【人気】オステオスペルマムの育て方【耐寒性が高いので冬でも安心!!可憐に咲くお花で春の訪れを楽しもう】

2024年4月3日
お庭でオステオスペルマムを育てているんだけど、水やりや肥料を与えているのに急に元気がなくなってしまった…オステオスペルマムを元気に育てる方法について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『オステオスペルマムの育て方』ということで、オステオスペルマムのお花をたくさん咲かせる上で必要な育て方、また株姿を綺麗に保つための方法もお伝えしていきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、オステオスペルマムのお花をたくさん咲かせるために必要な必要な育て方や管理方法が分かるようになり、ご自宅のオステオスペルマムが優雅に咲き誇ってくれるのにきっと役立ちます。

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、オステオスペルマムを元気に育てる上で注意すべき点は『日当たり』です。

オステオスペルマムは日当たりが良く風通しが良い場所を好みます。オステオスペルマムは半日くらい日の当たるスペースでも栽培可能ですが、日当たりが良い方が、花付きがよくなります。

せっかくのオステオスペルマムをたくさんのお花で楽しむために、正しい管理方法を覚えておきましょう。

「オステオスペルマムのお花をたくさん咲かせたい」「オステオスペルマムを毎年楽しみたい」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


オステオスペルマムってどんな植物?

品種が豊富で育てやすい

このオステオスペルマムには様々な品種があります。

例えば、スプーン咲きと呼ばれる品種は、その花弁がスプーンのような形状をしており、非常に面白く魅力的です。これにより、花弁の形状だけでなく、色合いも楽しむことができます。

オステオスペルマムは単なる花の美しさだけでなく、花弁の形も見どころで、これらを組み合わせて素晴らしい花壇や寄せ植えを作ることができます。

またオステオスペルマムは多年草であり、夏と真冬以外の季節には元気に育ちます。

冬季と夏季は少し休息する傾向がありますが、その他の季節はほぼ絶え間なくお花を楽しむことができます。さらに、寒冷な気候にも強いため、庭植えでも育てやすいのがうれしいポイントです。

オステオスペルマムの性質

オステオスペルマムのお花が開くのは日光がしっかり当たる明るい時で、暗い夜や曇りの日、雨の日などはお花を閉じたままにしています。

これには理由があります。

花は生きるために虫に訪れてもらって花粉を受粉させる必要があります。

明るい時に花を開くことで、虫が活動するタイミングに合わせています。なぜなら虫は基本的に明るい時間帯に活動するためです。

一方で、夜や暗い時間帯に花を開いていると風が吹いて花粉が飛ばれ、大事な花粉が失われてしまう可能性があるため、開花のタイミングを明るい時間に合わせているのです。

このような仕組みによって、花粉がしっかりと虫に受粉され、次の世代に繋がるのです。これが、お花が開いたり閉じたりする性質が生まれる理由です。

植物の生態や適応力は本当に素晴らしく、このオステオスペルマムの性質からも生き物としての知恵が感じられます。

オステオスペルマムの植え付け

まず最初にポットで販売されていることから、そのままでは根がポット内で十分に広がらず、詰まってしまい、植物が弱ってしまう可能性があります。そのため、植え替えを行いましょう。

植え替え

植え替えの際は、ポットの直径を一回りから二回りほど大きなものに変えることが良いです。

具体的には、直径5センチのポットであれば、一回りは3センチほど大きいものに植え替えることが適しています。例えば、直径8センチのポットなどが考えられます。

土は水はけの良いものを選び、粒がしっかりと詰まった培養土が良いでしょう。また、草花用の培養土も利用可能です。

植え付ける際の高さについては、蒸れに弱いため、株の元々の高さよりもやや肩を出す程度が良いですが、同じ高さで深植えしないように気をつけましょう。

株元を中まで埋め込まないように植え付けることが重要です。

根について

根については、生育旺盛で根張りが非常にいいです。

オステオスペルマムは直根性ではなく、ひげ根と呼ばれる茎の元から多くの根を伸ばす特性があります。

そのため、ひげ根の特性により、根を少しいじられても元気に成長してくれます。逆に直根性は根っこを崩さずに植えるようにしましょう。

オステオスペルマムのお手入れ

ここからは、オステオスペルマムを定植した後の、日々のお手入れについてご紹介します。植物は手をかけた分だけ応えてくれるので、たくさんの花が咲いた時の喜びもひとしおです。

水やり

水やりについてですが、基本的には土が乾いてからの水やりです。

オステオスペルマムは蒸れに弱いため、乾いてから水を与えることが重要です。土が乾いたことを確認してから、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えるようにしましょう。

地植えの場合は、雨がなかなか降らない時期や朝方に十分な水を与えるよう心掛けてください。

夏場と冬場については、生育が休止する時期であるため、水やりの頻度を下げることが重要です

。特に真夏と冬場は、土が乾いてからさらに経ってから水を与えるぐらいで十分です。これにより、植物が適切な水分状態を保ち、根腐れや病気のリスクを減少させることができます。

