【解決】ガジュマルの植え替え【おしゃれな株にしたいなら植え替え時期は〇〇が最適!?】

2024年11月4日
ガジュマルを購入したんだけど、もう少し株を大きくできたらカッコいいのに…ガジュマルを大きくさせるにはどうすればいいの?

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『ガジュマルの植え替え方法』ということでガジュマルを大きくしたい方へガジュマルを来年以降も元気に育てるために必要な植え替え方法や大きくするために必要な管理方法について解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、ガジュマルの株を大きくすることが出来て、オシャレなインテリアとしてさらに魅力的な観葉植物になりますよ。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類以上の植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、ガジュマルを大きくするためには定期的な植え替えが必要不可欠です。逆に植え替えを長期間行っていないと、土が減ってしまったり、土自体の栄養分や水はけも悪くなります。

また、ガジュマルの幹もシワシワになり根腐れや根詰まりになってしまう恐れがあります。

貧弱な株姿になってしまわないように、ガジュマルを大きくするための植え替え方法をお伝えします。正しい植え替え方法を実践すれば、確実にガジュマルをあなた好みの大きさにする事が出来ますよ。

『ガジュマルの土から変な匂いがしている』『ガジュマルを大きくする方法が知りたい』とお悩みの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


なぜ植え替えが必要なのか?

そもそもガジュマルってなぜ植え替えが必要なのでしょうか?

ガジュマルは生長がやや早い植物になります。どんなに肥料をあげていても、土は次第に劣化して、蓄えることができる栄養分は減っていきます。そして、植物が生長するにつれ、根も生長しやがて窮屈になり根詰まりを起こしてしまいます。

まずはガジュマルの植え替え方法を見ていく前に、植え替えが必要な理由についてしっかり把握してみましょう。

根が生長する場所を確保するため

植え替えの一番重要な役割が根詰まりの防止です。

根詰まりとは、観葉植物の根が鉢の中いっぱいに張り巡らして、これ以上根を伸ばすことができない状態のことを指します。

根詰まりを起こすと、次のような症状が発生します。

  • 水分を吸収できなくなる
  • 栄養分を吸収できなくなる
  • 土の中の空間が少ないので必要な酸素を取り込めない

根詰まりを起こしたまま放置すると、最終的には根腐れを起こして枯れてしまいます。

そのため、植え替えは、根の成長スペースを確保するために重要な作業となります。

古い根や腐った根を除去するため

古い根や腐った根は、栄養分や水分を吸収するという根としての役割を果たすことができません。

古い根はゆくゆくは腐っていきますが、腐った根というのは植物にとって悪影響を及ぼします。他の根の成長スペースを無駄に使ったり、菌を繁殖させたりという悪影響があります。

そのため、植え替え時に古い根などを除去することによって、元気な根だけにして健康を維持することが重要です。

劣化した土の栄養分を補給するため

ガジュマルの根は、土からたくさんの栄養分を吸収することで生長します。

ただし、肥料などを与えても、土の栄養分が最初の頃と同じような状態が永遠に続くことはありません。

そのため、植え替えによって古い土を新しい土に入れ替えてあげる必要があります。

鉢の中の土は、根からの老廃物が溜まっていきます。また、菌や害虫がいることもありますので、それらを植え替えによって全て除去することができます。

新しい土に入れ替えることで、土の栄養分を補給するとともに、老廃物や菌をも除去することでガジュマルの生長を維持することができるようになります。

関連記事【検証】ガジュマルを太くする方法【幹を太くすることは可能なのか?太くするコツをご紹介します】

ガジュマルの植え替え時期

ガジュマルの植え替え時期は、5月~9月です。早春の3月は気温が安定していないので、植え替え後に低い温度に当たると傷む可能性があります。

しっかりと気温が上がった時期に植え替えると安心です。気温が下がり始める11月以降は植え替えないようにしてください。

室内の暖房で暖かいとはいえ、冬に植え替えると暖房を切った後に急に冷え込みます。気温の低い時期は生育が緩慢なので、ガジュマルは傷みやすく回復しにくいです。

植え替え後も順調に育てるために、ガジュマルの植え替えは暖かい5月~9月に行いましょう。

植え替えのサイン

また、ガジュマルを植え替えるサインは、年数だけではありません。以下の3つのサインに気を付けましょう。

  • 鉢底から根が出ている
  • 水やり後の土の吸水が悪い
  • 葉が落ちる
鉢底から根が出ている

鉢底からガジュマルの根が出ている場合も、植え替えが必要です。鉢の底から根が出てきている状況は、生育が順調で土の中で根を伸ばすスペースが減っていることを表しています。

