【検証】ガジュマルを太くする方法【幹を太くすることは可能なのか?太くするコツをご紹介します】

2023年5月25日
お家でガジュマルを育てているんだけど、もう少し幹を太くしてカッコよくしたい。そもそもガジュマルの幹は太くできるの?また出来るのであれば、ガジュマルの幹を太くする方法について教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『ガジュマルを太くする方法』ということで、ガジュマルの幹を太くする上で必要な管理方法、またガジュマルの幹を太くする際の注意点などガジュマルにまつわるエピソードなどを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ガジュマルの幹を太くするのに必要な方法が分かるようになり、お気に入りのガジュマルの幹がどっしりと太くなり、あなたのお家のインテリアがさらに魅力的になります。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ガジュマルの幹を太くする上で注意すべき点は生育環境です。基本的にガジュマルは高温多湿の環境を好みます。

この環境を作ることが最低条件なのですが、一般のご家庭でこの環境を作り出すのはなかなか大変ですよね。

ただ、お家でも簡単にガジュマルの幹を太くする方法はあります。

ガジュマルの幹を太くしたい方やガジュマルの管理のコツがわからなくてお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


どこが太くなっているのか?

そもそもガジュマルのどこが太くなっているのかって、純粋に気になりますよね。

まずはそんな疑問について解説していきます。

幹ではなく気根を太くする

気根とは、植物の地上の茎もしくは付け根にあたる部分から空中に生える根のようなものです。

ガジュマルで言えば、あの太くなっている部分のことです。

気根の生える植物の多くが熱帯亜熱帯植物で、高温多湿の中で空気中から水分や栄養をとり込み生きてきました。

そのためにガジュマルはあれほど太く特徴的な形なのです。

気根が太くなる理由

気根は栄養や空気中の水分を取り込むためのものですが、それも植物が大きくなると共に気根も太く伸び、地面に接すれば地中に潜り込みます。

地に土台を築くと、ますます成長し特に樹木類は木の成長と共に幹を支える支柱に変化します。これらを気根の中の支柱根といいます。

市販のガジュマルは地中根

ガジュマルと言えば、丸々と太った気根が印象的ですが、実は市販されている鉢植えのガジュマルのほとんどは、根を地中に埋めて太くしてから、地面から出して気根にしたものです。

ガジュマルは、太くてユニークな形の根が好まれる植物なので、生産者が需要に合わせてレイアウトしたものがほとんどなのです。

ちなみに、野生で育ったガジュマルの気根は、長い年月をかけて太くなっていったものです。

正直なところ、なかなか根を太くすることは難しいです。

ましてや、初めから根っこを土から出した気根の状態で育てると、気根に十分な養分が行き渡らないので、根は細いままです。

ガジュマルの根を太くするためには、土壌からの養分と育つための時間が必要不可欠です。

とは言え、絶対に根を太くできないというわけではありません。

次では、ガジュマルの気根を太くする方法について解説していきます。

気根を埋めて太くする方法

気根は本来土の中にあって、それが特徴的な形をしていることからあえて土の表面に出されている形で多くは販売されています。

しかし気根は優秀で、土の表面に出ていても空気中の水分を吸収することで成長することができます。

地中の中に気根をまた埋め直すことによって、地中の栄養分を吸収することができるというわけです。

ガジュマルの気根を太くするためには、全ての根っこが地中に隠れるくらいまで深植えし、もう一度地中根の状態で育てていく必要があります。

全ての根を深く埋める

全ての根と気根を埋めて、しっかりと土をかぶせください。

あとはひたすら今まで通りに水の管理をしてください。

育っていない気根を間引く

気根を土に埋めることで気根を太くするには長い時間がかかってしまいますが、まずは1年で様子を見てみましょう。

育っている気根はそのままにし、育っていない気根は間引いて、育つ気根に栄養が行き届くようにしてください。

ただし、根を切る作業は寒い季節に行うと枯れてしまうことがあるので、暖かい季節に行うようにしましょう。根を切り終わったら再び深植えをして、また1年様子を見ます。

土に埋める以外の方法

細い根っこから気根を生えさせるには、ラップを使います。

ラップは水分蒸発を防ぎ、一部分だけ高温多湿状態を作ることができます。

この状態でさらに周辺を黒い布などで覆うことで、擬似的に土の中を偽装することができ、気根や根っこが生えてくれるようになります。

このラップの中を高温多湿状態を作るために、上から霧吹きを吹きかけます。

これで少し時間が経てば、ガジュマル自身から出る水蒸気とラップないの水分で高温多湿な環境が出来上がります。霧吹きは1日2回ほどを目安に、ラップの中が湿っぽい感じになるようにしましょう。

約2週間ほど経てば気根が生えてきます。気根が伸びて土まで届けば、直接的に土から水分と栄養を吸い上げるようになります。

まとめ:気根を育てて大きなガジュマルに

というわけで、【検証】ガジュマルを太くする方法【幹を太くすることは可能なのか?太くするコツをご紹介します】を書いてきました。

この記事で解説した『ガジュマルを太くする方法』を実践してもらうと、ガジュマルをお家でも太くすることができるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【どこが太くなっているのか?】
1、幹ではなく気根を太くなっている
2、気根は栄養や空気中の水分を取り込むためのもの
3、植物が大きくなると共に気根も太く伸びる

【市販のガジュマルは地中根】
1、市販されているガジュマルは、根を地中に埋めて太くしている
2、野生で育ったガジュマルの気根は、長い年月をかけて太くなっていったもの
3、ガジュマルを太くするためには、土壌からの養分と育つための時間が必要不可欠

【気根を埋めて太くする方法】
1、全ての根と気根を埋めて、しっかりと土をかぶせる
2、気根を太くするには、まずは長い時間で様子をみる
3、気根に栄養が行き届くように、育っていない気根は間引
4、根を切る作業は暖かい季節に行う

【土に埋める以外の方法】
1、ラップを使い水分蒸発を防ぎ、一部分だけ高温多湿状態を作る
2、黒い布で覆うことで土の中を再現することができ、気根や根っこが生える
3、ラップの中を高温多湿状態を作るため、上から霧吹きを吹きかける
4、霧吹きは1日2回ほどを目安にラップの中に湿度を与える
5、約2週間ほど経てば気根が生え、直接土から水分と栄養を吸い上げるようになる

以上がガジュマルを太くする方法に関するポイントになります。

基本的に注意することは環境管理と時間になります。

高温多湿の環境を作るともに、土の中に気根をしっかり埋めてあげることが、ガジュマルの幹を太くするためには必須条件となります。

ひとたびガジュマルの幹を太くする方法を覚えてしまえば、翌年もガジュマルが立派に太く成長していく姿を見ることができますし、他の観葉植物にも活かすことができます。

ガジュマルを育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。