットしてあげるのも有効です。茎をカットしたことで葉が水に浸る場合は、水に浸っている葉を取り除いてあげましょう。

まとめ:水を清潔に保ってカーネーションを長く楽しもう!!

というわけで、【必見】カーネーションの切り花を長持ちさせる方法【カーネーションの日持ちってどのくらいなの?】を書いてきました。

この記事で解説した『カーネーションの切り花を長持ちさせる方法』を実践してもらうと、カーネーションのお花を長く楽しむことができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【カーネーションってどんな植物?】
1、花もちがよく1~2週間前後キレイに咲き誇る
2、品種や多彩な咲き方が豊富
3、咲かないつぼみがある

【カーネーションを長持ちさせるために】
1、不要な葉は取り除く
2、節の上をカットする
3、茎は斜めにカットし、切り込みを入れる
4、水の量は少なめに
5、できる限り毎日花瓶の水を替える

以上がカーネーションの切り花を長持ちさせるポイントになります。

基本的に注意することは水と茎の雑菌繁殖を防ぐことです。

カーネーションの切り花は根っこではなく、茎の管から水を吸い上げます。そのため、花瓶の水が汚れていると茎元も汚れ、花や葉へうまく水を吸い上げることが出来なくなります。

しかし、毎日花瓶の清掃と水替え、また水分を吸い上げやすくするために、茎を少しカットすることで水と茎の雑菌繁殖を防ぐことが出来ます。

ひとたびカーネーションの切り花を長持ちさせる方法を覚えてしまえば、ご自宅のカーネーションが立派にお花を咲かせる姿を長い間見ることができますし、他の切り花にも活かすことができます。

カーネーションを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。