ガジュマルの生育状況によっては、植え付けて2年経たずと鉢底から根が出てくることも。一回り大きな鉢に植え替えることで、根がのびのびと成長して、さらに元気に育ちます。

かくいう私も、鉢底から根が出ていたにも関わらず、植え替えをしていませんでした。数か月後、葉が急に黄色くなり始めて、慌てて植え替えた経験があります。

鉢底から根が出始めたら、適期に早めに植え替えを行いましょう。

水やり後の土の吸水が悪い

ガジュマルの植え替えは、水やり後の土の吸水が悪い場合も行います。具体的には、鉢の表面に水が溜まっていたり、鉢底から水が流れたりする場合です。

同じ土で長年育てていると、鉢の中で土の「粒」が崩れてしまいます。結果的に、泥のようになり、水が流れず吸水が悪くなるため注意が必要です。

また、鉢底で崩れた土が詰まると排水が悪くなり、根腐れの原因になります。そのため、水やり後に水が土の表面に溜まっていたり、鉢底から流れる時間が遅くなったりしたときは、植え替えをしてください。

葉が落ちる

ガジュマルの葉が落ちる時も、植え替えのタイミングです。葉が落ちる原因には、根詰まりや根痛みの可能性が考えられます。

もちろん、病害虫や寒さの影響でも葉は落ちますが、どちらも当てはまらない場合は根詰まり、または根傷みの可能性が高いです。暖かい生育期に鉢から取り出して、根をチェックしてください。

根詰まりの場合は、根がぐるぐると鉢底で巻いて固まっています。土と一緒にやさしくほぐして植え替えてください。

根痛みの場合は、スカスカな根や黒ずんでいる根を取り除き、新しい土に植え替えることで綺麗な葉が出てくるでしょう。黄色くなった葉や枯れ葉は、一緒に取り外しておくと見た目や風通しがよくなります。

植え替えに必要な道具

ガジュマルを植え替える前に、以下の道具を準備しておきましょう。予め準備しておくことで、ガジュマルの植え替え作業を効率的に進めることができます。

一回り大きな鉢

ガジュマルを大きくしたい場合は一回りほど大きな鉢を用意しましょう。

これ以上大きくしたくない場合は同じサイズの鉢に植え替えることも可能ですが、販売されていた鉢がプラスチック製など材質が弱い場合、見た目にも良い素焼き鉢などへ植え替えるのもおすすめです。

水はけのよい土

ガジュマルの生育には水はけのよい土が適しています。ガジュマルを水はけの悪い土に植えると、根腐れする可能性が高いので注意してください。

市販の観葉植物の土で、鉢に植え付けると安心です。もしオリジナルで作る場合は、「赤玉土:腐葉土=7:3」の割合で混ぜた土を基本として、小粒の軽石やパーライト鹿沼土などを1割ほど混ぜ込み水はけをよくしてください。

その他の準備物
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • スコップ
  • 肥料
  • ハサミ

ガジュマルの植え替え方法

ガジュマルの植え替え頻度自体は2〜3年に1回が目安ですが、4〜5号の小さめのガジュマルを育てている場合や、早く大きくしたい場合は毎年か2年に1回の植え替えがおすすめです。

反対に8号以上の大株のガジュマルの場合、とくに不調がみられなければ4〜5年は植え替えしなくても大丈夫でしょう。

ただ、植え替え頻度はあくまで目安です。以下の兆候がでていたら根詰まりや病害虫の繁殖の可能性があるので、次の春か秋に早めに植え替えましょう。

ガジュマルを鉢から抜く

植え替えるガジュマルを、鉢から優しく取り出します。この時に、強く幹を引っ張ると根が切れて傷んでしまうので、気を付けてください。

鉢を逆さまに向けるように持って、ガジュマルの根鉢が落ちてくるように優しく取り出します。根が張って取り出せない場合は、鉢の縁をトントンと叩いたり、鉢底穴に棒を差し込んで押し出すように取り出したりしてください。

