【必見】ポインセチアを赤くする方法【ポインセチアを10倍楽しむには短日処理が必要不可欠!?】

ポインセチアを育てているんだけど、昨年は赤く色付いていたポインセチアが今年はいつまで経っても赤くなりません。ポインセチアを赤くする方法や管理方法について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『ポインセチアを赤くする方法』ということで、ポインセチアを育てる上で必要な管理方法、またポインセチアを確実に赤く色づかせる方法などポインセチアをとことん楽しむために必要な短日処理にまつわるエピソードを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ポインセチアを赤く色づかせる方法や短日処理のやり方が分かるようになり、お気に入りのポインセチアが鮮やかな赤色に色づき、あなたのお部屋を明るく彩るのにきっと役立ちます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ポインセチアを赤く色づかせる方法は短日処理と呼ばれる方法になります。

短日処理というのは、人為的に遮光し、日照時間をコントロールすることでポインセチアを赤くすることを言います。そのため、時期ややり方を間違えなければ、開花を自由に促すことができるというわけです。

ポインセチアは自然環境でも赤くなることはありますが、よりはっきりときれいに色付けるために短日処理が必要となります。

毎年ポインセチアを鮮やかな赤色にするためには、正しい短日処理の方法を覚えておきましょう。

「ポインセチアが緑色で赤くならない」「ポインセチアを赤くする管理方法がわからない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


ポインセチアはなぜ赤いのか?

鮮やかな赤が印象的なポインセチアですが、しばらく経つと色が抜けて緑色に変色します。

まず、ポインセチアの赤い部分は厳密にはお花ではなく、苞(ほう)といわれる葉っぱが変化したものです。上の方にある小さなつぶつぶがお花にあたります。

この苞が赤くなる理由は、ポインセチアの受粉を助けるためです。ポインセチアはお花の部分が極端に小さいため、苞を赤くすることで虫を呼び寄せます。最近出てきた白いポインセチアなども品種改良で作られたもので、その他にも黄色など多彩な色が登場しています。

そして苞が赤から緑に変わる理由については、そもそもポインセチアは短日植物という、日の当たる時間が12時間以下にならないとお花が咲かない性質があります。つまり苞が赤くなるのはお花を目立たせるためですので、お花が咲かない状況では苞も赤くなる必要がないため緑色になってしまうのです。

ポインセチアを赤くする方法とは?

ここではポインセチアを赤くする上で必要な短日処理について簡単にお伝えします。

短日処理というのは、人為的に遮光し、日照時間をコントロールすることでポインセチアを赤くすることを言います。そのため、時期ややり方を間違えなければ、開花を自由に促すことができるというわけです。

ポインセチアは自然環境でも赤くなることはありますが、よりはっきりときれいに色付けるために短日処理が必要となります。

ポインセチアを短日処理するメリットはポインセチア全体を綺麗に赤くできることです。綺麗に赤くできることは、クリスマスの冬の時期に毎年合わせて赤くすることができるということでもあります。簡単に誰でもできるという点も素晴らしいメリットですね。

短日処理に必要なもの

続いてはポインセチアの短日処理に必要なものを解説していきます。以下のものを準備できたらすぐにでもポインセチアの短日処理ができるので、まずは揃えるところから始めていきましょう。

株を覆うことができるもの

ポインセチアの株を覆うことができるものでオススメなのがダンボールです。ダンボールはサイズも豊富でありながら、スーパーやネット通販にはほとんどダンボールが使われているので、簡単に手に入れられるメリットがあります。

ダンボールは高さや広さに余裕があるものが良いでしょう。人工的に遮光をすることが目的なので、日光が漏れて入ってしまうような大きさに余裕のないものは避け、今手持ちのポインセチアの大きさに合わせて用意しましょう。

どうしてもダンボールが手に入らなければ、押入れの管理でも代用できます。押入れは開けなければ基本的に日光が入らない暗い空間になります。ポインセチアの株を覆うことができるものが用意出来ない場合には押入れ管理でもOKですので覚えておきましょう。

短日処理を行う時期

続いてポインセチアの短日処理の期間について解説していきます。短日処理を開始する時期と、終わるタイミングについて分かりやすくお伝えしていきます。

開始する時期

ポインセチアの短日処理を始めるのは9月初旬〜10月初旬であると言われています。最もポインセチアの苞の色を赤くしたいタイミングから、2〜3ヶ月ほど逆算して始めるのがオススメです。

基本的にポインセチアは、11~3月の冬の寒さが本格的になり始めるこの頃に休眠期を迎えます。この時期に入る前の9月初旬〜10月初旬に短日処理を始めるのが最適な時期となります。

短日処理を開始する時期が遅いと、クリスマスのシーズンに合わせて赤い綺麗な苞が見れないということになりかねないので、早め早めの行動をしていきましょう。

終えるタイミング

実際に短日処理を終えるタイミングは40〜60日後に苞が赤く色づいたタイミングです。

赤く色づくまで2ヶ月ほどかかる場合もあるので、焦らずにじっくり行いましょう。赤く色づき始めたら短日処理をやめる合図です。毎日ポインセチアの様子を見ながら行ってください。

短日処理の方法

ここではポインセチアの短日処理の方法について解説していきます。ポインセチアの短日処理は初めての方も多いと思うので簡単に思えないかもしれませんが、たった1つのポイントを押さえれば非常に簡単な作業になりますので覚えておきましょう。

