【必見】シェフレラの剪定方法【成長点に注意するだけで失敗しない剪定が可能!?】

シェフレラを育てているんだけど、剪定を行ってからシェフレラの枝から新芽が出てこなくなりました。シェフレラの正しい剪定について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『シェフレラの剪定方法』ということで、シェフレラを育てる上で必要な剪定方法、またシェフレラを剪定する際の注意点などシェフレラの剪定にまつわるエピソードを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、シェフレラに必要な剪定方法や剪定時期が分かるようになり、お気に入りのシェフレラが枯れることなく、あなたのお部屋を明るく彩るのにきっと役立ちます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、シェフレラの剪定を行う上で注意すべき点は剪定位置です。

シェフレラは成長が早く大きくなりやすいため、定期的な剪定が欠かせません。シェフレラの新芽や枝が伸びることによって、いびつな形になることがあります。バランスをみながら枝葉を剪定すると、美しい樹形を保てるでしょう。

また、飾る場所にあった高さやボリュームに剪定してあげることで、常に美しいシェフレラを楽しむことができます。

ただし、剪定の方法を間違えると新芽が出てこない可能性があります。毎年シェフレラの可憐な樹形を楽しむためには、正しい剪定方法を覚えておきましょう。

「シェフレラが思ったより大きくなって困っている」「シェフレラの新芽が出てこなくなってしまった」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


シェフレラってどんな植物?

シェフレラは室内のインテリアとしても重宝されている人気の観葉植物です。プレゼントとしてもよく贈られています。熱帯が原産ですが、寒さに強く、日本でも暖かい場所であれば通年を通して外で育てることもできます。

シェフレラの育て方についてお伝えする前に、シェフレラの基礎知識や魅力についてご紹介します。

手のひらを広げたような葉っぱ

シェフレラは、手のひらを広げたような葉を持つ可愛らしい植物です。品種によって葉の形や大きさが違い、斑入りの種類もあります。

熱帯アジア原産の植物ですが、寒さに比較的強く育てやすいです。そのため、初めて観葉植物を迎える方も安心して育てられるでしょう。

シェフレラは「カポック」とも呼ばれますが、本来のカポックはアオイ科セイバ属の植物「パンヤ」のことです。シェフレラとパンヤの葉が似ているため、混同されてカポックと呼ばれるようになりました。

現在では、「シェフレラ・カポック」などと表記されることもありますが、その多くはシェフレラのことです。

シェフレラと花言葉

シェフレラの花言葉は、「真面目」「実直」です。元気に育ち、絶えず美しい緑の葉をつけることから名付けられました。

真面目に頑張って仕事に取り組んでいる方へのプレゼントにおすすめです。開店祝いや新築祝い、父の日などの贈り物にも喜ばれるでしょう。

また、育てやすく丈夫な特徴であるため、オフィスやホテルなどにもぴったりの観葉植物です。

シェフレラと風水

シェフレラは、「金運」「人間関係」を高める風水効果があるとされています。

風水では手のひらの形をした葉を持つ植物は、お金を包み込むとされ金運に効果的です。金運をより高めたい場合は、書斎や仕事場のデスクに置くとよいでしょう。

葉先が丸いシェフレラは、気持ちを落ち着かせリラックスさせてくれる効果があります。結果的に、人に優しくなれることで人間関係にもよい影響を与えます。

人間関係を良くしたい方は、気の入り口である玄関や窓際に置くとよいです。シェフレラは金運や人間関係を高めたい方へプレゼントすると喜ばれます。

なぜ剪定が必要なのか?

生育期の5月~9月にシェフレラは、枝をぐんぐん伸ばします。枝が伸びると高さも出て、葉のボリュームも増えますが、伸びすぎると今度は見た目や生育が悪くなる可能性があります。

