【必見】ザミオクルカスの育て方【室内でも元気に育てるコツは〇〇に注意するだけ!!】

2025年1月21日
室内でザミオクルカスを育てていますが、葉っぱの色が悪くなってきました。お水を与えてもなかなか元に戻りません…ザミオクルカスの枯れない育て方について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。

この記事では『ザミオクルカスの育て方』ということで、ザミオクルカスを室内で育てる上で必要な管理方法、また室内で管理する際の注意点などザミオクルカスにまつわるエピソードなどを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ザミオクルカスに必要な育て方や管理方法が分かるようになり、お気に入りのザミオクルカスが枯れることなく、あなたのお家を明るく彩るのにきっと役立ちます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ザミオクルカスを育てる上で注意すべき点は日当たりと水やりです。ザミオクルカスは日当たりのいい場所を好みますが、強い日差しには注意する必要があります。強い日差しが長時間当たると葉が傷んでしまいます。せっかくの特徴的な葉を痛めないよう、季節ごとに置き場所は注意が必要になります。

またザミオクルカスはむしろ可愛がりすぎて、毎日水を与え過ぎて枯らしてしまうパターンがほとんどです。かく言う私も水やりで失敗した経験があります。

ただ、この日当たりと水やりさえ注意していただければ、通年ザミオクルカスを楽しんでいただけます。

『ザミオクルカスを今よりも大きくしたい方』や『ザミオクルカスの元気な育て方がわからない』とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


ザミオクルカスってどんな植物?

一枚一枚が上向きで美しい光沢のある葉が魅力的なザミオクルカスは、多肉質の葉、茎、根に水分を蓄える性質があるため、水切れには強く、生命力に満ちあふれた観葉植物です。

シンプルな姿形

お部屋のスタイルを選ばないシンプルな姿形から、近年人気の高まっている観葉植物です。

ツバキに似たつややかな葉っぱをつけた枝(葉軸)を、地面からいきなり立ち上げるという独特かつ、アフリカ原産ならではの生命力を感じさせる植物です。

新芽の生え方がとてもユニークです。10〜12枚の葉っぱがつぼみのように閉じたまま伸びていき、いっせいに開きます。肉厚の葉には水分がたくわえられており、乾燥に強いのが特長的です。

ザンジバルの宝石

ザミオクルカスは、ソテツ科であるザミア(プミラ)という植物の葉に形が良く似ています。そのため、ザミアに似たサトイモという意味の名前が付けられました。

ザミオクルカスの原産地であるザンジバル諸島は、「インド洋の宝石」と呼ばれ、美しいサンゴ礁や遺跡がある地として知られています。

ザミオクルカスは、ザンジバルでは広く親しまれている植物で、その美しい葉を宝石に例えて、「ザンジバルの宝石」や「不滅の植物」「永遠の植物」などと呼ばれて愛されています。

花言葉と風水

ザミオクルカスの花言葉は、「輝く未来」。

つやつやした新芽をどんどん出す生命力あふれる姿が、花言葉のイメージに重なります。メッセージとしても素敵なので、出産祝いや結婚祝いなどによく選ばれています。

またザミオクルカスには、金運を上げる風水効果があるとされています。丸い葉を付ける植物は気の流れを調和させる効果があるので、リラックスして落ち着く寝室などに飾ると効果的です。

気の入り口である玄関や窓際に置くとよい運気に恵まれるかもしれません。

ザミオクルカスが風水効果を十分に発揮するためにも、置く場所を綺麗にして元気に育てることが重要です。可愛らしく育つ姿を眺めていると、忙しい毎日でも心が落ち着いてくることでしょう。

ザミオクルカスの育て方

ザミオクルカスは、初めて植物をお部屋に迎える方にも育てやすい植物ですが、育て方にはポイントがあります。

ここでは、ザミオクルカスの育て方について解説します。育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。

ザミオクルカスの置き場所

ザミオクルカスは日当たりの良い場所を好みます。年間を通して暖かく風通しの良い場所であれば屋外、屋内どちらの環境でも育てることができますが、冬の管理には注意が必要です。

【屋外で管理する場合】

ザミオクルカスは気温が18℃~30℃になると活発に生長します。そのため暖かい春から秋は風通しの良い屋外で管理するのも良いでしょう。

初めは軒下などの半日陰の場所に置いて、徐々に屋外の環境や日差しに慣らします。真夏になると直射日光や西日が強くなるので、再び軒下に移動したり、遮光ネットを使用したりして半日陰の場所を作ってあげると葉焼けしにくくなります。

ザミオクルカスは暑さに強く、寒さにはやや弱いです。10℃程度の気温に耐えることができますが、最低気温が10℃を下回る10月中旬から11月頃までには室内に取り込んで管理しましょう。

