【人気】マーガレットの育て方【高温多湿に注意するだけで次から次へとお花が咲いてくる!!】

2024年4月9日
マーガレットを育てているんだけど、毎年梅雨時期になるとお花が咲かなくなってそのまま枯れてしまいます…夏以降もマーガレットのお花を咲かせる方法と元気に育てる管理の仕方について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『マーガレットの育て方』ということで、マーガレットのお花を咲かせる上で必要な育て方、また来年も綺麗なお花を咲かせるための管理方法もお伝えしていきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、マーガレットのお花を確実に咲かせるために必要な必要な育て方や夏を乗り越えるための管理方法が分かるようになり、ご自宅のマーガレットが可憐に咲き誇ってくれるのにきっと役立ちます。

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、マーガレットのお花を一年中楽しむために注意すべき点は『高温多湿』です。

マーガレットは温暖なカナリア諸島が原産です。日本の厳しい寒さと、梅雨から真夏にかけての高温多湿が苦手です。マーガレットを育てる上で真夏と真冬をうまく越す事が長く美しい姿を楽しむポイントになります。

せっかくのマーガレットのお花を確実に咲かせるために、正しい管理方法を覚えておきましょう。

「マーガレットのお花がなかなか咲かない」「マーガレットを夏以降も楽しみたいけど管理方法がわからない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


マーガレットってどんな植物?

マーガレットと聞くと、とても素敵なイメージが湧きますね。その名の通り、可愛らしくて素敵な花です。マーガレットはキク科の植物で、生育が旺盛で元気に次々とお花を咲かせてくれることで知られています。

品種が豊富

マーガレットは、カナリア諸島を原産とするキク科の常緑低木です。品種によって一重咲きや八重咲き、ポンポン咲き、丁子咲きなどがあります。草丈も50cm前後のものから1m前後になるものまでさまざまです。

花の色は白が有名ですが、ピンクや赤・黄色・オレンジなどもあります。秋から冬にかけて殺風景になりがちなお庭やベランダを、カラフルに彩ってくれるでしょう。

元々香りの良い花ではありませんでしたが、世界でも珍しい香りの品種「風恋花」はラベンダーの香りを持つ品種で、魅力あるマーガレットの1つです。

高温多湿が苦手

素敵な色彩を見せてくれるマーガレットですが、高温多湿な環境がちょっと苦手な一面も持っていますので、夏場はお花をお休みすることがあります。夏場は乾燥させないように十分な水を与えることが大切ですが、メリハリのある水やりが好ましいです。

また霜に当たらなければ戸外でも冬越しができ、秋から春まで長い間花を楽しめます。

草花的な可愛らしさがありますが、成長すると茎が木質化し、しっかりとした太い木になっていきます。これは病気ではなく、株が成長している証拠ですのでご安心ください。

マーガレットの植え付け

早春に購入した花鉢はすでに根っこがいっぱいに回っている事が多くあります。購入後すぐに一回り位大きな鉢に植え替えると、長く花を楽しむことができます。

植え付け

根は大胆に崩さない方がいいですが、あまり根がいっぱいで全体が真っ白になっているようだったら、鉢底の根を1/3程崩してから植え付けます。

また鉢植えの場合は、根がすぐにいっぱいになるので、1~2年に1回は花が終わった後、3~5月の間に植え替えして土もリフレッシュしましょう。

マーガレットは生育旺盛なので、最初から大きな鉢に植えて楽しみたいと思う方いらっしゃると思いますが、まだ園芸初心者の方やマーガレットを育てたことがない方は最初から大きな鉢に植え替えるのはやめましょう。

大きい鉢にするほど、土の量も必然的に多くなります。土の量が多くなると水やりが難しくなります。水やりでほとんどの方がお花をダメにしてしまいます。

そうならないように、植え替えや植え付けの際は1~2回りほど大きな鉢に植え替えを行うようにしましょう。根っこが成長してパンパンになったら植え替えを繰り返していくと、丈夫にかつ良く育ちます。