剪定という作業は、シェフレラや他の植物にとって非常に大きな役割を担っているのです。

そもそもシェフレラはなぜ剪定しなければならないのでしょうか。剪定する理由は大きく3つあります。詳しくみていきましょう。

樹形を整える

シェフレラの剪定は、美観を整える目的があります。生育期の5月以降は、新芽や枝が伸びやすくシェフレラの形が崩れやすいためです。

シェフレラの新芽や枝が伸びることによって、いびつな形になることがあります。バランスをみながら枝葉を剪定すると、美しい樹形を保てるでしょう。

また、飾る場所にあった高さやボリュームに剪定してあげることで、常に美しいシェフレラを楽しむことができます。

害虫を防ぐ

シェフレラの剪定は病害虫を予防する効果があります。枝葉が密集して風通しが悪くなると、病気や害虫の発生につながるためです。

枝葉が茂り過ぎたら、密集している枝や重なり合った葉を優先的に剪定します。全体のバランスを見ながら、美観を損ねないように剪定することがポイントです。

茂った枝葉の中まで風や光が通るようになると、病気の原因になる菌が滞留することもなく、害虫も発見しやすくなるでしょう。病害虫は発見が遅くなるほど、症状が深刻になるので、剪定を行うことは重要です。

生育不良をリセットする

剪定は生育不良をリセットする役割もあります。シェフレラを育てていると、枝先が枯れてきたり葉色が悪くなってきたりすることもあるでしょう。

生育不良になったら、状態の悪い葉を剪定してください。状態が悪い部分を剪定して取り除くだけで、他の枝葉に悪影響を与える可能性を下げられます。

また、剪定した幹や枝の切り口の下から新しい枝が伸びて、よりボリュームよく育つことも多いです。状態が悪い枝葉は、早めに剪定してリセットすることをおすすめします。

シェフレラを暗い場所に置き、間延びして形が悪くなった場合は、葉を数枚残して思い切って枝を短く剪定するのもアリです。剪定する枝の根元の節をわずかに残してすべて切り落とします。

その後、日当たりのよい明るい窓際に置いておくと、節から新芽が出てきて間延びした姿をリセットすることが可能です。

シェフレラの剪定時期

シェフレラを剪定する上で適切な時期について見ていきましょう。ふさわしい剪定の時期と方法は、樹木ごとに異なります。

健康的に育てるためには、シェフレラの特性を知った上で適切なタイミングで剪定を行うことが大切なのです。

5〜10月までに剪定を済ませる

シェフレラの剪定時期は5月~10月です。気温の上がる時期であれば生育が活発なので、すぐに新芽も出てきて剪定の傷みも少なくて済みます。

気温が下がり始める10月以降の剪定には注意してください。気温が低いと生育が緩慢になり、剪定してもすぐに新芽が出ずに切り口から枯れる恐れがあるためです。

もし気温の下がる秋以降に剪定する場合は、最低温度が15℃以上をキープした状態にしてください。暖房を付けたり消したりする環境では、剪定を行わないようにしましょう。

シェフレラの剪定位置

シェフレラを剪定する理由が分かっていても、剪定する位置を間違ってしまうと新芽が出てこないこともあります。

健康的に育てるためには、シェフレラの正しい剪定位置を知った上で適切なタイミングで剪定を行うことが大切なのです。

成長点を残す

シェフレラの枝を剪定する場合は、成長点を残して切ることがポイントです。シェフレラの枝には、成長点と呼ばれる部分があります。

切りたい枝の根本から10~15㎝の部分がハサミを入れる位置の目安です。枝の付け根にある成長点を残すように切ると、新しい芽を伸ばしやすくなります。

成長点とは枝の節部分にある膨らみのことであり、その部分から新芽が出てくるので、節部分を残して剪定してください。成長点を残さずに剪定すると、新芽が出ない可能性が高いので注意します。

ただし、木の幹のように木質化している枝は新芽が出にくいので、若く太い枝の節を残すとよいでしょう。小さなシェフレラは、ぷっくり膨らんだ根元から枝が出てきているような状態だと思います。

その場合は、根元に枝を少し残したような形で剪定すると、枝の節目や根元からたくさんの新芽が伸びてきます。

シェフレラの剪定方法

シェフレラの剪定方法には大事な手順があります。剪定後のお手入れも大切な作業の一つです。正しいお手入れ方法について学び、上手に育てるコツを学んでいきましょう。

剪定位置を確認する

全体のバランスを見ながら、シェフレラの枝の節を確認して短めに剪定してください。枝葉が密集している部分を風通しがよくなるように剪定します。

枝を長く残してしまうと、頂点部分の節から新しい枝が伸びて、形が不格好になりやすいです。剪定後に枝が伸びることも考えて短めに剪定すると、その後の形がよくなります。

切り口に癒合剤を付ける

切りたい枝の根本から10~15㎝の部分で切って、切り口に癒合剤を付けることで、剪定後の枯れ込みも少なくなるでしょう。ただし、癒合剤をつけるのは、樹液が止まった後です。

