室内でガジュマルを育てていますが、葉っぱがぽろぽろ落ちて枯れてしまいそうです…ガジュマルが枯れてしまう原因や枯れない管理方法を教えて。 |
今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
この記事では『ガジュマルが枯れる原因』ということで、ガジュマルを育てる上で枯れてしまう原因やガジュマルが枯れない管理方法などガジュマルを長く楽しむためのエピソードを解説していきます。
記事の内容を理解・実践してもらうと、ガジュマルが枯れてしまう原因が分かるようになり、大切なガジュマルがすぐに枯れてしまうことなく、ご家庭を明るく彩るのにきっと役立ちます。
私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
最初にいっておくと、ガジュマルが枯れてしまう原因は9割が水のやりすぎによるものです。
常に土が湿っているようにと毎日水やりしたり、受け皿に水を溜めたりすると、根腐れで枯れる可能性が高いです。
しかし、土が乾燥しているのにも関わらず水やりをしていないと、葉が黄色くなってパラパラと落ちて枯れてしまいます。土の乾燥具合を確認しながら、適切に水やりを行うことが重要です。
生育期の春夏は、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりをします。秋冬は、さらに2~3日後に水やりして乾燥気味に育てることが重要になります。
水をやりすぎてしまうと根腐れを起こし、ガジュマルは枯れてしまいます。
大切なガジュマルを長く楽しむために、正しい管理方法を覚えておきましょう。
「毎年ガジュマルを枯らしてしまう」「ガジュマルが枯れてしまう原因が分からない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。
Contents
ガジュマルってどんな植物?
「多幸の木」といわれるガジュマルは、人気の観葉植物のひとつです。
沖縄では「キジムナー」という精霊が宿っていると言われ、とても縁起が良いとされています。「幸せのお裾分け」として幅広い年齢層にも人気で贈りものとして喜ばれています。
熱帯地方が原産
ガジュマルはクワ科イチジク属の観葉植物で、台湾、マレーシアなどの東南アジアや、インドからオーストラリアなどの熱帯~亜熱帯地域に幅広く自生しています。日本では屋久島以南、沖縄周辺に自生しています。
自生地の平均気温は約20~30℃と年間を通して温暖で、湿度が高いのが特徴です。また日照時間が長く、台風やスコールなど季節によってまとまった雨が降ります。
そのため、ガジュマルは暖かい環境で管理し、季節に合わせたメリハリのある水やりをして育てていきましょう。
特徴的な根っこ
自生地では20mを超える大きさになることもありますが、生長はゆっくりなので大きくなるまでにかなりの時間が掛かります。
がっしりと生えている大根のような幹は「気根(きこん)」と呼ばれる根っこです。気根から上に向かって伸びていきます。曲がり仕立てや根上がりの盆栽風に仕立てたおしゃれな株も出回っています。
関連記事→【検証】ガジュマルを太くする方法【幹を太くすることは可能なのか?太くするコツをご紹介します】
ガジュマルの花言葉
ガジュマルの花言葉は「たくさんの幸せ」「健康」です。
「たくさんの幸せ」という花言葉は、御神木として古くから親しまれていることや、人々の幸せを願うようなガジュマルのスタイルから付けられたと言われています。
「健康」という花言葉は、ガジュマルの生命力や力強さ、丈夫で育てやすさからと考えられています。
ガジュマルが枯れる原因
ガジュマルは、育てやすさや縁起の良さ、個性的な見た目から、育てている方が多い観葉植物です。生命力の強さで枯れにくいとは言われますが、それでも間違った管理方法や環境によっては枯れることもあります。
ここではガジュマルが枯れてしまう代表的な原因をお伝えします。
日照が足りない
ガジュマルを置いてある場所の日当たりが悪いと、枯れる原因になります。
ガジュマルに限らず、ほとんどの植物は日当たりの悪い場所に置くと枯れやすくなります。次のような特徴がみられる場合は日照不足だと判断してください。
- 葉っぱの色が薄くなる
- 株元にある下葉が黄色くなる
最初は元気に葉っぱがついていたのに、だんだんと葉っぱが落ちてきたときは日照不足を疑いましょう。
急激な温度変化
ガジュマルは寒さに弱い植物です。最低温度が5℃を下回ると生育が悪くなり、0℃以下では枯れる恐れがあります。
屋外で管理している場合は、気温が下がり始める秋には室内に移動させましょう。冬の窓際は、屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓際から離して管理するとよいでしょう。
