【必読】フィカス・ベンガレンシスの育て方【ナチュラルな雰囲気でお部屋に置くだけでオシャレな空間に!!】

2024年4月12日
室内でフィカス・ベンガレンシスを育てていますが、葉っぱの色が少し茶色くなってきました。肥料やお水を与えてもなかなか元に戻りません…フィカス・ベンガレンシスの枯れない育て方について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。

この記事では『フィカス・ベンガレンシスの育て方』ということで、フィカス・ベンガレンシスを室内で育てる上で必要な管理方法、また室内で管理する際の注意点などフィカス・ベンガレンシスにまつわるエピソードなどを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、フィカス・ベンガレンシスに必要な育て方や管理方法が分かるようになり、お気に入りのフィカス・ベンガレンシスが枯れることなく、あなたのお家を明るく彩るのにきっと役立ちます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、フィカス・ベンガレンシスを育てる上で注意すべき点は日当たりと水やりです。基本的にフィカス・ベンガレンシスは直射日光を好むため、屋外でも日陰の場合はひょろひょろになる恐れがあります。鉢植えの場合は、直射日光に当たる場所に移動させて管理することが重要です。

またフィカス・ベンガレンシスはむしろ可愛がりすぎて、毎日水を与え過ぎて枯らしてしまうパターンがほとんどです。かく言う私も水やりで失敗した経験があります。

ただ、この日当たりと水やりさえ注意していただければ、通年フィカス・ベンガレンシスを楽しんでいただけます。

『フィカス・ベンガレンシスを今よりも大きくしたい方』や『フィカス・ベンガレンシスの元気な育て方がわからない』とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


フィカス・ベンガレンシスの特徴

フィカス・ベンガレンシスは、丈夫で育てやすく、お洒落な見た目が人気の観葉植物です。さらに、インテリアとしての見た目はもちろん、素敵な花言葉を持つということも人気の理由の1つです。

フィカス・ベンガレンシスの育て方についてお伝えする前に、フィカス・ベンガレンシスの基礎知識や魅力についてご紹介します。

フィカス・ベンガレンシスの原産地

フィカス・ベンガレンシスの原産地は、インドのベンガル地方やスリランカといった東南アジアの熱帯雨林地域です。自生地の平均気温は約25℃と年間を通して高温多湿で、スコールが雨季に多く降るのが特徴です。

そのため、ベンガレンシスは暑い夏の時期に特によく育ち、水をよく欲しがるので、水枯れに注意しながら育てていきましょう。

フィカス・ベンガレンシスは鮮やかなグリーンが美しい大きな楕円形の葉と白い幹は、清潔感があり、お部屋を選ばずに飾ることができます。

また幹がまっすぐのタイプもありますが、幹を緩いカーブに仕立てたタイプも、ナチュラルな雰囲気で人気です。生命力が強く丈夫で、特別なお世話もほとんど必要ないため、初心者の方にはもちろん、ギフトとしてもおすすめです。

フィカス・ベンガレンシスと花言葉

フィカス・ベンガレンシスには「永久の幸せ」という花言葉があります。これはゴムの木の生命力が強いことから「永久」という言葉に繋がり、丸い葉っぱは調和や安らぎの象徴とされることから、「幸せ」という言葉に繋がっています。

そしてフィカス・ベンガレンシスは、ヒンドゥー教の神話に「望みを叶える木」として登場します。その物語から「長寿」という花言葉も持っています。

縁起の良い花言葉を添えて、結婚祝いやお誕生日のお祝い、また敬老の日のギフトに贈るのもオススメです。また、自宅観賞用としてリビングのシンボルツリーにも人気の観葉植物です。

フィカス・ベンガレンシスと風水

風水では観葉植物そのものが運気を上げるアイテムとされています。

フィカス・ベンガレンシスのように肉厚で丸みのある葉をしている植物は、豊かさや楽しみごと、慶びごとをもたらしてくれる効果があり、特に金運が向上する観葉植物とされています。風水効果を期待して開店・開業のお祝いに、フィカス ベンガレンシスを贈ってみてはいかがでしょうか。

フィカス・ベンガレンシスの育て方

フィカス・ベンガレンシスは、初めて植物をお部屋に迎える方にも育てやすい植物ですが、育て方にはポイントがあります。

ここでは、フィカス・ベンガレンシスの育て方について解説します。育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。

フィカス・ベンガレンシスの置き場所

日照時間が長い環境で自生しているフィカス・ベンガレンシスは日光を好みます。年間を通して風通しと日当たりの良い場所で管理しましょう。

【屋外で管理する場合】

フィカス ベンガレンシスは気温が20℃以上になると活発に生長します。そのため暖かい春から秋は風通しの良い屋外で管理するのも良いでしょう。初めは軒下などの半日陰の場所に置いて、徐々に屋外の環境や日差しに慣らします。

