金のなる木を育てていますが生育旺盛でどんどん伸びてしまい、剪定するタイミングがわかりません…綺麗に形を整えたいので金のなる木の正しい剪定方法や剪定時期について教えて。 |
今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
この記事では『金のなる木の剪定方法』ということで、金のなる木に必要な剪定方法や剪定時期、また剪定をしないとどうなってしまうのか?など金のなる木の剪定にまつわるエピソードなどを解説していきます。
記事の内容を理解・実践してもらうと、金のなる木の剪定に必要な知識や剪定方法が分かるようになり、金のなる木のお花を毎年楽しむことが出来るようになります。
私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
最初にいっておくと、金のなる木の剪定を覚える上で一番大切なポイントは剪定時期です。
金のなる木の剪定時期は、4月~10月頃であれば問題はありません。特にオススメな時期は4月~6月頃です。
基本的に金のなる木は暑さには強いですが寒さに弱いです。気温の低い時期に剪定をすると、剪定のダメージに耐えることができず枯れてしまうおそれがありますので、冬場の剪定は厳禁です。
金のなる木の開花時期は11月~2月頃ですが、8月頃から枝に花芽を作り始めます。
そのあとに枝を切ると、花芽を一緒に切り落としてしまい花が咲かなくなるおそれがあるので注意しましょう。
金のなる木の綺麗なお花を毎年楽しむためにも定期的な剪定を行い、成長をしっかり管理しましょう。
『金のなる木の樹形を綺麗にしたい方』や『金のなる木の剪定方法がわからない』とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。
Contents
なぜ剪定が必要なのか?
そもそも金のなる木ってなぜ剪定が必要なのでしょうか?
基本的に金のなる木は、放置しているとすぐに姿が乱れてしまいます。どうせ育てるならすっきりとした樹形を保ちたいですよね。
まずは金のなる木の剪定方法を見ていく前に、剪定が必要な理由についてしっかり把握してみましょう。
株を小さく保つため
金のなる木は、剪定せず放置してしまうとどんどん背が高くなります。
成長しすぎてしまった金のなる木を小さくして管理しやすくするには、切り戻し剪定をします。切り戻し剪定では、長い枝を途中で切り落とし、株全体を小さくしていきましょう。
樹形を保つため
金のなる木の樹形を整えて、見た目をよくしたい場合は、全体のバランスを整えるよう剪定します。
枝数が増えて密集している部分の枝や、はみ出して目立っている枝を切り落としましょう。
このような剪定をすることで、樹形が整うだけでなく、木全体に日光や栄養が行き届きやすくなったり、風通しがよくなり害虫がつきにくくしたりする効果があります。
花芽をつけるため
翌年も金のなる木のお花をたくさん咲かせたいと考えている方は、お花が咲いたあとに剪定をすると効果的です。
金のなる木のお花が咲くと、新しい枝が3~4本伸びてくるので、そこから1本~2本を切り落とします。枝がまだ若く細いうちに切り落とすことで、金のなる木が受ける剪定のダメージを抑えられ、お花が咲きやすくなるのです。
金のなる木の剪定時期
金のなる木の一般的な剪定時期をご紹介します。目的にあわせて必要な剪定を行い金のなる木の健康を維持するようにしましょう。
金のなる木の剪定時期は、4月~10月頃であれば問題はありません。特にオススメな時期は4月~6月頃です。
基本的に金のなる木は暑さには強いですが寒さに弱いです。気温の低い時期に剪定をすると、剪定のダメージに耐えることができず枯れてしまうおそれがありますので、冬場の剪定は厳禁です。
金のなる木の開花時期は11月~2月頃ですが、8月頃から枝に花芽を作り始めます。
そのあとに枝を切ると、花芽を一緒に切り落としてしまい花が咲かなくなるおそれがあるので注意しましょう。
また夏の成長期前である4月~6月頃は体力も早く回復します。
鉢植えの場合は植え替えの適期も同じ時期なので、まとめて済ませてしまうのもオススメです。
金のなる木の剪定方法
金のなる木の剪定の手順を解説します
仕上がりのイメージをする
全体のバランスを見ながら、どのような樹形にしたいかをイメージします。
基本的には上にボリュームを出し、下にいくほど絞るような樹形にすると格好良くなります。
幹や枝を長く残してしまうと、頂点部分の節から新しい枝が伸びて、形が不格好になりやすいです。剪定後に枝が伸びることも考えて短めに剪定すると、その後の形がよくなります。
不要な枝を切り落とす
金のなる木に傷んだ枝や徒長して伸びすぎている枝、枯れた枝などがあれば切り落としてください。
次のような枝葉を優先的に切ってください。
- 徒長(間延び)している枝
- 内向きに伸びている枝
- 枯れた枝葉
- 重なっている枝葉
- 黄色くなった古い葉
これらの枝は、今後伸びてくる新しい枝の邪魔になります。また、風通しを悪くして病害虫発生の原因にもなるので注意しましょう。
節が残るように剪定する
剪定の際は、節が残るように切ってください。節とは植物の葉が生えた後であり、成長点が存在する場所です。
葉が生えている場所には、まだ節ができていない場合もありますが、時間が経つと薄く横線が入って節になります。この節の部分から新芽が出てくるので、伸びてほしい部分の節を残さないと、狙った位置から枝は伸びてこないので、気を付けましょう。
