【重要】ラベンダーの剪定方法【剪定時期や剪定位置など、毎年お花を楽しむためのコツを解説!!】

2024年6月21日
ラベンダーを育てていますが生育旺盛でどんどん伸びてしまい、剪定するタイミングがわかりません…綺麗に形を整えたいのでラベンダーの正しい剪定方法や剪定時期について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『ラベンダーの剪定方法』ということで、ラベンダーに必要な剪定方法や剪定時期、また剪定をしないとどうなってしまうのか?などラベンダーの剪定にまつわるエピソードなどを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ラベンダーの剪定に必要な知識や剪定方法が分かるようになり、ラベンダーのお花を毎年楽しむことが出来るようになります。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ラベンダーの剪定を覚える上で一番大切なポイントは剪定時期です。ラベンダーのお花は、開花した後の収穫のタイミングが早いほど、香りを放つつぼみが残りやすく、切り花にしたときの香りが強くなります。

また、開花するたびにお花を収穫すれば、お花を咲かせ続けるためのエネルギーを消耗せずに済むため、次のお花がつきやすくなり収穫量が増えます。

さらに正しく剪定を行うことでも花つきがよくなり、収穫量もより増えるでしょう。できるだけ多くのお花を収穫したい場合は、剪定で生育環境を整えてあげる必要があります。

ラベンダーの綺麗なお花や香りを毎年楽しむためにも定期的な剪定を行い、成長をしっかり管理しましょう。

『ラベンダーの樹形を綺麗にしたい方』や『ラベンダーの剪定方法がわからない』とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


なぜ剪定が必要なのか?

そもそもラベンダーってなぜ剪定が必要なのでしょうか?

基本的にラベンダーは生長スピードがとても早く、放置しているとすぐに姿が乱れてしまいます。まずはラベンダーの剪定方法を見ていく前に、剪定が必要な理由についてしっかり把握してみましょう。

樹形を整えるため

生育環境が整った場所で育つラベンダーは、勢いよく生長します。しかし、1~2年ほど経過すると茎がさまざまな方向に伸びていくため、樹形が崩れてしまいかねません。

ラベンダーはお花や香りだけでなく、樹形も楽しめる植物です。正しく剪定することで樹形の崩れを抑えられ、見た目を整えやすくなります。樹形を崩さないようにする目的で剪定する場合は、お花をつける5月下旬から7月中旬や、3月・9月・12月が剪定の適期です。

この時期に伸びた分だけ切り落とせば、樹形がまとまります。前年よりの古い花茎は、付け根からカットしても問題ありません。

収穫量を増やすため

ラベンダーのお花は、開花した後の収穫のタイミングが早いほど、香りを放つつぼみが残りやすく、切り花にしたときの香りが強くなります。

また、開花するたびにお花を収穫すれば、お花を咲かせ続けるためのエネルギーを消耗せずに済むため、次のお花がつきやすくなり収穫量が増えます。

さらに正しく剪定を行うことでも花つきがよくなり、収穫量もより増えるでしょう。できるだけ多くのお花を収穫したい場合は、剪定で生育環境を整えてあげる必要があります。

収穫に適した時期は5月下旬~7月上旬です。収穫する際は、翌年にもお花を咲かせるように、ラベンダーの根元から4~6節程度残して切るようにしましょう。

健康を維持するため

ラベンダーを剪定せずに放置しておくと、風通しが悪くなり病害虫の被害を受けやすくなります。葉や茎への日当たりが悪くなることもデメリットとして挙げられます。

風通しや日当たりが悪くなると、良好な健康状態を維持しにくくなり、場合によっては枯れてしまうこともあります。

湿気がこもりにくく、太陽の日がよく当たる環境を作るには、剪定作業が必須です。お花を収穫する時期と同じ5月下旬から7月上旬に、込み入った茎や伸びすぎた茎など、不要な茎をカットしましょう。この際、根元から2~3節残して剪定するのがポイントです。

ラベンダーの剪定時期

ラベンダーの一般的な剪定時期をご紹介します。目的にあわせて必要な剪定を行いラベンダーの健康を維持するようにしましょう。

ラベンダーの剪定時期は5~7月が適期です。

とくにラベンダーはさまざまな種類があるため、剪定する目的のほか、種類にあわせて時期を見極めることが大切です。しかし、一般的には、5~7月の花期が終わった頃をめどに剪定を済ませておけば、成長に問題はないといわれています。

