ザミア・フロリダーナの葉っぱが茶色に変色してきました…そのままでもいいのか剪定した方がいいのか分かりません。ザミア・フロリダーナの正しい剪定について教えて。 |
今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
この記事では『ザミア・フロリダーナの剪定方法』ということで、ザミア・フロリダーナを育てる上で必要な剪定方法、またザミア・フロリダーナを剪定する際の注意点などザミア・フロリダーナの剪定にまつわるエピソードを解説していきます。
記事の内容を理解・実践してもらうと、ザミア・フロリダーナに必要な剪定方法や剪定時期が分かるようになり、お気に入りのザミア・フロリダーナが枯れることなく、あなたのお部屋を明るく彩るのにきっと役立ちます。
私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
最初にいっておくと、ザミア・フロリダーナの剪定を行う上で注意すべき点は剪定位置です。
ザミア・フロリダーナは成長速度は緩やかで、1年で約10cm伸びるかどうかです。気温が15℃を切ると成長がゆっくりになります。成長が緩やかであるため、剪定のやり過ぎには注意が必要です。全体のバランスをみながら枝葉を剪定すると、美しい株姿を保てるでしょう。
ただし、剪定の方法を間違えると新芽が出てこない可能性があります。毎年ザミア・フロリダーナのスタイリッシュな樹形を楽しむためには、正しい剪定方法を覚えておきましょう。
「ザミア・フロリダーナが思ったより大きくなって困っている」「ザミア・フロリダーナの葉っぱが悪くなってしまった」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。
Contents
ザミア・フロリダーナってどんな植物?
ザミア・フロリダーナは一般的なザミアよりも葉が丸いのが特徴です。太く引き締まった幹は塊根植物のようなカッコよさを持っているため、インテリアグリーンとしてもおすすめです。鉢の雰囲気によって可愛らしさやカッコよさを演出できる植物です。
羽状の光沢ある葉っぱ
ザミア・フロリダーナの羽状の葉は深緑色で光沢があり、細長い小葉が特徴です。新芽は艶やかで茶色の色合いがとても美しいです。
また株が成熟すると根元が分頭し直径50cmを超える塊になることもあります。幹は太く成長はゆっくりですが、乾燥にも強いため、初心者にも育てやすい観葉植物です。
流通量が少ない
ザミア・フロリダーナは比較的流通量が少ない品種で、学名のザミア・フロリダーナ以外に、フロリダソテツなどの別名で流通していることがあります。
自生地ではマツやオークの林内、貝塚などに茎が半分ほど埋まった状態で生えています。観賞用としては、成長が遅いため長い間、形が崩れることなく楽しむことが出来ます。
なぜ剪定が必要なのか?
生育期の5月~10月にザミア・フロリダーナは、葉っぱを伸ばします。葉っぱが伸びると高さも出ますが、伸びすぎると今度は見た目や生育が悪くなる可能性があります。
剪定という作業は、ザミア・フロリダーナや他の植物にとって非常に大きな役割を担っているのです。
そもそもザミア・フロリダーナはなぜ剪定しなければならないのでしょうか。剪定する理由は大きく3つあります。詳しくみていきましょう。
株姿を整える
ザミア・フロリダーナの剪定は、美観を整える目的があります。生育期の5月以降は、新芽や葉っぱが伸びやすくザミア・フロリダーナの形が崩れやすいためです。
ザミア・フロリダーナの新芽や葉っぱが伸びることによって、いびつな形になることがあります。バランスをみながら枝葉を剪定すると、美しい株姿を保てるでしょう。
また、飾る場所にあった高さやボリュームに剪定してあげることで、常に美しいザミア・フロリダーナを楽しむことができます。
害虫を防ぐ
ザミア・フロリダーナの剪定は病害虫を予防する効果があります。枝葉が密集して風通しが悪くなると、病気や害虫の発生につながるためです。
枝葉が茂り過ぎたら、密集している枝や重なり合った葉を優先的に剪定します。全体のバランスを見ながら、美観を損ねないように剪定することがポイントです。
茂った枝葉の中まで風や光が通るようになると、病気の原因になる菌が滞留することもなく、害虫も発見しやすくなるでしょう。病害虫は発見が遅くなるほど、症状が深刻になるので、剪定を行うことは重要です。
生育不良をリセットする
剪定は生育不良をリセットする役割もあります。ザミア・フロリダーナを育てていると、葉っぱが枯れてきたり葉色が悪くなってきたりすることもあるでしょう。
生育不良になったら、状態の悪い葉っぱや葉軸ごとを剪定してください。状態が悪い部分を剪定して取り除くだけで、他の枝葉に悪影響を与える可能性を下げられます。
また、剪定した葉軸から新しい枝が伸びて、よりボリュームよく育つことも多いです。状態が悪い葉っぱは、早めに剪定してリセットすることをおすすめします。
ザミア・フロリダーナを暗い場所に置き、間延びして形が悪くなった場合は、葉を数枚残して思い切って葉軸ごと剪定するのもアリです。剪定する軸の根元をわずかに残してすべて切り落とします。
その後、日当たりのよい明るい窓際に置いておくと、節から新芽が出てきて間延びした姿をリセットすることが可能です。
ザミア・フロリダーナの剪定時期
ザミア・フロリダーナを剪定する上で適切な時期について見ていきましょう。ふさわしい剪定の時期と方法は、樹木ごとに異なります。
健康的に育てるためには、ザミア・フロリダーナの特性を知った上で適切なタイミングで剪定を行うことが大切なのです。
5〜10月までに剪定を済ませる