【屋内で管理する場合】

室内では直射日光が差し込むお部屋ではレースカーテン越しの窓辺に、あまり日の光が入らないお部屋ではガラス窓越しに飾るのがおすすめです。あまりにも室内の日当たりが悪い場合は、植物専用のLEDライトを使用するようにしましょう。

湿潤な環境を好むため、エアコンの乾燥した風が直接当たる場所には置かないようにしましょう。また夏は冷えすぎないように温度管理に注意します。屋内で管理していて葉が黄色や茶色に変色したら日照不足の可能性があるため、明るい窓辺などに置いて様子を見てください。

冬は窓から冷気が入ってきやすいので、窓際より少し内側に置きましょう。夜間、暖房を切って室温が5℃を下回る場合は、発泡スチロールの箱に入れたりプチプチを巻いて防寒対策をしてあげます。おしゃれな鉢カバーに入れて二重鉢にすれば、保温効果とインテリア性が高まるのでおすすめです。

関連記事【解決】ザミオクルカスが枯れる理由【枯れる原因は〇〇な環境が問題だった!?】

ザミオクルカスの水やり

観葉植物の水やりのコツは、季節に合わせてメリハリをつけることです。また鉢皿に水が溜まっていると根腐れや病害虫が発生する原因となるので、水やりの後は必ず捨ててください。

【春から秋の水やり】

気温が暖かい春から秋は土の乾きが早いうえに、ザミオクルカスも良く育つ時期です。

夏はより水を欲しがるので、水切れに注意しましょう。春と秋は土の表面が乾いたら、夏は土の表面が乾き始めたら、鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えてください。

【冬の水やり】

気温の低い冬は土の乾きも遅く、植物の生長も緩やかになるので、水を与えすぎてしまうと根が水分を吸収しきれずに土が冷え、根腐れを起こし枯れてしまう原因となります。

そのため、気温が下がり始める秋の中頃から徐々に水やりの頻度を少なくしていきましょう。冬は土の表面が乾いてから2~3日後にたっぷりと与え、土の状態は乾燥気味にします。空気は乾燥させないように葉水をして湿度を保ちましょう。

また大ぶりな葉をしているザミオクルカスは、葉にほこりが付きやすいです。ほこりが溜まってしまうと光合成の妨げになってしまうため、葉水をしたらティッシュやタオルなどの柔らかい布でふき取るようにお手入れしてあげましょう。

植物を枯らしてしまう要因の多くは水やりがほとんどです。そんな難しい水やりの管理をサポートしてくれるのが、水分計のサスティー(SUS-TEE)です。

このサスティーは視覚的に用土内の水分がわかり水やりタイミングを教えてくれるアイテムです。布の部分で水分を計測して水やりチェッカー部分を変色させます。

白色であれば乾燥している状態。反対に青色であれば湿っている状態といったようにチェッカー部分の色で土壌中の水分の有無をを教えてくれる有能なアイテムになります。

関連記事【重要】観葉植物の水やりの基本【室内で育てる場合の水やりの頻度やコツをマスターしよう!!】

ザミオクルカスの肥料

ザミオクルカスを育てる上で肥料は必須ではありませんが、肥料を上げることで葉の色味を鮮やかにしたり、生長を促進することができます。

肥料をあげるのが手間だと感じる場合には、植え替えの際に、緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくと良いでしょう。緩効性肥料は時間をかけてゆっくりと効いていき、およそ3ヶ月ほど効果が持続します。

土に肥料を混ぜ込んでいない場合や、時間が経って効果が薄れてきたら、液肥や置き肥を使うことができます。春夏の生育期には、2か月に1度置き肥を置くか、2週間に1度のペースを目安に希釈した液肥をあげてください。

栄養を必要としない休眠期の冬は、根が傷むことがあるため肥料を与える必要はありません。

肥料は毎年、毎回、必要というわけではないですが、鉢植えで育てる場合は、鉢の中の栄養素に限りがあるので植物の様子を見て与えるようにしましょう。

関連記事【検証】観葉植物の肥料の使い方【種類や使い方など状況ごとのおすすめな肥料をご紹介します】

ザミオクルカスの剪定

ザミオクルカスは剪定をすることで見栄えが良くなることはもちろんですが、通気性が良くなり病害虫がつきにくくなります。

気温が18℃以上になる5月~10月頃の生育期に剪定しましょう。ただし、暑すぎると回復が遅れてしまうので、猛暑日は避けて行ってください。込み合っている枝葉を間引き、大きすぎる場合は切り戻して樹形を整えます。

ザミオクルカスはサトイモ科植物なので、樹液に毒性のあるシュウ酸カルシウムが含まれています。剪定する際は触れないように気を付けてください。体質によってかぶれる恐れがあるため、剪定するときは手袋をすると安心です。もし触ってしまった場合は、流水で丁寧に洗い流してください。