土づくり

マーガレットは高温多湿な環境を嫌います。排水性の良さを重視した土をつくってあげましょう。

使用する土は草花用の培養土に赤玉土の小粒を3割から半分程度混ぜることで、水はけを良くすることができます。これにより、マーガレットの栽培において失敗が少なくなります。

また、マーガレットを植え付ける際には、株元が埋まらないように注意する必要があります。中心が縁よりも約2cm低くなるように植え付けることが理想的です。

マーガレットのお手入れ

ここからは、マーガレットを定植した後の、日々のお手入れについてご紹介します。植物は手をかけた分だけ応えてくれるので、たくさんの花が咲いた時の喜びもひとしおです。

水やり

マーガレットは加湿やジメジメした環境を好まないです。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えると言われますが、これは一部分が乾いた程度ではなく、全体的に表面の色が変わってきた時に水を十分に与えます。

また、大きな鉢に植え付けている場合は、土を1cmほど掘り返して乾いているか確認し、その後に水を与えるという方法もあります。メリハリのある水やりを心掛けることが大切です。

関連記事【重要】水やりの基本をマスターせよ【植物が枯れてしまう原因は9割が水やりだった!!】

肥料

マーガレットは花をたくさん咲かせる元気な花ですので、肥料を欲しがる性質があります。

そのため、即効性のある液体肥料を使用することをオススメします。液体肥料を規定量に薄めて、週に1回程度与えると良いでしょう。

ただし、お花が咲き終わったら肥料の追加はストップし、夏に入る頃には乾いたら水を与えるようにしてください。メリハリのある水やりを心がけることが重要です。

また、夏場には活力液と呼ばれる肥料もあります。これは液体肥料よりも株の調子を保つのに適しています。活力液は週に1回から10日に1回程度の頻度で使用すると良いでしょう。

夏の暑さで株の調子が崩れやすい時期に、活力液を使うことで株の健康を保つことができます。

葉が生えはじめた段階で、約2カ月間肥料効果が持続する緩効性肥料を与えます。つぼみがつきはじめたら、液体肥料を2週間に1度の頻度で与えましょう。

関連記事【重要】肥料の基本をマスターせよ【たくさんのお花を咲かせる肥料のポイント教えます】

置き場所

マーガレットの置き場所や管理方法について、適切な場所を選ぶことが重要です。

明るい日がよく当たる場所が最適であり、9月まで日光を十分に浴びさせることで、マーガレットは次々と花を咲かせてくれます。

風通しの良い場所が望ましいですが、風の強い場所よりも風の通りがあまりない場所が適しています。通り道や出入り口付近など、人がよく通る場所を選ぶことで風通しが良くなります。

これらの条件を満たす場所を選んでマーガレットを育てると良いでしょう。

花がら摘み

お花が4月から6月にかけてたくさん咲いてくれるマーガレットですが、こまめな花びらの摘み取りが重要です。花びらの摘み取りとは、お花が咲き終わった後に、花がらの下にある次の芽が出ている部分を見つけてパチンと切る作業です。この作業は、お花が咲き終わった後で、葉が茂り始めている部分から行います。

剪定の時期は、梅雨前に1回摘み取ると良いでしょう。摘み取る際は、お花が咲いている部分ではなく、茂っている葉の部分から半分ほどを切ります。黄色くなっている葉なども同時に取り除き、清潔に保ちます。これにより、夏の高温多湿や梅雨時の湿気から株を保護し、ダメージを最小限に抑えることができます。 

マーガレットを育てる際の注意点

マーガレットは比較的育てやすい植物ですが、春からは病害虫が発生しやすいので、早期発見が発生を広げないポイントです。

病害虫

アブラムシの主な繁殖期は4~6月と9~10月です。この時期にアブラムシが発生することがあります。アブラムシは、単為生殖で、雌が1匹いれば増え続けることができる害虫です。