樹液が流れ続けているときに、癒合剤を塗っても流されたり、上手に塗ることができなかったりします。

樹液が止まるのを待っているままでは枝葉が汚れるので、あらかじめティッシュと輪ゴムを準備しておきましょう。切り口をティッシュで包み、輪ゴムで止めておくことで、枝葉や床にこぼれることもありません。

剪定に関する注意点

シェフレラを剪定をするにはいくつかポイントを押さえましょう。

間違った剪定をすると木が弱ったり、新芽が出てこないといったトラブルを招いてしまうのです。シェフレラを健康に美しく育てるための剪定のポイントをお伝えします。

雨の日に剪定しない

雨の日にシェフレラを剪定することはおすすめできません。雨が降って湿度の高い時期は、切り口も乾かず病原菌が付着しやすいので、剪定後に枯れ込む恐れがあります。

晴れた日であれば、空気中の湿度も低く病原菌が切り口に付着することも少ないです。安心して育てられるように、晴れた日に剪定を行いましょう。

関連記事【解決】シェフレラの葉っぱが落ちる理由【枯れる原因のほとんどは〇〇が原因だった!!】

剪定時期を守る

シェフレラの剪定で最も気をつけるべきことはやはり「剪定時期」です。新芽ができたあとに剪定してしまうと、間違って新芽を切り落としてしまう恐れがあります。

また、真夏や真冬に剪定してしまうと木が負担に耐え切れずに枯れてしまう可能性があります。

より健康的な新芽を翌年以降も付けるために、剪定時期は守るようにしましょう。

まとめ:正しい剪定でシェフレラの樹形を整えよう

というわけで、【必見】シェフレラの剪定方法【成長点に注意するだけで失敗しない剪定が可能!?】を書いてきました。

この記事で解説した『シェフレラの剪定方法』を実践してもらうと、シェフレラを育てる上で必要な剪定方法が分かるようになり、シェフレラの樹形を綺麗にすることができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【シェフレラってどんな植物?】
1、手のひらを広げたような葉を持ち、品種によって葉の形や大きさが違い、斑入りの種類もある
2、元気に育ち、絶えず美しい緑の葉をつけることから「真面目」「実直」という花言葉がある
3、「金運」「人間関係」を高める風水効果
がある

【なぜ剪定が必要なのか?】
1、成長が早いシェフレラの樹形を整えるため
2、シェフレラの風通しを良くし、害虫の発生を防ぐため
3、シェフレラの生育不良をリセットするため

シェフレラの剪定時期】
1、シェフレラの剪定は5月~10月が最適
2、気温の下がる秋以降に剪定する場合は、最低温度が15℃以上をキープした状態で行う

シェフレラの剪定位置】
1、切りたい枝の根本から10~15㎝の部分がハサミを入れる
2、成長点を残さずに剪定すると、新芽が出ない可能性が高くなる

シェフレラの剪定方法】
1、全体のバランスを見ながら、シェフレラの枝の節を確認して短めに剪定する
2、枝葉が密集している部分を風通しがよくなるように剪定する
3、剪定後の枯れ込み防止のため切り口に癒合剤を付ける
4、癒合剤をつけるのは、樹液が止まった後に行う

【剪定に関する注意点】
1、雨が降って湿度の高い時期は、切り口が乾かず病原菌が付着しやすい
2、間違って新芽を切り落としてしまう恐れがあるため剪定時期を守る

以上がシェフレラの剪定に関するポイントになります。

基本的に注意することは剪定位置になります。

シェフレラは成長が早く大きくなりやすいため、定期的な剪定が欠かせません。飾る場所にあった高さやボリュームに剪定してあげることで、常に美しいシェフレラを楽しむことができますが、剪定の方法を間違えると新芽が出てこない可能性があります。

シェフレラの枝を剪定する場合は、成長点を残して切ることがポイントです。シェフレラの枝には、成長点と呼ばれる部分があります。

枝の節部分にある膨らみのことであり、その部分から新芽が出てくるので、節部分を残して剪定しましょう。成長点を残さずに剪定すると、新芽が出ない可能性が高いのでくれぐれも注意しましょう。

ひとたびシェフレラの剪定を覚えてしまえば、翌年もシェフレラの立派な樹形や新芽を見ることができますし、他の観葉植物や樹木にも活かすことができます。

シェフレラを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。