ザミア・フロリダーナの剪定時期は5月~10月です。気温の上がる時期であれば生育が活発なので、すぐに新芽も出てきて剪定の傷みも少なくて済みます。
気温が下がり始める10月以降の剪定には注意してください。気温が低いと生育が緩慢になり、剪定してもすぐに新芽が出ずに切り口から枯れる恐れがあるためです。
もし気温の下がる秋以降に剪定する場合は、最低温度が15℃以上をキープした状態にしてください。暖房を付けたり消したりする環境では、剪定を行わないようにしましょう。
ザミア・フロリダーナの剪定位置
ザミア・フロリダーナを剪定する理由が分かっていても、剪定する位置を間違ってしまうと新芽が出てこないこともあります。
健康的に育てるためには、ザミア・フロリダーナの正しい剪定位置を知った上で適切なタイミングで剪定を行うことが大切なのです。
根元で剪定する
ザミア・フロリダーナを剪定する場合は、基本的には葉軸の根元で剪定します。
生育期にザミア・フロリダーナの葉っぱが茂りすぎたら地際で葉軸を切って風通しを良くしてください。
反対に茂りすぎていない場合は、枯れた葉を摘み取る程度の管理で十分です。しかし葉軸の葉がすべて枯れ落ちたり、葉軸そのものが枯れたりしたら、地際で剪定しましょう。
ザミア・フロリダーナの剪定方法
ザミア・フロリダーナの剪定方法には大事な手順があります。剪定後のお手入れも大切な作業の一つです。正しいお手入れ方法について学び、上手に育てるコツを学んでいきましょう。
剪定位置を確認する
全体のバランスを見ながら、ザミア・フロリダーナの葉軸の根元を確認して剪定してください。枝葉が密集している部分を風通しがよくなるように剪定します。
葉軸を長く残してしまうと、頂点部分の節から新しい枝が伸びて、形が不格好になりやすいです。剪定後に枝が伸びることも考えて短めに剪定すると、その後の形がよくなります。
剪定に関する注意点
ザミア・フロリダーナを剪定をするにはいくつかポイントを押さえましょう。
間違った剪定をすると木が弱ったり、新芽が出てこないといったトラブルを招いてしまうのです。ザミア・フロリダーナを健康に美しく育てるための剪定のポイントをお伝えします。
雨の日に剪定しない
雨の日にザミア・フロリダーナを剪定することはおすすめできません。雨が降って湿度の高い時期は、切り口も乾かず病原菌が付着しやすいので、剪定後に枯れ込む恐れがあります。
晴れた日であれば、空気中の湿度も低く病原菌が切り口に付着することも少ないです。安心して育てられるように、晴れた日に剪定を行いましょう。
関連記事→【解決】ザミア・フロリダーナが枯れる原因【枯れる原因は〇〇な環境が問題だった!?】
剪定時期を守る
ザミア・フロリダーナの剪定で最も気をつけるべきことはやはり「剪定時期」です。新芽ができたあとに剪定してしまうと、間違って新芽を切り落としてしまう恐れがあります。
また、真夏や真冬に剪定してしまうとザミア・フロリダーナが負担に耐え切れずに枯れてしまう可能性があります。
より健康的な新芽を翌年以降も付けるために、剪定時期は守るようにしましょう。
まとめ:正しい剪定でザミア・フロリダーナの樹形を整えよう
というわけで【必見】ザミア・フロリダーナの剪定方法【古くなった葉っぱは思い切って切り落とそう!?】を書いてきました。
この記事で解説した『ザミア・フロリダーナの剪定方法』を実践してもらうと、ザミア・フロリダーナを育てる上で必要な剪定方法が分かるようになり、ザミア・フロリダーナの樹形を綺麗にすることができるようになりますよ。
もう1度確認しましょう。
【ザミア・フロリダーナってどんな植物?】
1、羽状の葉は深緑色で光沢があり、細長い小葉が特徴的
2、ザミア・フロリダーナは比較的流通量が少ない品種
3、自生地ではマツやオークの林内、貝塚などに茎が半分ほど埋まった状態で生えている
【なぜ剪定が必要なのか?】
1、ザミア・フロリダーナの株姿を整えるため
2、ザミア・フロリダーナの風通しを良くし、害虫の発生を防ぐため
3、ザミア・フロリダーナの生育不良をリセットするため
【ザミア・フロリダーナの剪定時期】
1、ザミア・フロリダーナの剪定は5月~10月が最適
2、気温の下がる秋以降に剪定する場合は、最低温度が15℃以上をキープした状態で行う
【ザミア・フロリダーナの剪定位置】
1、葉っぱが茂りすぎている場合は葉軸の根元で剪定する
2、葉っぱが茂りすぎていない場合は、枯れた葉を摘み取る程度で十分
【ザミア・フロリダーナの剪定方法】
1、全体のバランスを見ながら、ザミア・フロリダーナの葉軸を確認して根元で剪定する
2、枝葉が密集している部分を風通しがよくなるように剪定する
【剪定に関する注意点】
1、雨が降って湿度の高い時期は、切り口が乾かず病原菌が付着しやすい
2、間違って新芽を切り落としてしまう恐れがあるため剪定時期を守る
以上がザミア・フロリダーナの剪定に関するポイントになります。
基本的に注意することは剪定位置になります。
ザミア・フロリダーナを剪定する場合は、葉軸の根元で剪定することがポイントです。生育期にザミア・フロリダーナの葉っぱが茂りすぎたら地際で葉軸を切って風通しを良くしてください。
反対に茂りすぎていない場合は、枯れた葉を摘み取る程度の管理で十分です。しかし葉軸の葉がすべて枯れ落ちたり、葉軸そのものが枯れたりしたら、地際で剪定しましょう。
ひとたびザミア・フロリダーナの剪定を覚えてしまえば、翌年もザミア・フロリダーナのスタイリッシュな樹形を見ることができますし、他の観葉植物や樹木にも活かすことができます。
ザミア・フロリダーナを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。