【人気】ネモフィラの育て方【綺麗なグランドカバーは圧巻!!お庭で春の訪れを思いっきり楽しもう】

2024年3月12日
お庭でネモフィラを育てているんだけど、水やりや肥料を与えているのに急に元気がなくなってしまった…ネモフィラを元気に育てる方法について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『ネモフィラの育て方』ということで、ネモフィラのお花をたくさん咲かせる上で必要な育て方、また株姿を綺麗に保つための方法もお伝えしていきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ネモフィラのお花をたくさん咲かせるために必要な必要な育て方や管理方法が分かるようになり、ご自宅のネモフィラがお庭で綺麗なブルーカーペットとして優雅に咲き誇ってくれるのにきっと役立ちます。

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ネモフィラを元気に育てる上で注意すべき点は『日当たり』です。

ネモフィラは日当たりが良く風通しが良い場所を好みます。ネモフィラは半日くらい日の当たるスペースでも栽培可能ですが、日当たりが良い方が、花付きがよくなります。

せっかくのネモフィラをたくさんのお花で楽しむために、正しい管理方法を覚えておきましょう。

「ネモフィラのお花をたくさん咲かせたい」「ネモフィラで庭を埋め尽くしたい」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


ネモフィラってどんな植物?

グランドカバーに最適

ネモフィラはムラサキ科の一年草で、原産地は北アメリカ西部です。和名では瑠璃唐草(ルリカラクサ)と言います。

最近、ネモフィラは、国営ひたち海浜公園をはじめとした公共施設などの広い花壇で植栽されて有名になったことから、ご存知の方も多い草花ではないでしょうか。ネモフィラの広い空間に植えると、ほふく性の性質なので一面ブルーのカーペットような状態になり、満開時はそれは見事な風景です。

ネモフィラはほふく性(這い性)なので、横に這うように広がって生長していきます。グランドカバーや花壇の前面、鉢植えのネモフィラは、コンテナの脇に植えたり、垂れるように咲くのでハンギングにも向いています。

ネモフィラの苗は年明けあたりから苗が出回り始めますが、実際のネモフィラの開花時期は3月~5月くらいまでの一年草です。

春にかけて最盛期

日当たりがよく、風通しのよい場所を好む性質で、生育に適した気温は5~25℃くらいです。寒さには比較的強く、暖地なら地植えして越冬できます。ただし、-5℃を下回る環境では、マルチングなどの防寒をしておくとよいでしょう。

暑さには弱いので夏越しできず、夏前にライフサイクルを終えて枯死してしまいます。春からはアブラムシがつきやすく、大量に発生すると株が弱るので注意しましょう。

ネモフィラの植え付け

ネモフィラを植える方法は「種まき」と「苗植え」の2パターンがあります。どちらも簡単に行なえますが、方法によって手順や植える季節が異なるので注意が必要です。

ここでは、種まきと苗植えの2つの方法を詳しく解説します。

種まき

発芽に適した温度は20℃くらいで、種まきの適期は10月頃です。寒冷地の場合は、春に播いても構いません。

土づくりしておいた場所の表土を平らにして、深さ1cmほどの播き溝を作ります。その溝に1cmくらいの間隔を取って播きましょう。溝の両側から土を寄せて覆土し、手のひらで軽く押さえて鎮圧します。

列を複数作る場合は、播き溝の間隔は10~20cmあけましょう。最後に、たっぷりと水やりをしておきます。タネが水圧で流されないように、ジョウロにハス口をつけて、高い位置から水やりするのがおすすめです。

苗植え

ネモフィラの根は直根性の性質を持つため、発芽した芽を移植する際は、根を傷つけないように注意しながら植え付けしましょう。

庭植えの場合は、根鉢より一回り大きな植え穴を掘って植え付けます。苗を複数植える場合は、株間を10~20cm取っておきましょう。見映えがよくないからと、幼苗のうちから密に植え付けると、成長後に窮屈になって蒸れやすく、病害虫も発生しやすくなるので、適切な株間を取っておくことが大切です。植え付けた後は、最後にたっぷりと水を与えておきましょう。

鉢栽培にする場合も、株間にゆとりを持たせて植え付けます。市販の培養土を使う場合は、土が乾燥しているので、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与え、全体を湿らせるようにしましょう。

栽培環境

ネモフィラは、日当たりが良く風通しが良い所に植えます。土は水はけが良く乾燥気味で肥料の少ない土壌を好みます。ネモフィラは半日くらい日の当たるスペースでも栽培可能ですが、日当たりが良い方が、花付きがよくなります。

鉢植えのネモフィラは、草花用の培養土で問題なく育ちます。乾燥気味が好きなので、水はけの良い土を好みます。

ネモフィラのお手入れ

ここからは、ネモフィラを定植した後の、日々のお手入れについてご紹介します。植物は手をかけた分だけ応えてくれるので、たくさんの花が咲いた時の喜びもひとしおです。

水やり

ネモフィラに水やりをする場合は、株全体にかけるのではなく、株元の表土を狙って、注ぎ込むように与えるのが基本です。茎葉全体にかけると、蒸れやすくなり病気が発生するリスクを高めてしまうので注意しましょう。

鉢植えの場合は、表土が白く乾いたら鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与えます。ネモフィラは多湿を嫌う性質で、いつもジメジメした状態だと株が弱って根腐れしたり、軟弱になって病気にかかりやすくなったりします。水のやりすぎには注意しましょう。

地植えの場合は、ほとんど水を与える必要はありません。雨が降らずに乾燥した日が続くようなら、水を与える程度の管理にします。判断に迷ったら、株の状態を観察してみましょう。しんなりとして茎葉にハリがないようであれば、水を欲しがっているサインです。