関連記事【必見】ザミオクルカスの剪定方法【古くなった葉っぱは〇〇ごと思い切って切り落とそう!?】

ザミオクルカスの植え替え

ザミオクルカスは一般的に、1〜2年に1回程度を目安に植え替えが必要になります。以下は植え替えが必要なサインです。

  • 葉先が茶色に枯れてきた
  • 鉢底から根が出ている
  • 水はけが悪くなってきた
  • 葉がよく落ちる

植え替えに適した時期は4〜6月頃で、寒い季節に植え替えをするとシェフレラに負担がかかってしまうため、秋や冬の植え替えは避けてください。

また、水やり後は根や茎がやわらかくなり、ダメージを受けやすい状態になるため、植え替え前の1週間程度は水やりを控えてあげましょう。

関連記事【重要】ザミオクルカスの植え替え【樹形を大きくしたいなら定期的な植え替えが必須!?】

ザミオクルカスのよくあるトラブルと対処法

初心者でも育てやすいザミオクルカスですが、もちろんトラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

根腐れ

根腐れとは、植物の根が腐った状態のことです。根腐れは根の先端部分から徐々に腐っていき、放置すると、幹が株元から腐って枯れていきます。

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  • 水をあげても元気にならない
  • 土がなかなか乾かない
  • 葉が落ちやすい
  • 葉が茶色・黄色に変色している
  • 幹や幹の根本が柔らかい

根腐れの対処法は、鉢を入れ替えて土の環境を変えること。

傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。

根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。

根詰まりは、以下の症状が見られます。

  • 水が浸透しづらくなる
  • 底から根が出てくる
  • 葉が黄色くなる
  • 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとザミオクルカスに悪影響です。

根詰まりの対処法は植え替えをすること。

ザミオクルカスを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けとは、日光の当たりすぎによって葉の色が変色してしまう症状です。

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

葉焼けの対処法は、直射日光を避けて遮光すること。

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。

ハダニが発生すると以下の症状が起きます。

  • 葉にクモの巣のような糸がついている
  • 葉の裏に小さな虫がついている
  • 葉に斑点や傷がある

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

ハダニの対処法はハダニに効果のある液体を噴霧すること。

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

関連記事【解決】ザミオクルカスが枯れる理由【枯れる原因は〇〇な環境が問題だった!?】

まとめ:正しい管理でザミオクルカスを育てよう

というわけで、【必見】ザミオクルカスの育て方【室内でも元気に育てるコツは〇〇に注意するだけ!!】を書いてきました。

この記事で解説した『ザミオクルカスの育て方』を実践してもらうと、ザミオクルカスを通年通して、室内で楽しむことができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【シェフレラってどんな植物?】
1、手のひらを広げたような葉を持ち、品種によって葉の形や大きさが違い、斑入りの種類もある
2、元気に育ち、絶えず美しい緑の葉をつけることから「真面目」「実直」という花言葉がある
3、「金運」「人間関係」を高める風水効果
がある

【ザミオクルカスの育て方】
1、暖かく風通しの良い場所であれば屋外、屋内どちらでも育てることが可能
2、冬は土の表面が乾燥してから2〜3日後に、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与える
3、葉にホコリがつきやすいので、葉水の後にティッシュで拭き取る
4、春から夏の生長期に緩効性肥料を2ヵ月に1回、液体肥料を2週間に1回与える
5、気温が18℃以上になる5月~10月頃の生育期に剪定を行う
6、1~2年に1回、生育期の4~6月ごろに植え替えを行う

【ザミオクルカスのよくあるトラブルと対処法】
1、水のやり過ぎによる根腐れに注意する
2、根腐れの対処法は、鉢を入れ替えて土の環境を変えること
3、成長期による根詰まりに注意する
4、根詰まりの対処法は1つ上の大きい鉢に植え替えること
5、日光の当たりすぎによる葉焼けに注意する
6、葉焼けの対処法は、直射日光を避けて遮光すること
7、
生育期のハダニの発生に注意する
8、ハダニの対処法は、ハダニに効果のある液体を噴霧すること

以上がザミオクルカスの育て方に関するポイントになります。

ザミオクルカスを育てる上で注意すべき点は日当たりと水やりです。

ザミオクルカスは日当たりのいい場所を好みますが、強い日差しには注意する必要があります。強い日差しが長時間当たると葉が傷んでしまいます。せっかくの特徴的な葉を痛めないよう、季節ごとに置き場所を変えて管理しましょう。

またザミオクルカスを冬に枯らしてしまう方が非常に多いので、冬の水やりには注意しましょう。

ひとたびザミオクルカスの育て方を覚えてしまえば、翌年もザミオクルカスが立派に成長していく姿を見ることができますし、他の観葉植物にも活かすことができます。

ザミオクルカスを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。