ザミオクルカスを育てていますが、葉っぱが変色して落ちて枯れてしまいそうです…ザミオクルカスが枯れてしまう原因や枯れない管理方法を教えて。 |
今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
この記事では『ザミオクルカスが枯れる原因』ということで、ザミオクルカスを育てる上で枯れてしまう原因やザミオクルカスが枯れない管理方法などザミオクルカスを長く楽しむためのエピソードを解説していきます。
記事の内容を理解・実践してもらうと、ザミオクルカスが枯れてしまう原因が分かるようになり、大切なザミオクルカスがすぐに枯れてしまうことなく、ご家庭を明るく彩るのにきっと役立ちます。
私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
最初にいっておくと、ザミオクルカスが枯れてしまう原因は9割が室内管理によるものです。
ザミオクルカスは日当たりと風通しがいい場所を好みます。したがって室内で管理していると、どうしても日照不足になってしまいます。日当たりが悪いと光合成が出来ないので生長が緩慢になります。
また室内でザミオクルカスを育てていると、水やりがかなり難しくなります。屋外と違い風通しが悪いので、土が乾きにくくなります。土が乾いていない状態で水やりを行うとザミオクルカスがどんどん元気がなくなり、最悪の場合枯れてしまう恐れがあります。
大切なザミオクルカスを長く楽しむために、正しい管理方法を覚えておきましょう。
「毎年ザミオクルカスを枯らしてしまう」「ザミオクルカスが枯れてしまう原因が分からない」とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。
Contents
ザミオクルカスってどんな植物?
一枚一枚が上向きで美しい光沢のある葉が魅力的なザミオクルカスは、多肉質の葉、茎、根に水分を蓄える性質があるため、水切れには強く、生命力に満ちあふれた観葉植物です。
シンプルな姿形
お部屋のスタイルを選ばないシンプルな姿形から、近年人気の高まっている観葉植物です。
ツバキに似たつややかな葉っぱをつけた枝(葉軸)を、地面からいきなり立ち上げるという独特かつ、アフリカ原産ならではの生命力を感じさせる植物です。
新芽の生え方がとてもユニークです。10〜12枚の葉っぱがつぼみのように閉じたまま伸びていき、いっせいに開きます。肉厚の葉には水分がたくわえられており、乾燥に強いのが特長的です。
ザンジバルの宝石
ザミオクルカスは、ソテツ科であるザミア(プミラ)という植物の葉に形が良く似ています。そのため、ザミアに似たサトイモという意味の名前が付けられました。
ザミオクルカスの原産地であるザンジバル諸島は、「インド洋の宝石」と呼ばれ、美しいサンゴ礁や遺跡がある地として知られています。
ザミオクルカスは、ザンジバルでは広く親しまれている植物で、その美しい葉を宝石に例えて、「ザンジバルの宝石」や「不滅の植物」「永遠の植物」などと呼ばれて愛されています。
花言葉と風水
ザミオクルカスの花言葉は、「輝く未来」。
つやつやした新芽をどんどん出す生命力あふれる姿が、花言葉のイメージに重なります。メッセージとしても素敵なので、出産祝いや結婚祝いなどによく選ばれています。
またザミオクルカスには、金運を上げる風水効果があるとされています。丸い葉を付ける植物は気の流れを調和させる効果があるので、リラックスして落ち着く寝室などに飾ると効果的です。
気の入り口である玄関や窓際に置くとよい運気に恵まれるかもしれません。
ザミオクルカスが風水効果を十分に発揮するためにも、置く場所を綺麗にして元気に育てることが重要です。可愛らしく育つ姿を眺めていると、忙しい毎日でも心が落ち着いてくることでしょう。
ザミオクルカスが枯れる原因
ザミオクルカスは、厚く光沢のある多肉性の葉っぱを持っていますが、大事に育てているつもりでもと葉っぱが落ちてしまうときがあります。そんな兆候が見られた場合は注意が必要です。
ここではザミオクルカスが枯れてしまう代表的な原因をお伝えします。
日照が足りない
ザミオクルカスを置いてある場所の日当たりが悪いと、枯れる原因になります。
ザミオクルカスに限らず、ほとんどの植物は日当たりの悪い場所に置くと枯れやすくなります。次のような特徴がみられる場合は日照不足だと判断してください。
- 葉っぱの色が薄くなる
