【必見】ネモフィラのお花が咲かない原因【失敗しない管理方法やかかりやすい病害虫とは!?】

2024年3月27日
種から育てたネモフィラがお花を咲かせてきました。 しかし葉だけが立派で全然お花が咲きません。ネモフィラのお花が咲かない原因と咲かせる方法について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『ネモフィラのお花が咲かない原因』ということで、ネモフィラのお花が咲かない原因とお花を咲かせる方法もお伝えしていきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ネモフィラのお花を咲かせる管理方法やお花が咲かなくなる原因が分かるようになり、お気に入りのネモフィラが次から次へとお花を咲かせるようになり、あなたのお庭を明るく彩るのにきっと役立ちます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ネモフィラのお花を咲かせる上で注意すべき点は『肥料の与え過ぎ』です。

ネモフィラは肥料を与えすぎると葉が極端に茂り、見た目が悪くなってしまいます。

肥料を与え過ぎると、ひょろりと伸びて軟弱に育ってしまいますので気を付けましょう。

その他にもネモフィラのお花が咲かなくなる原因はいくつかあります。せっかくのネモフィラのお花を長く楽しむためにも、ネモフィラを育てる正しい知識を覚えておきましょう。

「ネモフィラのお花をしっかり咲かせたい」「ネモフィラにできる白い斑点が病気か分からない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


ネモフィラってどんな植物?

グランドカバーに最適

ネモフィラはムラサキ科の一年草で、原産地は北アメリカ西部です。和名では瑠璃唐草(ルリカラクサ)と言います。

最近、ネモフィラは、国営ひたち海浜公園をはじめとした公共施設などの広い花壇で植栽されて有名になったことから、ご存知の方も多い草花ではないでしょうか。ネモフィラの広い空間に植えると、ほふく性の性質なので一面ブルーのカーペットような状態になり、満開時はそれは見事な風景です。

ネモフィラはほふく性(這い性)なので、横に這うように広がって生長していきます。グランドカバーや花壇の前面、鉢植えのネモフィラは、コンテナの脇に植えたり、垂れるように咲くのでハンギングにも向いています。

ネモフィラの苗は年明けあたりから苗が出回り始めますが、実際のネモフィラの開花時期は3月~5月くらいまでの一年草です。

春にかけて最盛期

日当たりがよく、風通しのよい場所を好む性質で、生育に適した気温は5~25℃くらいです。寒さには比較的強く、暖地なら地植えして越冬できます。ただし、-5℃を下回る環境では、マルチングなどの防寒をしておくとよいでしょう。

暑さには弱いので夏越しできず、夏前にライフサイクルを終えて枯死してしまいます。春からはアブラムシがつきやすく、大量に発生すると株が弱るので注意しましょう。

ネモフィラのお花が咲かない原因

ネモフィラのお花が咲かなかったり、枯れてしまったりした時に考えられる原因としてはどのようなものがあるでしょうか。お花が咲かない原因を対処法とともに紹介します。

成長してから移植した

ネモフィラは根を傷つけられると途端に弱ります。

そのため購入した時点でかなり成長している苗を、庭やプランター・鉢植えへ移植すると根が傷ついてしまう可能性が高いです。

1度根が傷つくと、もう根付きません。そのまましばらくは耐えていてもそのうち倒れてしまいます。

そのため苗は若いうちに購入し、早目に移植します。その時にもできるだけ根には触らないようにしましょう。

水のやりすぎによる根腐れ

ネモフィラは程よい乾燥を好みます。

他の植物への水やりと同じ頻度で水を与えると、根腐れを起こしやすいでしょう。

また水やり頻度は守っていても、長雨に当たると傷んで元気がなくなってしまうことがあります。

鉢やプランターなど動かせるものは、屋根の下などに置くようにしましょう

肥料の与え過ぎ

ネモフィラは肥料を与えすぎると葉が極端に茂り、見た目が悪くなってしまいます。

そのため特に路地植えや花壇では施肥は不要です。肥料を与えると、ひょろりと伸びて軟弱に育ってしまいますので気を付けてください。

鉢植えで育てる場合には、生育の様子をみて液体肥料を与えましょう。花が次々と咲く時に、液体肥料を少々で大丈夫です。植え付けの時も、鉢植えの場合だけ液体肥料を少々与えましょう。

病害虫による被害

ネモフィラは丈夫な植物ですが、病害虫には注意が必要です。

まずはうどんこ病です。うどんこ病は葉の表面が白く粉を被ったようになり栄養を取られる病気です。

日当たりのよい場所で管理することや、花がらを摘むことで対策できます。

次は灰色カビ病です。灰色カビ病は葉や茎などが灰色・褐色になってその後腐敗して、表面にカビが発生する病気です。

風通しを良くすることや、花がらを摘むことで対策できます。また水やりの際には花や葉にかからないように株元に水を注ぐようにしましょう。

最後にアブラムシによる被害です。アブラムシは新芽やつぼみに群生して汁を吸い生育を阻害します。

アブラムシを見つけ次第、市販の殺虫剤を使い駆除してください。また木酢酢を吹きかけることで予防できますのでお試しください。

いずれの場合も早期発見がネモフィラの生存確率も上がりますので、水やりの時に葉などをネモフィラをじっくり観察する習慣を心がけましょう。

ネモフィラのお花を咲かせる方法

ネモフィラの花つきをよくしたり、しっかりとお花を咲かせるために欠かせない管理方法やお手入れがあります。ここではネモフィラのお花を咲かせるための生育環境と必ずやっておきたいお手入れ方法をお伝えします。

