【必読】ルドベキアの育て方【来年も楽しむためには〇〇に注意するだけ!!】

ルドベキアを育てていますが、来年の夏もお花を楽しみたいと思っています。ルドベキアの花が終わった後の管理や冬越し、来年以降もお花を咲かせる管理方法について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『ルドベキアの育て方』ということで、ルドベキアのお花を咲かせる上で必要な育て方、また来年も綺麗なお花を咲かせるための管理方法もお伝えしていきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ルドベキアの来年以降も楽しむために必要な育て方や冬越しの方法が分かるようになり、ご自宅のルドベキアが毎年綺麗に咲き誇ってくれるのにきっと役立ちます。

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ルドベキアのお花を一年中楽しむために注意すべき点は『冬越し』です。

暑さに強いルドベキアは、真夏でも株が疲れることなく爛漫に咲いて、サマーガーデンを鮮やかに彩ってくれます。ただ冬の寒さにはやや弱く、戸外でも越冬できますが、寒い地域ではバークチップや腐葉土などを表土にまいて、マルチングをする必要があります。

「ルドベキアを来年も楽しみたい」「ルドベキアの冬の管理がわからない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


ルドベキアってどんな植物?

真夏に大人気のルドベキアは暑さにとても強いです。水をあげ忘れても非常に強いということで初心者の方でも夏に園芸を楽しみたい方にぴったりなお花です。

暑さに強い

ルドベキアの原産地は北アメリカで、約30種が自生しています。

暑さに強いルドベキアは、真夏でも株が疲れることなく爛漫に咲いて、サマーガーデンを鮮やかに彩ってくれます。冬の寒さにはやや弱く、戸外でも越冬できますが、寒い地域ではバークチップや腐葉土などを表土にまいて、マルチングをして冬を越しましょう。

生命力旺盛な性質で、病害虫に強くほぼメンテナンスの手間がかからないので、初心者の方でも育てやすい植物です。

花色が豊富

ルドベキアの花色は、黄色、オレンジ、チョコレート色、黄色い花弁の中央に赤がのる複色などがあります。お花のサイズは種類によって小輪、中輪、大輪と多様で、花姿も一重咲きもあれば八重咲きもあります。

また種類によって草丈に幅があり、40〜50cmで収まるものもあれば、150cmにも達するものもあります。タネや苗を購入する際に、草丈がどのくらいまで伸びるのかをチェックしておくと、庭のどの位置に植栽すればよいかイメージしやすいです。

タイプが選べる

ルドべキアは一年草のものと宿根草のものがあります。一年草、または宿根草で、種類によってライフサイクルが異なります。

一年草は4〜5月頃に苗を植え付けると7〜10月に開花し、その後は枯死するので、抜き取って処分します。

一方、宿根草は開花後に地上部を枯らしますが、根は生きており、越年して翌春には再び新芽を展開します。一度植え付ければ毎年開花してくれる、コストパフォーマンスの高さが魅力です。

ルドベキアの植え付け

ルドベキアの植え付けにはいくつかポイントがあります。育て方を間違えなければきれいなお花を咲かせてくれますので、しっかりと解説していきます。

植え付け

植え付け・植え替えの適期は4月~5月となります。開花する前の4月~5月に植え付け・植え替えを行うことで、ルドベキアに大きなストレスを与えるのを防ぐことができます。

ルドベキアを種から育てる場合、ポットの底まで根が回ったら植え付けます。ある程度根を育ててから植え付けることで、より新しい環境に定着しやすくなります。

開花済みの株を購入した場合はすぐに植え付けましょう。この場合はすでに成長しているので問題はありません。

土づくり

ルドベキアは、水はけ、水持ちがよく肥沃な土を好みます。そのため、有機質の土壌を作って栄養分を十分に供給できるようにしましょう。

鉢植えの場合、草花用培養土で育てることができます。草花用培養土はホームセンターや園芸店で購入可能です。

ご自身で用土を配合して作る場合は、赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の配合土がおすすめです。この配合土を使うことによってルドベキアの生育に最適な土壌を作ることができます。また、元肥としてリン酸分の多い緩効性化成肥料を施しましょう。緩効性化成肥料を使うことによって、植物に必要な栄養分を長期間にわたって供給することが可能です。

ルドベキアのお手入れ

ここからは、ルドベキアを定植した後の、日々のお手入れについてご紹介します。植物は手をかけた分だけ応えてくれるので、たくさんの花が咲いた時の喜びもひとしおです。

水やり

土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉が萎れそうになっていたら、水を欲しがっているサインです。

植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。

特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意しましょう。

真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、涼しい時間帯に行うことが大切です。越冬する宿根草の品種では、冬は水やりを控えめにして管理しましょう。

関連記事【重要】水やりの基本をマスターせよ【植物が枯れてしまう原因は9割が水やりだった!!】

肥料

それほど肥料を欲する植物でもありませんが、4〜10月の生育期間は、株の勢いを見て追肥をするとよいでしょう。

1〜2カ月に1回を目安に緩効性化成肥料を株の周囲にまいて株の勢いを保ちます。花茎が上がってきた頃から開花が終わるまでは、10日に1回を目安に液肥を与えるとよいでしょう。

