【必読】パキラの育て方【室内でも元気に育てるコツは9割が水やりだった!!】

2023年7月11日
お家でパキラを育てているんだけど、葉っぱの色が少し黄色くなってきました。肥料やお水を与えてもなかなか元気にならないので困っています。室内でのパキラの枯れない育て方について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『パキラの育て方』ということで、パキラを室内で育てる上で必要な管理方法、また室内で管理する際の注意点などパキラにまつわるエピソードなどを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、パキラに必要な育て方や管理方法が分かるようになり、お気に入りのパキラが枯れることなく、あなたのお家を明るく彩るのにきっと役立ちます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、パキラを育てる上で注意すべき点は水やりです。基本的にパキラは乾燥に強いため水やりをこまめに行わなくても枯れません。

むしろ可愛がりすぎて、毎日水を与え過ぎて枯らしてしまうパターンがほとんどです。かく言う私も水やりで失敗した経験があります。

ただ、この水やりさえ注意していただければ、通年パキラを楽しんでいただけます。

パキラを育ててみたい方やパキラの育て方がわからなくてお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


パキラの特徴

パキラは、一年を通して光沢のある瑞々しい5枚1組の葉を広げる植物です。人間の掌を広げたような葉に美しい葉脈が入る姿は、ユニークで人気があります。

乾燥や病害虫に強く育てやすい特徴もあり、観葉植物を初めて育てる方にもぴったり。ナチュラルな雰囲気を持つので、オフィスやリビングなどに自然と馴染むインテリアグリーンです。

複数のパキラのふっくらとした幹を編み込んでいるものや、1株をそのまま自然樹形として楽しむようなものがあります。飾る場所の印象に合わせて楽しみましょう。

パキラと花言葉

パキラの花言葉は、「快活」「勝利」です。

「快活」という花言葉は、乾燥や日陰でも育つほどの生命力の強さが由来となっています。元気な毎日を過ごしたい方にとって嬉しい花言葉ですね。

パキラには貧困に打ち勝ち成功を収めた村人の物語があります。貧しい村人がパキラを育てて販売することで、ついには貧困を抜け出し多くの財を築いたという話です。

このサクセスストーリーから「勝利」という花言葉が付けられています。そのため、ビジネスを成功させたい方や仕事を頑張っている方にプレゼントしたいですね。

パキラと風水

パキラは、発財の樹とも呼ばれ、金運アップの効果があるとされています。「勝利」という花言葉の由来となった話もあり、仕事運にも効果的です。

さらにパキラの葉姿は、人間関係にも良い風水効果をもたらします。仕事だけでなく、恋愛や周囲の人間関係が良くなるのはうれしいですね。

人間関係を良くしたい場合は、人が集まるリビングや会社のオフィス、休憩室などに置くと良いでしょう。また仕事運や金運を上げたい場合は、東の方角が仕事運に関係します。

仕事が順調であれば、自然と金運にも恵まれます。東側に置いて仕事運も高めてみてはいかがですか。

パキラの育て方

パキラは、メキシコや中南米を原産地とする観葉植物です。

したがってパキラは日当たりの良い明るい室内を好みます。葉焼けしやすい特徴と寒さに弱い性質があるため、屋外で管理し続けるよりも室内の方が育てやすいです。

耐陰性はありますが、暗い室内では枝葉が徒長しやすく軟弱に育ち株姿も乱れます。

そうなってしまわないために、パキラの室内での管理方法をお伝えしていきます。

パキラの置き場所

光合成は植物にとっての食事ですので、基本的には明るいところを好みます。

しかし、真夏の直射日光が射しているような場所では、葉が焼けてしまいます。

季節にあわせて、明るく風通しのよいところを選ぶとよいでしょう。

日の光が少ないところでも育ちますが、枝が間延びして樹形が崩れてしまう恐れが出てきます。葉の色が薄くなってきたら、もう少し明るいところに移動してあげましょう。

どうしても室内の日当たりが悪く、日陰になるのであれば、植物専用のLEDライトを使用するようにしましょう。

気温は、冬でも5度以下には下がらないように気をつけたほうがよいでしょう。

窓辺においてある場合には、夜間に冷え込むことがあるので注意が必要です。葉が落ちてきたら、寒すぎる可能性があります。

パキラの水やり

基本的に水やりは鉢の底から水が流れ出てくるまでたっぷりあげましょう。しかし、水のやりすぎがパキラを枯れさせてしまう原因になっていることは珍しくありません。

常に土が水浸しの状態になることは避け、次の水やりは表面の土が乾いてからにするのが良いでしょう。

手で触って乾いているのがわかるくらいになってからにしてください。

パキラは湿った土を好みますが比較的乾燥にも強い方なので、むしろ乾き気味にしておくほうが失敗しにくくなります。

特に冬で室温が低い時期は、土が乾いてから少なくとも2、3日おいたタイミングで水やりをするようにしてください。また、受け皿にたまった水を捨てることも忘れないようにしましょう。