金のなる木の剪定位置
金のなる木を剪定するときに気をつけたいのが、剪定位置です。
剪定位置は葉の付け根の5㎜~1㎝上で切るとよいとされています。
しかし、それは見た目の問題であり、ぎりぎりで剪定すると、剪定部分からの枯れ込みによって、葉の付け根の成長点まで枯れる恐れが高いです。
剪定部分からの枯れ込みを考えて余白を持たせるように3㎝上で切ると安心です。
剪定時の注意点
金のなる木は、時期が来たら剪定したらいいというものではありません。樹木の様子を見ながら判断するようにしましょう。
また金のなる木のお花を楽しむためには、剪定時の注意点も知っておきましょう。ここでは金のなる木の剪定の注意点を解説します。
剪定する時期を守る
金のなる木のお花を咲かせたい場合は最適な剪定時期が短く、4月~8月頃の剪定がベストとなります。
これは10~11月ごろから咲くお花の新芽を切断してしまわないようにするためです。花芽は8月ごろから付き始めるため、これ以降の剪定は冬場の開花に影響します。
この剪定時期を間違えてしまったためにお花が咲かなかったということが起こりうる植物ですので、剪定するタイミングには十分お気を付けください。
樹液に触らない
金のなる木を剪定すると、切り口から樹液や水分があふれます。この水分を放置すると切り口部分に雑菌が侵入し、枯れる場合があります。
剪定後は、切り口の様子をこまめにチェックし、水分があふれるようであれば数回ティッシュで拭き取りましょう。その後水気がなくなったら、癒合剤を塗って乾燥させましょう。
よくあるトラブルと対処法
金のなる木を剪定した後に発生しがちなトラブルとその対処法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
お花が咲かない
金のなる木は、株が小さく幼いうちはお花は咲きません。樹高が30cmを超えてくると冬〜早春にかけてお花を咲かせ始めます。
株が生長してもお花が咲かない場合は、日照不足や水のやりすぎで株が弱っていることが考えられます。春〜秋の生育期にはしっかりと太陽の光を浴びせましょう。
また、金のなる木は多湿に弱いので、乾かし気味に育てるのがポイントです。夏場は特に普段よりも断水気味で育てるとお花が咲きやすくなります。
ふにゃふにゃになる
残念ながら、金のなる木は一度ふにゃふにゃになってしまった部分は元には戻りません。ただし、まだ元気な部分がある場合は、葉挿しなどで復活させることができます。
葉や幹を触ってみて、まだ硬い部分が残っていれば復活可能です。全体的に枯れてしまった場合は、残念ながら復活する可能性は少ないでしょう。
幹の一部が元気な場合は、傷んだ部分だけを切り取って春まで様子をみましょう。春になれば、残った葉を切り取って葉挿しにしたり、枝を切り取って挿し木にして育ててみましょう。
葉挿しや挿し木を冬場に行う場合は、寒さにやられないように暖かく日当たりの良い場所で管理しましょう。
まとめ:適切な剪定をして金のなる木の成長を守ろう!!
というわけで、【必見】金のなる木の剪定方法【お花を咲かせる確実に咲かせるコツは〇〇をしっかり守ること!?】を書いてきました。
この記事で解説した『金のなる木の剪定方法』を実践してもらうと、金のなる木のお花を毎年楽しむことが出来ます。
もう1度確認しましょう。
【なぜ剪定が必要なのか?】
1、株を小さく保つため
2、樹形を保つため
3、花芽をつけるため
【金のなる木の剪定時期】
1、4月~10月頃であれば問題はなく、特にオススメな時期は4月~6月頃
2、8月頃から枝に花芽を作り始めるため、それ以降に剪定を行うと花芽を切り落とす可能性がある
【金のなる木の剪定方法】
1、4月~6月頃に伸びすぎた枝を枝元から余白を持たせるように3㎝上で切る
2、開花後は3~4本の若い枝が出てくるので、剪定で1~2本に減らす
【剪定時の注意点】
1、お花を咲かせたい場合は4月~8月頃の剪定がベスト
2、剪定中に毒性のある樹液が付着しないよう注意する
【よくあるトラブルと対処法】
1、金のなる木は、樹高が30cmを超えてくると冬〜早春にかけてお花を咲かせ始める
2、株が生長してもお花が咲かない場合は、日照不足や水のやりすぎで株が弱っていることが考えられる
3、金のなる木は一度ふにゃふにゃになってしまった部分は元には戻らない
4、幹の一部が元気な場合は、傷んだ部分だけを切り取って春まで様子をみる
以上が金のなる木の剪定に関するポイントになります。
基本的に注意することは剪定時期です。金のなる木の剪定時期は、4月~10月頃であれば問題はありません。特にオススメな時期は4月~6月頃です。
基本的に金のなる木は暑さには強いですが寒さに弱いです。気温の低い時期に剪定をすると、剪定のダメージに耐えることができず枯れてしまうおそれがありますので、冬場の剪定は厳禁です。
金のなる木の開花時期は11月~2月頃ですが、8月頃から枝に花芽を作り始めます。
そのあとに枝を切ると、花芽を一緒に切り落としてしまい花が咲かなくなるおそれがあるので注意しましょう。
金のなる木の綺麗なお花を毎年楽しむためにも定期的な剪定を行い、成長をしっかり管理しましょう。
ひとたび金のなる木の剪定を覚えてしまえば、翌年も金のなる木が立派に成長していく姿を見ることができますし、他の植物にも活かすことができます。
金のなる木を剪定することはをガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。