宿根草の場合は、新芽が出る前に緩効性化成肥料を与えましょう。こうすることによって、より新芽にエネルギーを行き渡らせることができます。

関連記事【重要】肥料の基本をマスターせよ【たくさんのお花を咲かせる肥料のポイント教えます】

置き場所

ルドベキアは日当たりと風通しのいい場所で管理しましょう。日当たりと風通りのいい場所で育てることによって、光合成を促進したり病害虫を防ぐことができます。日当たりの悪い場所では花つきが悪くなるので、育てる場所は、必ず日向を選ぶことが大切です。

暑さに強い性質ではありますが、寒さにはやや弱いほうです。とはいっても品種によって耐寒性には幅があり、戸外で放任しても越冬するものもあります。入手した苗やタネのラベルを確認して冬越しをしてください。寒さに弱い品種にはバークチップなどを株元にマルチングするとよいでしょう。

ルドベキアを育てる際の注意点

ルドベキアは比較的育てやすい植物ですが、来年もお花を楽しむにはポイントがあります。ここではルドベキアを育てる上で注意すべき点についてお伝えします。

病害虫

強健な性質で、病気の心配はほとんどありませんが、まれにうどん粉病が発生することがあります。葉などに白い粉をかぶったような症状が現れます。肥料の与えすぎに注意し、密に茂りすぎているところは適宜間引いて、風通しよく管理しましょう。花がら摘みや枯れ葉を整理し、常に株周りを清潔にしておくことも予防につながります。

害虫は、アブラムシやハモグリバエに注意。アブラムシは、植え付けの際に土壌に混ぜる粒剤タイプの薬剤を使うと便利です。ハモグリバエは、葉の中に潜りこんで食害し、葉に白い線が浮き出てくるので発見しやすい害虫です。見つけたら葉の上から潰すか、適応する薬剤を散布して防除します。

がら摘み

ルドベキアは次から次へと花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。花茎を伸ばした頂部に花を咲かせるので、花茎の付け根からカットします。まめに花がらを摘んで株周りを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながります。

また、いつまでも終わった花を残しておくと、タネをつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花をつけ、長く咲き続けてくれます。

切り戻し

一通り開花して姿が乱れてきたら、草丈の半分ぐらいまで、刈り込んで切り戻しをするようにしましょう。切り戻しの適期は8月ぐらいが目安になります。暑さが落ち着いて涼しくなってきたら、再び株が勢いよく生育し、秋にはまたたくさんの花を楽しむことができます。

草姿が乱れていない、真夏もずっと花を楽しみたい、といった場合は切り戻さず、そのままにしておいても問題ありません。枯れた葉や茎もこまめに取り除きましょう。

冬越し

宿根草のルドベキアは、品種にもよりますが、寒い時期には地上部が小さくなったり、枯れたりします。寒い地域では、バークチップなどで土の表面を覆って寒さから守るようにしましょう。

冬にかなり冷えこむような地域では、寒くなる前に株を掘り上げて鉢に植え替え、寒風にさらされない場所で管理するとよいでしょう。

まとめ:冬の寒さに注意してルドベキアを毎年楽しもう

というわけで【必読】ルドベキアの育て方【来年も楽しむためには〇〇に注意するだけ!!】を書いてきました。

この記事で解説した『ルドベキアの育て方』を実践してもらうと、ルドベキアのお花を来年も楽しむことができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【ルドベキアってどんな植物?】
1、北アメリカ原産で、真夏でも株が疲れることなく爛漫に咲く
2、小輪、中輪、大輪と多様で、花姿も一重咲き、八重咲きなど多彩
3、
一年草のものと宿根草のものがあり、宿根草は毎年楽しむことができる

【ルドベキアの植え付け】
1、植え付け・植え替えの適期は4月~5月
2、開花済みの株を購入した場合はすぐに植え付ける
3、市販の草花用培養土を使用する

【ルドベキアのお手入れ】
1、茎葉が萎れそうになっていたら、水やりのサイン
2、4〜10月の生育期間は、株の勢いを見て追肥を行う
3、宿根草の場合は、新芽が出る前に緩効性化成肥料を与える
4、半日陰でも育つが、お花が咲きにくくなったり、花数が少なくなりやすくなる

【ルドベキアを育てる際の注意点】
1、うどん粉病を防ぐため、肥料の与えすぎに注意し、風通しよく管理する
2、アブラムシ対策は、植え付けの際に土壌に粒剤タイプの薬剤を混ぜ込む
3、花がらを残すと、種をつけようとして株が消耗し、花数が少なくなる
4、8月に草丈の半分ぐらいまで、刈り込んで切り戻しをする
5、寒い地域では、バークチップなどで土の表面を覆って寒さから守る

以上がルドベキアの育て方に関するポイントになります。

ルドベキアのお花を毎年楽しむために注意すべき点は『冬越し』です。

基本的に暑さに強いルドベキアは、真夏でも株が疲れることなく爛漫に咲いて、サマーガーデンを鮮やかに彩ってくれます。ただ冬の寒さにはやや弱く、戸外でも越冬できますが、寒い地域ではバークチップや腐葉土などを表土にまいて、マルチングをする必要があります。

ひとたびルドベキアの育て方を覚えてしまえば、ルドベキアのお花を毎年楽しむことができますし、他の植物にも活かすことができます。

ルドベキアを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術を身につけることができますので、がんばって身につけましょう。