真夏になると直射日光や西日が強くなるので、軒下に移動したり、遮光ネットを使用したりして半日陰の場所を作ってあげると葉焼けしにくくなります。

フィカス・ベンガレンシスは暑さに強く、寒さにはやや弱いです。5℃程度の気温に耐えることができますが、最低気温が10℃を下回る10月中旬~11月までには室内に取り込んで管理しましょう。

【屋内で管理する場合】

室内では日当たりの良いガラス窓越しに飾るのがオススメです。室内の日当たりが悪く、日陰になるのであれば、植物専用のLEDライトを使用するようにしましょう。

また夏は冷えすぎないように温度管理に注意します。冬は窓から冷気が入ってきやすいので、窓際より少し内側に置きましょう。湿潤な環境を好むため、エアコンの乾燥した風が直接当たる場所には置かないようにしましょう。

夜間、暖房を切って室温が5℃を下回る場合は、プチプチを巻いて防寒対策をしてあげます。またお洒落な鉢カバーに入れて二重鉢にすれば、保温効果とインテリア性が高まるのでオススメです。

フィカス・ベンガレンシスの水やり

観葉植物の水やりのコツは、季節に合わせてメリハリをつけることです。また鉢皿に水が溜まっていると根腐れや病害虫が発生する原因となるので、水やりの後は必ず捨ててください。

【春から秋の水やり】

気温が暖かい春から秋は土の乾きが早いうえに、フィカス・ベンガレンシスも良く育つ時期です。

夏はより水を欲しがるので、水切れに注意しましょう。春と秋は土の表面が乾いたら、夏は土の表面が乾き始めたら鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えてください。

【冬の水やり】

気温の低い冬は土の乾きも遅く、フィカス・ベンガレンシスの生長も緩やかになるので、水を与えすぎてしまうと根が水分を吸収しきれずに土が冷え、根腐れを起こし枯れてしまう原因となります。

そのため気温が下がり始める秋の中頃から徐々に水やりの頻度を少なくしていきましょう。冬は土の表面が乾いてから2~3日後にたっぷりと与え、土の状態は乾燥気味にします。

またフィカス・ベンガレンシスを乾燥させることで樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事が出来ます。水やりの回数を減らしてベンガレンシスの葉が落ちてきたりするようならば水やりの回数を増やすなど調整してください。

関連記事【重要】観葉植物の水やりの基本【室内で育てる場合の水やりの頻度やコツをマスターしよう!!】

フィカス・ベンガレンシスの肥料

基本的にフィカス・ベンガレンシス肥料は無くても良いのですが、与えた方が生長がはやくなります。

春から秋の生長期に効果が持続する緩効性肥料を、2ヵ月に1回程度、置き肥をするか、即効性がある液体肥料を2週間に1回程度、水やりの際に与えましょう。 植物の状態やライフスタイルに合わせて肥料を選んであげましょう。

栄養を必要としない休眠期の冬は、根が傷むことがあるため肥料を与える必要はありません。

肥料は毎年、毎回、必要というわけではないですが、鉢植えで育てる場合は、鉢の中の栄養素に限りがあるので植物の様子を見て与えるようにしましょう。

関連記事【検証】観葉植物の肥料の使い方【種類や使い方など状況ごとのおすすめな肥料をご紹介します】

フィカス・ベンガレンシスの剪定


観葉植物の剪定をすることで見栄えが良くなることはもちろんですが、通気性が良くなり病害虫がつきにくくなります。

気温が20℃以上になる5月中旬~9月中旬頃の生育期に剪定しましょう。ただし暑すぎると回復が遅れてしまうので、猛暑日は避けて行ってください。混み合っている枝葉を間引き、大きすぎる場合は切り戻して樹形を整えましょう。

またフィカス・ベンガレンシスの特性で、切り口から白く粘度のある樹液が出てきます。衣類や絨毯、床に付着すると取れないので新聞紙などを敷いて、エプロンを着用して行いましょう。また樹液で皮膚がかぶれる危険性があるので手袋を着用して樹液に触れないよう気を付けてください。

関連記事【必見】フィカス・ベンガレンシスの剪定方法【剪定時期や剪定位置、剪定がなぜ必要なのかを徹底解説!!】

フィカス・ベンガレンシスの植え替え

観葉植物を健康に元気に育てるには、植物の生長に合わせて植え替えることが必要です。

2年に1回を目安に5月~8月の生育期に、一回り大きい鉢に植え替えましょう。暑さには強いフィカス ベンガレンシスですが、剪定と同様、暑さで回復が遅れてしまうので、猛暑日は避けて行ってください。近年、猛暑日が続く日が多いので、梅雨時期までに行っておくと安心です。