日当たり

ネモフィラは、日当たりと風通しのよい場所を好みます。あまり日が差さない環境では、花つきが悪くなってしまうので注意しましょう。

地植えにする場合は、建物や木の陰にならない場所を選ぶことが大切です。特に秋と春とでは影ができる位置が変わってくるので、植え場所を吟味しましょう。一日中日当たりのよい場所でなくても、午前中にたっぷりと日が当たる東側などでもよく育ちます。

開花中は長雨に弱いので、プランターや吊り鉢仕立てのものは、強い雨の当たらない軒下やベランダに置くと長く楽しめます。

花がら摘み

またネモフィラは成長すると葉が混み合います。そのまま放置すると病害虫発生の原因になります。そこで定期的にネモフィラの剪定を行い見た目を綺麗に保ちましょう。

花がら摘みとは、終わった花を摘み取る作業のことで、ネモフィラの見た目はもちろん、これから咲くお花に栄養が行き渡るように、余計なお花を排除していきます。

ただし種を採りたいのであれば、花はある程度残しておく必要があります。逆に種を採らないのであれば花が終わったものは次々と取り、下の方で茶色くなっている葉も見かけるたびに取りましょう。その作業を行うとどんどん花が咲いてくれる上、開花時期も長くなります。全てを残すと新しい花が咲かなくなり、全てを摘み取ると実ができなくなってしまうので、バランスを考えながら行いましょう。

また葉が混み合ってきたなと思ったら、全体の3分の2程度を残して上の部分を切り取ってください。通常切り戻しでは背丈の半分程度にしますが、ネモフィラは花自体が小さいため上部分を切るだけで大丈夫です。

よくあるご質問

ネモフィラの葉に出来る白い斑点は何?

ネモフィラを育てていると、出てきた葉に小さな白い斑点がついている場合があります。最初はカビか何かと慌ててしまう方もいるのですが、これは病気ではなく生理反応ですので安心してください。

白い斑点が葉に出るのはブルーの花が咲くネモフィラの特徴です。他の色の花には出ないため、初めてネモフィラを育てている方は驚いてしまう方も多いのではないでしょうか。

うどん粉病でも葉の表面が白い粉をかぶったようになりますが、斑点ではありません。しっかり観察すれば見分けることができるはずですので、注意しましょう。

ネモフィラの花が無くなるのはなぜ?

庭の花壇に植えていたネモフィラが、ある時突然頭を垂れていたり花がなくなっていたりすることがあります。

このような時疑われるのは犬や猫などの動物ですが、多くの場合、犯人は鳥です。

カラスなどがネモフィラをつつくというケースもあるようなので、被害がひどいようなら鳥用のネットなどを設置してみてください

野良猫などが糞尿をした場合にも、植物は被害を受けます。ただしネモフィラは地面を這うように広がるため隙間がなく、動物が足を踏み入れることは少ないでしょう。対策をするなら鳥に対して行いましょう。

まとめ:お花を咲かせるコツは環境を整えて肥料を控える

というわけで、【必見】ネモフィラのお花が咲かない原因【失敗しない管理方法やかかりやすい病害虫とは!?】を書いてきました。

この記事で解説した『ネモフィラのお花が咲かない原因』が分かると、ネモフィラのお花だけでなく1年中ネモフィラを楽しむことが出来るようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【ネモフィラってどんな植物?】
1、ネモフィラは横に這うように広がって生長する
2、開花時期は3月~5月くらいまでの一年草

【ネモフィラのお花が咲かない原因】
1、移植による根へのダメージ
2、水のやりすぎによる根腐れ
3、肥料の与え過ぎ
4、病害虫による被害

【ネモフィラのお花を咲かせる方法】
1、日当たりと風通しのよい場所で管理する
2、花がらを摘んで次のお花に栄養が行き渡るようにする

【よくあるご質問】
1、葉の小さな白い斑点は生理反応によるもの
2、花が無くなる原因は鳥による被害によるもの

以上がネモフィラのお花が咲かない原因に関するポイントになります。

基本的に注意することは肥料を与え過ぎないことです。

ネモフィラは肥料を与えすぎると葉が極端に茂り、見た目が悪くなってしまいます。肥料を与え過ぎると、ひょろりと伸びて軟弱に育ってしまいますので気を付けましょう。

ひとたびネモフィラのお花が咲かない原因を覚えてしまえば、ネモフィラのお花をたくさん咲かせることができますし、他の観葉植物や樹木にも活かすことができます。

ネモフィラを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。