- 株元にある下葉が黄色くなる
最初は元気に葉っぱがついていたのに、だんだんと葉っぱが落ちてきたときは日照不足を疑いましょう。
風通しが悪い
ザミオクルカスは湿気に弱い植物です。
窓を閉め切った室内といった風通しの悪い場所では、蒸れて根っこが傷んで枯れる原因となってしまいます。次のような特徴がみられる場合は風通しが悪く蒸れていると判断してください。
- 株元がぐらつく
- 根元や葉っぱが黄色や茶色になる
また買った鉢植えにはぎっしりと植えられていることが多いので、実際はザミオクルカスの株に風が通りにくいのです。風通しが悪いとカビが発生しやすくなります。このカビ自体がザミオクルカスが枯れる原因となります。
根腐れしている
ザミオクルカスが枯れる原因で一番多いのが水のやりすぎです。
基本的にザミオクルカスは乾燥に非常に強い植物になります。したがって毎日水を与えてしまっているのであれば非常に危険です。
土が乾き切らない状態で、次から次へと水やりをされては具合が悪くなっていきます。水をやりすぎてしまうと根腐れを起こし、ザミオクルカスは枯れてしまいます。次のような特徴がみられる場合は水のやりすぎだと判断してください。
- 土が乾燥するのが遅い
- 土から異臭がする
- 幹が茶色くなる
- 根が黒く変色している
根腐れになると、ザミオクルカス全体がしおれて元気がなくなるのが特徴です。
植物を枯らしてしまう要因の多くは水やりがほとんどです。そんな難しい水やりの管理をサポートしてくれるのが、水分計のサスティー(SUS-TEE)です。
このサスティーは視覚的に用土内の水分がわかり水やりタイミングを教えてくれるアイテムです。布の部分で水分を計測して水やりチェッカー部分を変色させます。
白色であれば乾燥している状態。反対に青色であれば湿っている状態といったようにチェッカー部分の色で土壌中の水分の有無をを教えてくれる有能なアイテムになります。
ザミオクルカスが枯れそうな時のお手入れ
ザミオクルカスが枯れそうな場合でも、お手入れのやり方によって復活する可能性があります。せっかくのザミオクルカスを少しでも長く楽しむために枯れそうになっている原因ごとに、お手入れ方法を解説していきます。
日照不足が原因の場合
日照不足のときは肥料などを与えても元気にならないことがほとんどです。
対処法としては風通しを良くして、日当たりが良い場所へ置いてあげてください。屋内に置いている場合は屋外に移動しましょう。ただし、日本の夏はザミオクルカスにとって暑すぎるため、気温が30℃を越すような日は日陰に置いてあげることが必要です。
また室内で育てる場合、日当たりが悪く、日陰になるのであれば、植物専用のLEDライトを使用するようにしましょう。
風通しが悪い場合
ザミオクルカスは総じて風通しが悪い環境では育てにくいと言えます。
対処法としては、屋外に移動することがザミオクルカスを育てる上で1番失敗しない管理方法と言えるでしょう。
ザミオクルカスは蒸れに弱いため、風通しを良くすることで病気の発生を防ぐとともに、土が乾きやすくなり水やりでザミオクルカスを枯らす心配がなくなります。
また屋外で育てることで、日照不足も解消でき、日当たり、水やり、風通しのすべてがザミオクルカスにとって条件のいい生育環境になります。
根腐れが原因の場合
ザミオクルカスが根腐れを起こしていたら、次の2つの対処法を行ってください。
切り戻し
切り戻しとは、枯れてしまったりしおれて元気のない枝を、元気のある部分まで戻って切り離す作業のことです。
枯れている部分が広範囲に及んでいる場合は、一番太い枝だけしか残らない状態になることもありますが、思い切って悪い部分は全部取り除いていきましょう。
植え替え
植え替えとは、現在の鉢植えから別の鉢植えに移す作業のことです。
まずザミオクルカスを鉢から出し、根っこの部分の土をほぐしていきます。根っこが傷んでいる部分は、手で軽くほぐしただけで土ごとボロボロと落ちていきます。元気のある根っこの部分は土がボロボロと落ちることはありません。土が落ちなくなるまで根っこをほぐしていきます。
次に、新しい園芸用の土と鉢を用意してそこに植えていきます。鉢の大きさは残った根っこより一回り大きなものが適しています。
植え替えが終わったらたっぷり水やりをして、一週間ほどは日陰に置いて様子を見ましょう。日陰に置いて元気を取り戻していくようだったら、徐々に日向に出していきましょう
ザミオクルカスを長く楽しむために