植え替え直後は根がダメージを受けているため、肥料は与えないでください。肥料を与えると栄養を吸収しきれずに「肥料焼け」といって栄養過多で枯れてしまう原因となります。

根詰まりをしている株は生育が悪くなるので、2年未満であっても植え替えましょう。鉢底から根が出ているときや、置き場所などの管理が良いのに水の吸い上げが悪くなっているときは、根詰まりのサインです。

フィカス・ベンガレンシスのよくあるトラブルと対処法

初心者でも育てやすいフィカス・ベンガレンシスですが、もちろんトラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

根腐れ

根腐れとは、植物の根が腐った状態のことです。根腐れは根の先端部分から徐々に腐っていき、放置すると、幹が株元から腐って枯れていきます。

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  • 水をあげても元気にならない
  • 土がなかなか乾かない
  • 葉が落ちやすい
  • 葉が茶色・黄色に変色している
  • 幹や幹の根本が柔らかい

根腐れの対処法は、鉢を入れ替えて土の環境を変えること。

傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。

根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。

根詰まりは、以下の症状が見られます。

  • 水が浸透しづらくなる
  • 底から根が出てくる
  • 葉が黄色くなる
  • 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとフィカス・ベンガレンシスに悪影響です。

根詰まりの対処法は植え替えをすること。

フィカス・ベンガレンシスを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けとは、日光の当たりすぎによって葉の色が変色してしまう症状です。

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

葉焼けの対処法は、直射日光を避けて遮光すること。

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。

ハダニが発生すると以下の症状が起きます。

  • 葉にクモの巣のような糸がついている
  • 葉の裏に小さな虫がついている
  • 葉に斑点や傷がある

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

ハダニの対処法はハダニに効果のある液体を噴霧すること。

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

まとめ:正しい管理でフィカス・ベンガレンシスを育てよう

というわけで、【必読】フィカス・ベンガレンシスの育て方【ナチュラルな雰囲気でお部屋に置くだけでオシャレな空間に!!】を書いてきました。

この記事で解説した『フィカス・ベンガレンシスの育て方』を実践してもらうと、フィカス・ベンガレンシスを通年通して、室内で楽しむことができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【フィカス・ベンガレンシスの特徴】
1、原産地は熱帯雨林で暑い夏の時期に特によく育ち、水をよく欲しがる
2、「永久の幸せ」という花言葉があり、祝い事の贈り物に最適
3、肉厚で丸みのある葉をしている植物で金運が向上する風水効果がある

フィカス・ベンガレンシスの育て方】
1、気温が20℃以上になると活発に生長する
2、最低気温が10℃を下回る10月中旬~11月までには室内に取り込んで管理する
3、秋の中頃から水やりの頻度を少なくし、冬は土が乾いてから2~3日後に与える
4、春から秋の生長期に緩効性肥料を2ヵ月に1回、液体肥料を2週間に1回与える
5、5月~9月頃の生育期に混み合っている枝葉を間引き、樹形を整える
6、2年に1回を目安に5月~8月の生育期に、一回り大きい鉢に植え替える

【フィカス・ベンガレンシスのよくあるトラブルと対処法】
1、水のやり過ぎによる根腐れに注意する
2、根腐れの対処法は、鉢を入れ替えて土の環境を変えること
3、成長期による根詰まりに注意する
4、根詰まりの対処法は1つ上の大きい鉢に植え替えること
5、日光の当たりすぎによる葉焼けに注意する
6、葉焼けの対処法は、直射日光を避けて遮光すること
7、
生育期のハダニの発生に注意する
8、ハダニの対処法は、ハダニに効果のある液体を噴霧すること

以上がフィカス・ベンガレンシスの育て方に関するポイントになります。

フィカス・ベンガレンシスを育てる上で注意すべき点は日当たりと水やりです。基本的にフィカス・ベンガレンシスは直射日光を好むため、屋外でも日陰の場合はひょろひょろになる恐れがあります。鉢植えの場合は、直射日光に当たる場所に移動させて管理することが重要です。

またフィカス・ベンガレンシスはむしろ可愛がりすぎて、毎日水を与え過ぎて枯らしてしまうパターンがほとんどです。季節に合わせて水やりの頻度を変えて根腐れを防ぎましょう。

ひとたびフィカス・ベンガレンシスの育て方を覚えてしまえば、翌年もフィカス・ベンガレンシスが立派に成長していく姿を見ることができますし、他の観葉植物にも活かすことができます。

フィカス・ベンガレンシスを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。