ラベンダーのお花は、開花した後の収穫のタイミングが早いほど、香りを放つつぼみが残りやすく、切り花にしたときの香りが強くなります。

また、開花するたびに花を収穫すれば、お花を咲かせ続けるためのエネルギーを消耗せずに済むため、次のお花がつきやすくなり収穫量が増えます。翌年にもお花を咲かせるように、ラベンダーの根元から4~6節程度残して切るようにしましょう。

ラベンダーの剪定方法

ラベンダーの剪定には、咲き終わったお花の剪定と不要な枝の剪定の2種類があります。それぞれの方法を覚えておきましょう。

咲き終わったお花の剪定

咲き終わったお花をつけたままにしておくと、余分な栄養が花に届いてしまい、ラベンダーの生育に悪影響を及ぼす可能性があります。行くべき場所に栄養を行き渡らせるためにも、咲き終わったお花は剪定で落としていきましょう。

剪定方法は、咲き終わったお花をハサミで茎ごと切っていくだけです。枝の剪定が面倒な場合も、花の剪定をしておくだけでラベンダーの生長が促されます。

また丁寧にお花の剪定をするなら、花茎の下部に新芽が出始めている部分を探し、そこから少し上を切りましょう。伸びすぎた枝や茎を切り落とし、樹形を整えながら株をコンパクトにする剪定方法が切り戻しです。

切り戻しを行うと不要が枝や茎が減るため、新芽や花に養分が行き渡りやすくなり、生長が促進されます。また風通しがよくなり、病気や害虫を予防できることもメリットです。

ラベンダーは開花した後、収穫と同時に切り戻しを行うことで、次回の花つきがよくなります。全体の半分程度は切り戻しを行いましょう。

切り戻しで切る枝の部分は、基本的に枝元と枝の途中のみです。何も考えずに切っていくと、切り落とした枝から新しい枝が生え、樹形が崩れる原因にもなってしまいます。

枝の途中で切る場合は、新芽の5cm程度上の部分を切るようにしましょう。

また、花数や枝の本数を減らしたい場合は、枝の付け根から切り落としても問題ありません。株の様子を見ながら、状況に合わせて切り戻しを進めていきましょう。

不要な枝の剪定

高い通気性を確保するための枝の剪定も重要です。風通しがよくなれば、湿気が多くなりがちな梅雨の時期や、高温になりやすい真夏の時期を乗り切りやすくなります。

枝を剪定する際は、地面に触れてしまっている枝から最初に切っていきましょう。枝の根元からばっさりと切り取ります。

また枝葉が込み合っている中から、色が茶色になっている枝や伸びすぎて先端が垂れ下がっている枝を切っていきます。ただしこの際、新芽を切ってしまわないように気をつけましょう。

ラベンダーの手入れでは、病気になりやすい不要な枝や茎を取り除いたり、株の形を整えたりするために、強剪定を行います。

強剪定では、不要な枝を付け根から切り取る「枝抜き」や、枝分かれした小枝を分かれた部分から切り取る「切り返し」を行うのが基本です。

5~6年経過したラベンダーの株には、太くなった古い枝が数多く残っています。これらの枝は、できるだけ根元で切り戻しましょう。

その他の枝も、新芽があれば少し上で切り落とし、枝抜きや切り返しも行いながら、最後に高さが2/3程度になるまで剪定すれば完了です。

強剪定が終わった後の株は、木の根っこのような印象を受けるでしょう。しかし、春が近づくと新芽が生長し、シーズンを迎えた頃には一回り生長した姿を見せてくれます。

剪定時の注意点

ラベンダーを剪定する際はいくつかのポイントがあります。間違った剪定でラベンダーのお花が咲かなくなることもありますの注意しましょう。

ハサミは清潔に

剪定時に使うハサミは、清潔な状態にして使いましょう。刃の部分が不潔な状態のまま使用すると、切り口から菌が侵入し、ラベンダーが病気にかかる恐れがあります。場合によっては枯れてしまうこともあるため注意が必要です。