アブラムシを見かけたら、たくさんついてしまった部分は切り落とし、残ったアブラムシが再繁殖する前にアブラムシに効果がある薬剤を散布してください。

夏の管理

高温多湿だけでなく、強い日差しも植物にとっては負担になります。できる限り直射日光を避け、半日陰の場所に置くことが理想です。

ただし、完全な日陰や涼しい場所を見つけるのは難しいかもしれませんが、炎天下に置かないように注意しましょう。風通しの良い日陰で育てることで、マーガレットの健康を保つことができます。

夏場は、移動可能な鉢植えを利用することがおすすめです。これによって、適切な場所に移動させることで、マーガレットの管理を効果的に行うことができます。

冬の管理

最近では12月頃でも暖かい日が多いことがあります。そのため、マーガレットは年内も元気に咲いていることがあります。

しかし、気温が0度以下になるような季節になったら、植物を霜に当てないように注意が必要です。寒さから保護するために、軒下や玄関の中に植物を移動させるなどの方法を取りましょう。

都市部では、比較的暖かい場所でも冬を越すことができますが、地域によっては不織布などを使用して寒さから保護する必要があるかもしれません。

冬場の水やりは、特に1月や2月などの極寒期に注意が必要です。土が乾いてから十分な水を与えるようにし、水のやりすぎには気をつけましょう。

切り戻し

マーガレットは、年2回全ての枝に元気な葉を残すようにして大きく切り戻し、新しい芽が育つのを促します。

1回目は梅雨入り前に行います。梅雨越しや夏越しの準備も兼ねて株が蒸れるのを防ぐために切り戻しをしましょう。夏越しを成功できるか否かはこの梅雨入り前の切り戻しで風通しを確保できるかにかかっています。

2回目は秋の開花前の9月に行います。大きく育って株の形が崩れてきたら切り戻しを行いましょう。開花前の切り戻しを行うことで枝が分かれ、花芽がたくさんできるようになります。

全体の草丈の半分〜1/3程度を切り取ります。全体的に丸くこんもりとした半球上になるように切ります。その時切りすぎて枝だけにならないように、葉は必ず残しましょう。

また寒さが苦手なので、10月前半には済ませましょう。

まとめ:高温多湿に注意してマーガレットのお花を楽しもう

というわけで【人気】マーガレットの育て方【高温多湿に注意するだけで次から次へとお花が咲いてくる!!】を書いてきました。

この記事で解説した『マーガレットの育て方』を実践してもらうと、マーガレットのお花をたくさん咲かせることができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【マーガレットってどんな植物?】
1、キク科の常緑低木で開花期は11~5月
2、品種や咲き方も様々で、草丈も50cmから1m前後になる
3、
高温多湿な環境が苦手で、夏場は生育が緩慢になる

【マーガレットの植え付け】
1、生育旺盛なので3~5月頃、2年に1回植え替えを行う
2、植え替えや植え付けの際は1~2回りほど大きな鉢に植え替えを行う
3、培養土に赤玉土を3割から半分混ぜることで、水はけを良くすることができる

【マーガレットのお手入れ】
1、土の表面の色が変わってきた時に水を十分に与えます
2、夏の暑さで株の調子が崩れやすい時期に、活力液を使うことで株の健康を保つ
3、日がよく当たる場所で管理し、9月まで日光を十分に浴びさせることで、次々と花が咲く

【マーガレットを育てる際の注意点】
1、アブラムシが発生すると、栄養分を吸収したり、ウイルスを媒介するので早期に駆除する
2、夏の管理は炎天下に置かないように注意し、風通しの良い日陰で育てる
3、冬の管理は霜に当てないように注意が必要です。寒さから守るため、軒下や玄関の中に移動させる
4、年2回全ての枝に元気な葉を残すようにして大きく切り戻すことで新芽を促す

以上がマーガレットの育て方に関するポイントになります。

基本的に注意することは高温多湿に注意し、夏と冬をうまく乗り切ることで毎年マーガレットのお花を楽しむことができます。

ひとたびマーガレットの育て方を覚えてしまえば、マーガレットのお花を確実に咲かせることができますし、他の花苗にも活かすことができます。

マーガレットを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術を身につけることができますので、がんばって身につけましょう。