土は湿っているけれど、葉っぱが乾燥しているようなときには、霧吹きで葉水を与えましょう。病虫害の予防にも効果があるのでおすすめです。

関連記事【重要】観葉植物の水やりの基本【室内で育てる場合の水やりの頻度やコツをマスターしよう!!】

パキラの肥料

鉢植えで植物を育てる場合には、植物の栄養となる肥料を上手にあげることも大切です。

気温が高くパキラの成長がよい5~9月に、液肥ならば2週間に1回くらい、固形の緩効性化成肥料ならば2~3か月に1回くらい与えるようにしましょう。

肥料をついつい多くあげたくなる人は少なくありませんが、用量をきちんと守り、あげすぎには気をつけてください。また、気温の低く日差しも弱い冬季はパキラも休んでいるので、肥料はあげないようにしましょう。

関連記事【検証】観葉植物の肥料の使い方【種類や使い方など状況ごとのおすすめな肥料をご紹介します】

パキラの剪定

葉が茂ってきて風通しが悪くなってきたり、あるいは樹形が崩れてきたりしたときには、いらない枝を切ったり、幹を切り戻したりする必要があります。

パキラは生命力旺盛な植物なので、大きくなりすぎたときには思い切った切り方をしても大丈夫です。

春から秋の間は、どこを切っても2~4週間くらいで新しい芽が出てくるでしょう。

5~6月に剪定すると、夏に向かってすぐに樹形が整います。

冬の間はパキラも休んでいるので、切っても新しい芽はなかなか出てきませんが、細い枝を切って整えるなどの剪定作業はできます。その場合には、少し暖かい場所においてあげるとよいでしょう。

関連記事【必見】パキラの剪定方法【初心者でも分かる剪定時期や剪定位置、さらに剪定がなぜ必要なのかを徹底解説!!】

パキラの植え替え

鉢の下から根が出てきたり、水が土にしみこみにくくなったりしたら、植え替えをしたほうがよいというサインです。植え替えは、5月から9月の間にすませましょう。

パキラの鉢は大きければ大きいほどよいというわけではありません。鉢の中に占める土の分量が多いと、水はけが悪くなり、根腐れをおこしやすくなってしまいます。

もちろん、パキラが大きく育って鉢が倒れやすくなっているような場合には一回り大きい鉢に植え替える必要があります。

鉢を大きくしたくない場合には、根を整理することで同じサイズの鉢に植えることができます。その際には、幹や枝も切り戻しておきましょう。

パキラのよくあるトラブルと対処法

初心者でも育てやすいパキラですが、もちろんトラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

根腐れ

根腐れとは、植物の根が腐った状態のことです。根腐れは根の先端部分から徐々に腐っていき、放置すると、幹が株元から腐って枯れていきます。

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  • 水をあげても元気にならない
  • 土がなかなか乾かない
  • 葉が落ちやすい
  • 葉が茶色・黄色に変色している
  • 幹や幹の根本が柔らかい
  • 土から腐敗臭がする
  • 土の表面にカビが生えている
  • 根黒く変色している

根腐れの対処法は、鉢を入れ替えて土の環境を変えること。

傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。

根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。

根詰まりは、以下の症状が見られます。

  • 水が浸透しづらくなる
  • 底から根が出てくる
  • 葉が黄色くなる
  • 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとパキラに悪影響です。

根詰まりの対処法はパキラの植え替えをすること。

パキラを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けとは、日光の当たりすぎによって葉の色が変色してしまう症状です。

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

葉焼けの対処法は、直射日光を避けて遮光すること。

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

まとめ:水やりに注意して、室内をパキラで明るくしよう!!

というわけで、【必読】パキラの育て方【室内でも元気に育てるコツは9割が水やりだった!!】を書いてきました。

この記事で解説した『パキラの育て方』を実践してもらうと、パキラを通年通して、室内で楽しむことができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【パキラの特徴】
1、パキラの花言葉は、「快活」「勝利」
2、発財の樹とも呼ばれ、金運アップの効果がある

【パキラの育て方】
1、日当たりの良い明るい室内を好む
2、パキラは湿った土を好むが、乾き気味にしておくほうが失敗しにくい
3、葉っぱが乾燥しているときは、霧吹きで葉水を与える
4、成長がよい5~9月に、液肥は2週間に1回、化成肥料は2~3か月に1回与える
5、葉っぱが茂り、樹形が崩れたときには、5~6月頃に剪定をする
6、鉢底から根が出たり、水が土に染み込みにくくなったら、5~9月頃に植え替えをする

【パキラのよくあるトラブルと対処法】
1、水のやり過ぎによる根腐れに注意する
2、根腐れの対処法は、鉢を入れ替えて土の環境を変えること
3、成長期による根詰まりに注意する
4、根詰まりの対処法はパキラを1つ上の大きい鉢に植え替えること
5、日光の当たりすぎによる葉焼けに注意する
6、葉焼けの対処法は、直射日光を避けて遮光すること

以上がパキラの育て方に関するポイントになります。

基本的に注意することは水やりと置き場所になります。

土が完全に乾いていない時の水やりは避け、暖かく日当たりのよい場所を選んで置くようにしましょう。

ひとたびパキラの育て方を覚えてしまえば、翌年もパキラが立派に成長していく姿を見ることができますし、他の観葉植物にも活かすことができます。

パキラを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。