12時間以上遮光する

ポインセチアの短日処理の方法についてまずは解説していきます。

短日処理は毎日夕方5時〜朝8時まで覆いをかぶせて遮光するようにしましょう。抑えるべきポイントはたったこれだけです。

ポインセチアを赤く色づかせるためには日照時間を12時間以下にする必要があります。そこで短日処理によって暗闇の環境を12時間以上つくる必要があるというわけです。

短日処理の経過観察

実際に短日処理を始めてから、どのように変化していくのかをまとめてみました。

短日処理を始めて30日後くらいにポインセチアが色づき始めます。元あった葉っぱが紅葉のように色づくわけではなく、短日処理を続けると色付いた新葉が発芽します。新芽が色づき始めても、まだまだ折り返し地点です。

短日処理を始めて50日後くらいには、花芽が発芽し始めます。完全に色付いた苞葉が確認できたら、花芽分化も合わせて見ることができます。

50日後から、全体が完全に色づくまで10日ほどかかり、合わせて短日処理を始めて60日後には短日処理を終了させましょう。この頃にはポインセチアの苞はかなり綺麗に色づき、大きく美しくなっています。

約60日程度かけて短日処理を行いますが、その後の見頃は1ヶ月くらいとなります。年末年始にはポインセチアのお花は徐々に萎んでいき、緑の新葉が出てきます。

短日処理に関する注意点

ポインセチアの短日処理の注意点について解説していきます。短日処理がうまく行えるように、日頃から対策はきちんとしておきましょう。

害虫の被害に注意する

短日処理を行う際には害虫被害に注意することです。害虫は思いのほか発生しやすいので、対策と寄ってきやすい害虫をしっかり確認しておきましょう。

寄ってきやすい害虫は、コナカイガラムシです。冬の低い気温での室内は特にコナカイガラムシが発生しやすくなります。

コナカイガラムシはひとたび発生するとかなり駆除が大変です。また成虫になると殺虫剤が効かなくなるので、爪楊枝などで物理的に駆除するしかなくなります。発生がわかったらすぐに駆除してください。

毎日遮光を行う

短日処理を行う上で毎日忘れずに遮光を継続することは最も重要なことです。

ポインセチアは繊細な植物のため、2日間遮光なしの状態があるだけで失敗になってしまいます。すでに2日以上経ってしまっているという方は、今年は綺麗なポインセチアが期待できません。

このように遮光を忘れることはあるかもしれませんが、完璧ではなくても大丈夫です。しかし、毎日忘れずに遮光を継続することでよりポインセチアの苞が綺麗な赤色になることは間違いありませんので、短日処理中はポインセチアを普段よりも気にかけるようにしましょう。

まとめ:短日処理を覚えてポインセチアを赤く色づかせよう

というわけで、【必見】ポインセチアを赤くする方法【ポインセチアを10倍楽しむには短日処理が必要不可欠!?】を書いてきました。

この記事で解説した『ポインセチアを赤くする方法』を実践してもらうと、ポインセチアを赤く色づかせる方法や短日処理のやり方が分かるようになり、お気に入りのポインセチアが鮮やかな赤色に色づき、あなたのお部屋を明るく彩るのにきっと役立ちます。

もう1度確認しましょう。

【ポインセチアはなぜ赤いのか?】
1、ポインセチアの赤い部分はお花ではなく、苞(ほう)という葉っぱが変化したもの
2、苞が赤くなる理由は、ポインセチアの受粉を助けるため
3、ポインセチアは短日植物で、日照時間が12時間以下にならないとお花が咲かない性質がある

【ポインセチアを赤くする方法とは?】
1、日照時間をコントロールすることでポインセチアを赤くすること短日処理という
2、自然環境でも赤くなるが、より綺麗に色付けるために短日処理が必要不可欠

【短日処理に必要なもの】
1、ポインセチアの株を覆うことができるものでオススメなのがダンボール
2、人工的に遮光をすることが目的なので押入れでも代用可能

【短日処理を行う時期】
1、短日処理を始めるのは9月初旬〜10月初旬
2、短日処理を終えるタイミングは40〜60日後に苞が赤く色づいたタイミング

【短日処理の方法】
1、毎日夕方5時〜朝8時まで覆いをかぶせて遮光する
2、短日処理を始めて30日後くらいにポインセチアが色づき始める
3、短日処理を始めて50日後くらいには、花芽が発芽し始める
4、短日処理を始めて60日後にはポインセチアの苞はかなり綺麗に色づき、大きく美しくなっている

以上がポインセチアの短日処理に関するポイントになります。

短日処理を行う上で最も重要なことは毎日忘れずに遮光を継続することです。

ポインセチアは繊細な植物のため、2日間遮光なしの状態があるだけで失敗になってしまいます。すでに2日以上経ってしまっているという方は、今年は綺麗なポインセチアが期待できません。

このように遮光を忘れることはあるかもしれませんが、完璧ではなくても大丈夫です。しかし、毎日忘れずに遮光を継続することでよりポインセチアの苞が綺麗な赤色になることは間違いありませんので、短日処理中はポインセチアを普段よりも気にかけるようにしましょう。

ひとたびポインセチアの短日処理を覚えてしまえば、翌年もポインセチアを鮮やかな赤色にすることが出来て、新芽をつけることができますし、他の短日植物にも活かすことができます。

ポインセチアを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。