関連記事【重要】水やりの基本をマスターせよ【植物が枯れてしまう原因は9割が水やりだった!!】

肥料

施肥の時期は春と秋です。開花時期・植え付け時期と同じタイミングになります。

ネモフィラは肥料を与えすぎると葉が極端に茂り、見た目が悪くなってしまいます。そのため特に路地植えや花壇では施肥は不要です。肥料を与えると、ひょろりと伸びて軟弱に育ってしまいますので気を付けてください。

鉢植えで育てる場合には、生育の様子をみて液体肥料を与えましょう。花が次々と咲く時に、液体肥料を少々で大丈夫です。植え付けの時も、鉢植えの場合だけ液体肥料を少々与えましょう。

関連記事【重要】肥料の基本をマスターせよ【たくさんのお花を咲かせる肥料のポイント教えます】

日当たり

ネモフィラは、日当たりと風通しのよい場所を好みます。あまり日が差さない環境では、花つきが悪くなってしまうので注意しましょう。

地植えにする場合は、建物や木の陰にならない場所を選ぶことが大切です。特に秋と春とでは影ができる位置が変わってくるので、植え場所を吟味しましょう。一日中日当たりのよい場所でなくても、午前中にたっぷりと日が当たる東側などでもよく育ちます。

ネモフィラを育てる際の注意点

ネモフィラは比較的育てやすい一年草ですが、春からは病害虫が発生しやすいので、早期発見が発生を広げないポイントです。また、移植を嫌う性質があるので、一度植え付けたら動かさないほうがよいでしょう。

病害虫

病気はうどんこ病が発生することがあります。うどんこ病はカビによる病気で、葉や茎が白く粉を吹いたような状態になったら、発生を疑いましょう。病気が進んで葉の表面が覆われると、生育不良になり、花が咲かなくなります。春から秋にかけて発症しやすく、風通しの悪い場所で起こりやすい病気です。発生初期に、スプレータイプの殺菌剤を使って対応しましょう。

また、灰色カビ病の発生にも注意が必要です。茎や葉が溶けるように腐っていく病気で、進行すると灰色のカビに覆われてしまいます。株が成長して茎や葉が込み合いすぎているようなら、適宜間引いて風通しをよくし、傷んだ茎葉があれば早めに取り除きます。うどんこ病と同様に、発生初期にスプレータイプの殺菌剤をかけて対応しましょう。

害虫については、春に気温が上がってくると、アブラムシが発生しやすくなります。放任すると、すぐに増えて茎葉にびっしりとついてしまい、見た目が悪いばかりか、株が弱ってしまいます。アブラムシはウイルス病を媒介するので、発生初期に対応することが大切です。気温が上昇する前に、オルトラン粒剤を適用に応じて土に混ぜ込んでおくと対処できます。

花がら摘み

またネモフィラは成長すると葉が混み合います。そのまま放置すると病害虫発生の原因になります。そこで定期的にネモフィラの剪定を行い見た目を綺麗に保ちましょう。

花がら摘みとは、終わった花を摘み取る作業のことで、ネモフィラの見た目はもちろん、これから咲くお花に栄養が行き渡るように、余計なお花を排除していきます。

ただし種を採りたいのであれば、花はある程度残しておく必要があります。逆に種を採らないのであれば花が終わったものは次々と取り、下の方で茶色くなっている葉も見かけるたびに取りましょう。その作業を行うとどんどん花が咲いてくれる上、開花時期も長くなります。全てを残すと新しい花が咲かなくなり、全てを摘み取ると実ができなくなってしまうので、バランスを考えながら行いましょう。

また葉が混み合ってきたなと思ったら、全体の3分の2程度を残して上の部分を切り取ってください。通常切り戻しでは背丈の半分程度にしますが、ネモフィラは花自体が小さいため上部分を切るだけで大丈夫です。

まとめ:日当たりを良くしてネモフィラの花を咲かせよう

というわけで、【人気】ネモフィラの育て方【綺麗なグランドカバーは圧巻!!お庭で春の訪れを思いっきり楽しもう】を書いてきました。

この記事で解説した『ネモフィラの育て方』を実践してもらうと、ネモフィラのお花をたくさん咲かせることができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【ネモフィラってどんな植物?】
1、ネモフィラは横に這うように広がって生長する
2、開花時期は3月~5月くらいまでの一年草

【ネモフィラの植え付け】
1、種まき=発芽に適した温度は20℃、種まきの適期は10月頃
2、苗植え=根が直根性のため傷つけないように植え付ける
3、植え付け後の蒸れを防ぐため、株間は10~20cm取る

【ネモフィラのお手入れ】
1、多湿を嫌う性質なので水のやりすぎには注意する
2、肥料の与えすぎは徒長して軟弱な株になりがちなので控えめに
3、日当たりと風通しのよい場所に置く

【ネモフィラを育てる際の注意点】
1、うどんこ病や灰色カビ病の発生を防ぐため風通しのいい場所で管理する
2、アブラムシ対策でオルトランをあらかじめ土に混ぜ込んでおく
3、花がら摘みを行うことで次の花芽を促進させる

以上がネモフィラの育て方に関するポイントになります。

基本的に注意することは日当たりと風通しの確保です。

ひとたびネモフィラの育て方を覚えてしまえば、ネモフィラのお花をたくさん咲かせることができますし、他の花苗や観葉植物にも活かすことができます。

ネモフィラを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術を身につけることができますので、がんばって身につけましょう。