【重要】レモンの木の冬越し方法【レモンの冬越し次第で美味しいレモンが食べられる!!】

2023年6月12日
レモンの木をベランダで育てているんだけど、果たして屋外でも冬越しが出来るのか分かりません…. レモンの木の冬越しについて教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。

この記事では『レモンの木の冬越しの方法』を冬越しに必要な条件や冬越しの方法、冬越しの際の注意点など解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、レモンの木や実が来年も立派に成長するようになりますよ。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。


 フレッシュな酸味のレモンは、料理やお菓子の味のアクセントとして様々なシーンで活躍するので、いつも常備しておきたい果物のひとつです。

しかし、そんなレモンの木ですが1年を通して冬越しが大切なポイントになります。

レモンの木は冬の寒さが苦手なので、冬越しを上手に出来るとその後の樹勢もしっかりして育てやすくなります。

レモンの木の冬越しが分からなくて困っている方は最後まで記事を読んでみてください。
 

Contents


レモンの木の特徴

そもそもがレモンの木はヒマラヤ東部原産で1000年以上前から栽培されています。

レモンの木の原種であるシトロンは地中海沿岸で栽培されていました。

レモンの木の育て方で大事なポイントは冬の寒さに弱いということです。

基本的には冬は暖かく、夏は乾燥している地域が栽培に向いています。

地中海性気候のイタリアやスペイン、冬は暖かく乾燥するカリフォルニアなどが栽培に適しているので、それらの地域ではレモンが多く栽培されています。

日本だと温州みかんの栽培地である西日本の暖地、特に瀬戸内海で栽培されており、広島のレモンなどが有名です。

レモンの木の冬越し方法

レモンの木は常緑ですので暖かい地域では冬でも花が咲きますが、気温が低いと成長は止まり気温がマイナスになってくると葉が落ちたりします。

レモンの木の冬越しのためには防寒対策が必須です。

寒い地域では室内に取り込み暖かく冬越しさせることが望ましいです。

レモンの木は冬の低温に当たると以下のような状態が見られます。

  • レモンの木の根が水を吸い上げなくなり、鉢皿にいつまでも水が溜まる
  • 葉に生気がなくなり見た目に艶がなく、色が黄色に変化する
  • 葉が少しずつ落ち始める

レモンの木が冬にかけてこのような状態になるようでしたら、早めに室内に取り込みましょう。

-3℃以下になる場合は室内に取り込むと言われていますが、もう少し早く取り込んであげたほうがレモンの木にとってはストレスがかからないです。

実際にレモンの木が好む地中海性気候は温暖で冬でも氷点下になることはありません。

なので冬になる前でも寒くなってきた場合は夜間は早めに室内に取り込むほうが良いでしょう。

冬は花芽を摘み取る

レモンの木は四季咲き性なので12月でも天気がよく暖かければレモンの花芽がどんどん上がってきます。

基本的に冬の時期はレモンの花が咲く前に花芽ごと摘み取りましょう。

花が咲く前に落ちてしまうかもしれませんが、それでも花を咲かせたり、実をならすためには相当なエネルギーを使うからです。

レモンの木に充実した実がついて大きくなるのはやはり初夏の頃の花です。

それ以外の時期のレモンの花や実は摘み取るようにしましょう。

冬に葉が全部落ちてしまったら

レモンの木は冬に耐えられない寒さにあたると、葉が黄色くなり落葉します。

落葉して枝だけになってしまい枯れてしまったように見えることがあります。

そんな時はレモンの木を室内や軒下の暖かい場所に移動して様子を見ましょう。

水やりは葉がなく、成長は止まっているので水のやり過ぎに注意しましょう。

可能であれば、不要な枝をカットしてみましょう。その切り口からレモンの木が生きているかを見るといいでしょう。完全に寒さで枯れていなければ、春に新芽が出てきます。

レモンの木が無事に冬越ししたことを確認できたら、その年の実をならせるのに葉の枚数が限られていますので、実を収穫するよりもレモンの木の体力を充実させるようにしましょう。

まとめ:冬越しができると、翌年のレモンが美味しくなる

というわけで、【重要】レモンの木の冬越し方法【レモンの冬越し次第で美味しいレモンが食べられる!!】を書いてきました。

この記事で解説した『レモンの木の冬越し方法』を実践してもらうと、去年よりもレモンの木の成長が良くなり美味しいレモンを楽しめるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【レモンの木の特徴】
1、レモンの木は冬の寒さに弱い
2、冬は暖かく、夏は乾燥している地域が栽培に向いている

【レモンの木の冬越し方法】
1、基本的には-3℃以下になる場合は室内に取り込む
2、葉っぱの色が黄色や落ちてきたら早めに室内に取り込む

【冬でも花が咲く】
1、冬の時期はレモンの花芽を摘み取る
2、冬は株が弱っているためエネルギーを温存させる

【冬に葉が全部落ちてしまったら】
1、レモンの木を室内や軒下の暖かい場所に移動する
2、成長は止まっているので水のやり過ぎに注意する

レモンの木が無事に冬越しをして春を迎えると、新たな芽吹き、花が咲く時期を迎えます。

秋から冬に収穫できるレモンの実は安心して皮も丸ごと食べられます。

冬越しを覚えてレモンの木の花が咲くようになると、自然と冬越しの技術が上がっていきます。

園芸に携わっていく上で、他の植物でも活かすことのできる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。