ザミオクルカスの生長期は4月〜10月です。夏から秋にかけて気温の時期は生長が鈍りますが、上手に育てれば、新緑の愛くるしい葉を楽しむことができます。
ただし、毎年ザミオクルカスを楽しむためにはいくつか注意するポイントがあります。
ここでは春以降もザミオクルカスを楽しむための管理方法をお伝えします。
冬の管理
ザミオクルカスは寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。
10℃以下の温度に当たり続けると葉が落ちて枯れる原因になります。ワイルドな葉姿を維持するためには、室内で10℃以上の維持が必要です。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置きます。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷みやすいです。
暖房の風が当たらないように気を付けましょう。冬は窓際から離れた明るい場所で、暖房の風が直接当たらない場所で管理することが重要です。
植え替えをする
およそ1~2年おきに植え替えを行いましょう。鉢底から根が出てきたり、水やり後に土の吸水が悪かったりする場合も植え替えが必要です。
植え替え時期は、5~9月です。7月以降に植え替える場合は猛暑日を避けて植え替えをしてください。
鉢底から根っこが出るくらい鉢が小さすぎる場合は、大きめの鉢に植え替えましょう。一般的な鉢植えは育てていくうちに少しずつ根が詰まってくるため、しばらく育ててから植え替えを行います。
ザミオクルカスの根っこは細く、デリケートなので根っこを傷つけないようそっと土ごと鉢から取り出し、一回り大きな鉢に植え替えます。この時、鉢の縁から下2〜3cm(ウォータースペース)ほどを残して、土を入れましょう。
最後に水を鉢底から出てくるくらいたっぷりと注ぎましょう。
植え替え後は1週間ほど養生させるのが基本です。ザミオクルカスを日陰、または半日陰の風通しの良い場所に置き、水切れさせないように気を付けましょう。そして1週間後に徐々に日向へと慣らしていきます。
まとめ:風通しのいい環境でザミオクルカスを楽しもう!!
というわけで、【解決】ザミオクルカスが枯れる原因【枯れる原因は〇〇な環境が問題だった!?】を書いてきました。
この記事で解説した『ザミオクルカスが枯れる原因』を理解してもらうと、ザミオクルカスが枯れてしまう原因が分かるようになり、ご家庭を明るく彩るのにきっと役立ちます。
もう1度確認しましょう。
【ザミオクルカスってどんな植物?】
1、アフリカ原産ならではの生命力を感じさせる植物
2、その美しい葉を宝石に例えて、「ザンジバルの宝石」とも呼ばれる
3、金運を上げる風水効果があるとされている
【ザミオクルカスが枯れる原因】
1、過剰な水やりによるもの
2、日照不足によるもの
3、風通しが悪い環境によるもの
【ザミオクルカスが枯れそうな時のお手入れ】
1、根腐れが原因のときは、切り戻しと植え替えを行う
2、日照不足が原因のときは、日当たりのいい場所に移動する
3、風通しが悪いときは、屋外で管理する
【ザミオクルカスを長く楽しむために】
1、寒さに弱い植物なので最低10℃以上をキープして育てる
2、鉢底から根が出てきたり、土の吸水が悪かったりする場合は植え替えを行う
3、植え替え後は1週間ほど日陰の風通しの良い場所に置く
以上がザミオクルカスが枯れる原因とお手入れのポイントになります。
基本的に注意することは置き場所と水やりです。
ザミオクルカスは日当たりと風通しがいい場所を好みます。したがって室内で管理していると、どうしても日照不足になってしまいます。日当たりが悪いと光合成が出来ないので生長が緩慢になります。
また室内でザミオクルカスを育てていると、水やりがかなり難しくなります。屋外と違い風通しが悪いので、土が乾きにくくなります。土が乾いていない状態で水やりを行うとザミオクルカスがどんどん元気がなくなり、最悪の場合枯れてしまう恐れがあります。
しかし屋外でザミオクルカスを育てることで枯れることなく、元気に成長することができます。
ひとたびザミオクルカスを枯れる原因と対処法を覚えてしまえば、毎年ザミオクルカスが元気に生長させることができますし、他の植物にも活かすことができます。
ザミオクルカスを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。