また暖房の風が直接当たると、急激な乾燥によって葉が落ちます。そのため、暖房の風が直接当たらない場所に置いてください。
植え替えしない
ガジュマルを購入して、植え替えをせずに育て続けることも枯れる原因になります。地植えと違い、鉢植えでは根の伸びる範囲が限られているためです。
植え替えをしていないと、根が鉢の中で固まり、水分や栄養分が吸収できなくなります。結果的に、葉が落ちて枯れる原因になるので注意してください。
対処法として2年に1度、1回り大きな鉢に植え替えます。ただし、2年経過していなくても鉢底から根が出ていたり、水やり後に土の吸水が悪かったりする場合も植え替えが必要です。
水のやりすぎで根腐れした場合も植え替えをしましょう。
水のやりすぎ
ガジュマルが枯れる原因で一番多いのが水のやりすぎです。
常に土が湿っているようにと毎日水やりしたり、受け皿に水を溜めたりすると、根腐れで枯れる可能性が高いです。
しかし、土が乾燥しているのにも関わらず水やりをしていないと、葉が黄色くなってパラパラと落ちて枯れてしまいます。土の乾燥具合を確認しながら、適切に水やりを行うことが重要です。
生育期の春夏は、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりをします。秋冬は、さらに2~3日後に水やりして乾燥気味に育ててください。
水をやりすぎてしまうと根腐れを起こし、ガジュマルは枯れてしまいます。次のような特徴がみられる場合は水のやりすぎだと判断してください。
- 土が乾燥するのが遅い
- 土から異臭がする
- 幹が茶色くなる
- 根が黒く変色している
根腐れになると、ガジュマル全体がしおれて元気がなくなるのが特徴です。
水やりが難しいと感じられる場合には、水やりチェッカーを使うと簡単に失敗することなく水やりを行うことが出来ます。
ガジュマルが枯れそうな時のお手入れ
ガジュマルが枯れそうな場合でも、お手入れのやり方によって復活する可能性があります。せっかくのガジュマルを少しでも長く楽しむために枯れそうになっている原因ごとに、お手入れ方法を解説していきます。
日照不足が原因の場合
日照不足のときは肥料などを与えても元気にならないことがほとんどです。
まず日照不足で不調が起きている場合は、置き場所を見直すところから始めましょう。ガジュマルは日陰に強いといえども、日陰すぎて不調をきたしているわけなので、いままでよりももっと日当たりのいい場所に移動させましょう。
ガジュマルは基本的にガラス越しの日光に当てると元気になります。ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因になるのでレースカーテン越しにあてましょう。比較的軽度な症状なので、すぐに復活させることが出来ます。
また室内で育てる場合、日当たりが悪く、日陰になるのであれば、植物専用のLEDライトを使用するようにしましょう。
気温が低い場合
冬の寒さなどの温度変化が原因でガジュマルが枯れた場合、置き場所と水やりを見直しましょう。
ガジュマルは暖かい地域の植物なので寒さには弱いという特徴があります。とくに冬は日中窓ガラス越しの日光に当てたいところですが、夜間はかなり気温が低下するので室内の中程に移動させてあげるのおすすめです。
また、意外と盲点なのが冬の水やりの際の水温です。ガジュマルの耐寒温度は5℃程度で、冬の水道水の温度は気温のマイナス5℃くらいとされています。関東でも冬の水道水をそのまま水やりで与えると冷たすぎて弱ることがあるので要注意です。できれば15〜2℃くらいの常温にして水やりをしましょう。
根腐れが原因の場合
ガジュマルが根腐れを起こしていたら、次の2つの対処法を行ってください。
切り戻し
切り戻しとは、枯れてしまったりしおれて元気のない枝を、元気のある部分まで戻って切り離す作業のことです。
枯れている部分が広範囲に及んでいる場合は、一番太い枝だけしか残らない状態になることもありますが、思い切って悪い部分は全部取り除いていきましょう。
植え替え
植え替えとは、現在の鉢植えから別の鉢植えに移す作業のことです。
まずガジュマルを鉢から出し、根っこの部分の土をほぐしていきます。根っこが傷んでいる部分は、手で軽くほぐしただけで土ごとボロボロと落ちていきます。元気のある根っこの部分は土がボロボロと落ちることはありません。土が落ちなくなるまで根っこをほぐしていきます。
次に、新しい園芸用の土と鉢を用意してそこに植えていきます。鉢の大きさは残った根っこより一回り大きなものが適しています。
植え替えが終わったらたっぷり水やりをして、一週間ほどは日陰に置いて様子を見ましょう。日陰に置いて元気を取り戻していくようだったら、徐々に日向に出していきましょう
ガジュマルを長く楽しむために
ガジュマルの生長期は4月〜10月です。夏から秋にかけて気温の時期は生長が鈍りますが、上手に育てれば、新緑の愛くるしい葉を楽しむことができます。