水やりの際は過剰に行わないように気をつけてください。

関連記事【重要】水やりの基本をマスターせよ【植物が枯れてしまう原因は9割が水やりだった!!】

肥料

オステオスペルマムは開花期間が春と秋で比較的長いため、その時期にしっかりと肥料を与えることが重要です。

開花している時期には、固形タイプの緩効性化成肥料を土の上に置くと良いでしょう。これは水をやると徐々に溶けて効果を発揮するタイプの肥料です。

また、液体の即効性の肥料も併用することができます。液体肥料はすぐに吸収され、即効的な効果があります。両方の肥料を使うことで、バランスよく栄養を供給できます。

ただし、肥料の量には注意が必要です。規定量を守って正確に施肥してください。

過剰な肥料は肥料やけを引き起こし、逆に植物が枯れる可能性があります。

肥料を施すタイミングは春と秋です。夏と冬は生育が弱くなり、肥料の吸収が不足するため、この時期に施肥すると逆に植物に負担をかける可能性があります。

春と秋に適切な時期に肥料を与えることで、オステオスペルマムを健康に育てることができます。

関連記事【重要】肥料の基本をマスターせよ【たくさんのお花を咲かせる肥料のポイント教えます】

日当たり

置き場所については、日当たりの良い場所に植え付けるようにしましょう。

オステオスペルマムは日光をしっかりと浴びることで花を開きますので、元気に成長させるためにも十分な日光が必要です。地植えの場合も同じく、十分な日光を確保するようにしてください。

オステオスペルマムを育てる際の注意点

オステオスペルマムは比較的育てやすい一年草ですが、春からは病害虫が発生しやすいので、早期発見が発生を広げないポイントです。

病害虫

オステオスペルマムは灰色カビ病と呼ばれる伝染病にかかりやすい傾向にあります。

落ち葉や枯れた花を放置しておくと灰色カビ病の原因になるので、落ち葉や枯れた花はこまめに処理しましょう。
またオステオスペルマムが高温多湿に注意しなければいけないのは根腐れだけでなく、多湿を灰色カビ病が好むからです。

夏場に灰色カビ病になりやすいので、日当たりの良い場所で風通しを良くして、湿気から守ってあげることが大切です。

また葉に水滴が付いたままだと、病気に感染しやすいので、水やりの際も葉ではなく根本中心に与えるようにするのがポイントです。

切り戻し

オステオスペルマムの重要なポイントは、梅雨前と冬に切り戻すことです。

オステオスペルマムは蒸れに注意しなければいけません。株が茂りすぎた状態を維持すると蒸れてダメになってしまいます。

なので梅雨前には、風通しを良くするために半分ほど切り戻しましょう。夏は高温多湿で茂りが早いため、風通しを確保することで蒸れを防ぎます。この切り戻しによって夏越ししやすくなります。

また、冬にも切り戻すことが重要です。11月頃に行う冬の切り戻しでは、コンパクトな形に整えることが狙いです。

花を楽しむためには同じく半分ほど切り戻すか、芯を積む形で3分の1ほどを切り戻します。この切り戻しにより、茎が増えて花数が増加し、春に美しい花を咲かせることが期待できます。

まとめ:風通しを良くしてオステオスペルマムのお花を楽しもう

というわけで、【人気】オステオスペルマムの育て方【耐寒性が高いので冬でも安心!!可憐に咲くお花で春の訪れを楽しもう】を書いてきました。

この記事で解説した『オステオスペルマムの育て方』を実践してもらうと、オステオスペルマムのお花をたくさん咲かせることができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【オステオスペルマムってどんな植物?】
1、寒冷な気候にも強いため、庭植えでも育てやすい
2、品種が豊富で、花弁の形も見どころ

【オステオスペルマムの植え付け】
1、植え替えの際は一回りから二回りほど大きなものにする
2、蒸れに弱いため、株の元々の高さよりもやや肩を出す程度が良い
3、オステオスペルマムは生育旺盛で根張りが非常にいい

【オステオスペルマムのお手入れ】
1、多湿を嫌う性質なので水のやりすぎには注意する
2、肥料を施すタイミングは春と秋、夏と冬は控える
3、日当たりと風通しのよい場所に置く

【オステオスペルマムを育てる際の注意点】
1、落ち葉や枯れた花を放置しておくと灰色カビ病の原因になる
2、夏場は風通しを良くして、湿気から守ってあげることで灰色カビ病を予防できる
3、梅雨前と冬前には、風通しを良くするために半分ほど切り戻す

以上がオステオスペルマムの育て方に関するポイントになります。

基本的に注意することは日当たりと風通しの確保です。

ひとたびオステオスペルマムの育て方を覚えてしまえば、オステオスペルマムのお花をたくさん咲かせることができますし、他の花苗や観葉植物にも活かすことができます。

オステオスペルマムを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術を身につけることができますので、がんばって身につけましょう。