またハサミの状態が不安な場合は、癒合剤を使うのもよいでしょう。癒合剤とは、切り口をふさぐ成分や殺菌成分が含まれている植物用の薬です。

癒合剤を塗ったハサミで剪定すれば、剪定しながら切り口のケアができるため、安心して剪定を進められます。

秋までに剪定を終える

雪が積もりやすい場所でラベンダーを育てる場合は、ラベンダーの上に雪が積もる前提で手入れすることが大事です。秋までには剪定を済ませておきましょう。

剪定しない状態で雪が積もると、葉や茎が雪の重みで折れてしまい、そのまま放置すれば枯れてしまうこともあります。

どうしても剪定できない場合は、雪が積もらない場所にラベンダーを移動するか、雪の重みに耐えられる屋根代わりのものを設置するなどして、ラベンダーの上に雪が積もらない対策を講じる必要があります。

よくあるトラブルと対処法

ラベンダーを剪定した後に発生しがちなトラブルとその対処法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

お花が咲かない

毎年ラベンダーを育てていると、前年よりお花のボリュームが少なかったり、お花のサイズが小さかったりするのを感じることもあるでしょう。

お花のボリュームが少ないのは、古い枝が増えすぎたことによる影響が大きい可能性があります。強剪定を行い、株をコンパクトにする必要があります。

またお花のサイズが小さい原因は、必要な栄養が足りていない可能性があります。剪定により枝を減らしたり、日当たりや風通しをよくしたりすることで改善するでしょう。

このように、お花が咲かないのは適切な剪定ができていないことが原因です。毎年きちんと剪定を行うようにしましょう。

関連記事【必見】ラベンダーの育て方【プランターでも地植えでもお花を楽しむコツは〇〇に注意すること!!】

ラベンダーが枯れる

ラベンダーが枯れる大きな原因のひとつが根腐れです。土中の水分量が多くなることで根が窒息状態に陥り、根から養分を吸収できなくなるため、ラベンダーが枯れてしまいます。

土中の水分量が多くなる原因は、茎が込み合うことによる土の乾燥の遅れです。茎が密集すると日当たりや風通しが悪くなるため、土の表面も乾燥しにくくなります。

根腐れを防ぐためには、適切な剪定が大事です。根腐れの原因はほかにもあるため、一概に剪定不足だけが原因とはいえませんが、大きな要因のひとつであることは確かです。

まとめ:適切な剪定をしてラベンダーの成長を守ろう!!

というわけで、【重要】ラベンダーの剪定方法【剪定時期や剪定位置など、毎年お花を楽しむためのコツを解説!!】を書いてきました。

この記事で解説した『ラベンダーの剪定方法』を実践してもらうと、ラベンダーのお花を毎年楽しむことが出来ます。

もう1度確認しましょう。

【なぜ剪定が必要なのか?】
1、樹形を整えるため
2、収穫量を増やすため
3、健康を維持するため

【ラベンダーの剪定時期】
1、ラベンダーの剪定時期は5~7月が適期
2、樹形を崩さない剪定は、5月〜7月や、3月・9月・12月が剪定の適期

【ラベンダーの剪定方法】
1、栄養を行き渡らせるためにも、咲き終わったお花は剪定する
2、枝の途中で切る場合は、新芽の5cm程度上の部分を切る
3、高い通気性を確保するための枝の剪定を行う
4、
枝抜きや切り返しも行い、高さが2/3程度まで剪定する

【剪定時の注意点】
1、剪定時に使うハサミは、清潔な状態にして使う
2、葉や茎が雪の重みで折れるのを防ぐため、秋までには剪定を終える

【よくあるトラブルと対処法】
1、
お花のボリュームが少ない場合は、強剪定で株をコンパクトにする
2、お花のサイズが小さい場合は、剪定で枝を減らし、日当たりと風通しをよくする
3、
茎が込み合うことで、土が乾燥しにくくなり根腐れが生じる
4、
根腐れを防ぐためには、適切な剪定で茎の本数を減らす

以上がラベンダーの剪定に関するポイントになります。

基本的に注意することは剪定時期です。ラベンダーのお花は、開花した後の収穫のタイミングが早いほど、香りを放つつぼみが残りやすく、切り花にしたときの香りが強くなります。

また、開花するたびにお花を収穫すれば、お花を咲かせ続けるためのエネルギーを消耗せずに済むため、次のお花がつきやすくなり収穫量が増えます。

さらに正しく剪定を行うことでも花つきがよくなり、収穫量もより増えるでしょう。できるだけ多くのお花を収穫したい場合は、剪定で生育環境を整えてあげる必要があります。

ひとたびラベンダーの剪定を覚えてしまえば、翌年もラベンダーが立派に成長していく姿を見ることができますし、他の植物にも活かすことができます。

ラベンダーを剪定することはをガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。