ただし、毎年ガジュマルを楽しむためにはいくつか注意するポイントがあります。ここでは春以降もガジュマルを楽しむための管理方法をお伝えします。
冬の管理
ガジュマルは寒さに弱い植物です。最低0℃以上をキープして育ててください。
また冬の水やりは控えめにして土を乾燥気味にしますが、ガジュマルそのものは乾燥は苦手です。
ガジュマルは乾燥すると弱りやすく、害虫のハダニやカイガラムシ等が付きやすくなりますので、土は乾かし気味にしながらもガジュマルそのものには、乾燥対策は必要です。
具体的な対策は葉水を行うようにしましょう。ガジュマルに葉水を行うメリットは以下になります。
- 乾燥しすぎて葉っぱが枯れることを防ぐ
- 葉っぱに水分があると害虫が嫌がるので防虫効果がある
- 光合成を阻害するホコリを流してくれるので成長しやすい環境になる
ガジュマルは、高温多湿を好みますので、ほぼ毎日でも大丈夫です。
特に冬場は乾燥しやすいので、冬場だけでも毎日葉水を行うと良いでしょう。葉っぱの表と裏の両方に霧吹き等で水をかけて乾燥を防ぐようにしましょう。
植え替えをする
ガジュマルを元気に育てるためには、2~3年に一度植え替えが必要です。ガジュマルを植えっぱなしにしていると、鉢の中で根詰まりを起こして水分や養分を吸収できなくなるので注意してください。
また、ガジュマルを植え替えるサインは、年数だけではありません。以下の3つのサインに気を付けましょう。
- 鉢底から根が出ている
- 水やり後に土の吸水が悪い
- 葉が黄色くなる
またガジュマルは土が常に湿っていたり、受け皿に水を溜めていたりすると根腐れする植物です。根腐れすると、水分や養分を吸収することができずに、次第に葉が黄色くなってぽろぽろと落ちてきます。
また、鉢底から異臭が漂うこともあるので気を付けてください。そのままでは根腐れの症状は止まらないため、新しい土に植え替えましょう。
その際に、溶けたような根や黒ずんだ根はすべて取り除きましょう。植え替え後は、発根剤を薄めた水で水やりをしながら様子を見てください。
まとめ:風通しのいい環境でガジュマルを楽しもう!!
というわけで、【解決】ガジュマルの葉が落ちる原因【枯れてしまう原因は〇〇が原因だった!?】を書いてきました。
この記事では『ガジュマルが枯れる原因』ということで、ガジュマルを育てる上で枯れてしまう原因やガジュマルが枯れない管理方法などガジュマルを長く楽しむためのエピソードを解説していきます。
記事の内容を理解・実践してもらうと、ガジュマルが枯れてしまう原因が分かるようになり、大切なガジュマルがすぐに枯れてしまうことなく、ご家庭を明るく彩るのにきっと役立ちます。
もう1度確認しましょう。
【ガジュマルってどんな植物?】
1、クワ科イチジク属の観葉植物で、熱帯~亜熱帯地域に幅広く自生している
2、気根と呼ばれる大根のような幹が特徴的
3、ガジュマルの花言葉は「たくさんの幸せ」「健康」
【ガジュマルが枯れる原因】
1、日当たりの悪い場所に置くと枯れやすくなる
2、寒さに弱く最低温度が0℃以下では枯れる恐れがある
3、植え替えをせずに育て続けることも枯れる原因になる
4、水のやりすぎが原因で枯れる可能性が高い
【ガジュマルが枯れそうな時のお手入れ】
1、日照不足が原因のときは、日当たりのいい場所に移動する
2、冬の水やりは温度に注意し、15〜2℃くらいの常温にして水やりを行う
3、根腐れが原因の場合は、切り戻しと植え替えを行う
【ガジュマルを長く楽しむために】
1、寒さに弱い植物なので最低0℃以上をキープして育てる
2、鉢底から根が出てきたり、土の吸水が悪かったりする場合は植え替えを行う
3、植え替え後は1週間ほど日陰の風通しの良い場所に置く
以上がガジュマルが枯れる原因とお手入れのポイントになります。
基本的に注意することは水やりです。
常に土が湿っているようにと毎日水やりしたり、受け皿に水を溜めたりすると、根腐れで枯れる可能性が高いです。
しかし、土が乾燥しているのにも関わらず水やりをしていないと、葉が黄色くなってパラパラと落ちて枯れてしまいます。土の乾燥具合を確認しながら、適切に水やりを行うことが重要です。
生育期の春夏は、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりをします。秋冬は、さらに2~3日後に水やりして乾燥気味に育てることが重要になります。
水をやりすぎてしまうと根腐れを起こし、ガジュマルは枯れてしまいますので注意しましょう。
ひとたびガジュマが枯れる原因と対処法を覚えてしまえば、毎年ガジュマルが元気に生長させることができますし、他の植物にも活かすことができます。
ガジュマルを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。