培養土と元肥を入れる

はじめに鉢の鉢底穴の上に鉢底ネットを置き、その上に鉢底石を入れます。鉢底石は、鉢の底が見えなくなるくらいの量を入れてください。

次に新しい観葉植物の土を底に3cmほど入れていきます。この時に土に混ぜ込むタイプの元肥も入れていきましょう。

根鉢をほぐす

根鉢が固まっている場合は、土と一緒にほぐします。根がスカスカに枯れていたり、根腐れしていたりするときは、剪定ハサミやピンセットを使って取り除いてください。

一緒に枝葉も剪定する場合は、白い樹液に触れないように手袋を作業前からしておくと安心です。ガジュマルの樹液には、ラテックスと呼ばれるゴムの成分が含まれており、ゴムアレルギーの方や肌が弱い方はかぶれる恐れがあるので気を付けてください。

ガジュマルを入れ、周りに培養土を入れる

鉢底網、鉢底石、新しい土が入った植木鉢に、根を整理したガジュマルを入れます。

また、植え替えの際は、鉢の真ん中にガジュマルを設置すると見た目が良いです。場所が決まったら、スコップで観葉植物の土を入れてください。

ただし、鉢の縁いっぱいまで入れると、水やり時に土がこぼれてしまいます。そのため、鉢の縁が1~2㎝程開くようにウォータースペースを取っておきましょう

土をスコップで入れた後は、細い棒で土を突いて狭い隙間にも土が入るようにします。その後、鉢の縁をトントンと叩いて土をならせば植え替えが完了です。

たっぷりの水を注ぐ

植え替えが終わったら、育てる場所に戻して最後にたっぷり水やりをして完了です。

鉢の隅々まで水が行きわたるように鉢底から水が流れ出るまでしっかり水やりをしていきましょう。大きな鉢の場合はバケツ2杯分を与えるイメージです。

水やりをすると土の中のすき間が埋まり、土のかさが下がってしまうことがあります。水やりで土が減ってしまったら上から足しておきましょう。

植え替え後の注意点

ガジュマルの植え替え直後は、土に根が張っていません。そのため、置き場所や日当たりなどに注意してください。

上手に植え替えができても、その後の育て方によっては枯れる恐れがあるためです。植え替え後の注意するポイントをいくつかお伝えします。

日当たりに注意

ガジュマルを植え替えた後は、直射日光の当たらない明るい日陰や室内で2週間ほど管理してください。植え替え直後に、直射日光に当てると葉焼けする恐れがあるため注意が必要です。

室内の窓際に置くと、植え替え直後に日差しが当たる場合があるので、窓際から離しておくとよいでしょう。2週間ほど管理すると新芽が出てきます。

新芽が出てくると、土の中で新しい根が伸びてきている証拠です。このタイミングで、元々ガジュマルを育てていた場所に置くと、順調に育ちます。

関連記事【人気】ガジュマルの育て方【水やりを簡単にするコツや最適な置き場所など徹底解説!!】

肥料は控えめに

植え替え直後は、肥料は控えてください。根痛みや根腐れをしていた場合は、特に気を付けましょう。

痛んでいた根が回復する間もなく、肥料を与えると生育に悪影響を与えます。そのため、植え替えて新芽が出てくるまでは、肥料を与えないで管理した方が安心です。

傷んだ根の回復を早めるためには、発根剤を与えると効果があります。新芽が伸びてくると、土の中では新しい根が伸びている証拠です。

このタイミングで、液肥や置き肥を与えます。液肥であれば、水に薄めて2週間に1度。置き肥であれば、2か月に1度のペースで与えてください。

関連記事【検証】観葉植物の肥料の使い方【種類や使い方など状況ごとのおすすめな肥料をご紹介します】

まとめ:正しい植え替えでガジュマルを大きくしよう

というわけで、【解決】ガジュマルの植え替え【毎年株を大きくする方法は〇〇が重要だった!?】を書いてきました。

この記事で解説した『ガジュマルの植え替え方法』を実践してもらうと、去年よりもガジュマルが大きくなってインテリアに映えるようになりますよ。

もう1度確認しましょう。

【なぜ植え替えが必要なのか?】
1、根が生長する場所を確保するため
2、古い根や腐った根を除去するため
3、劣化した土の栄養分を補給するため

【ガジュマルの植え替え時期】
1、ガジュマルの植え替え時期は、5月~9月
2、気温が下がり始める11月以降は植え替えないようにする

【植え替えのサイン】
1、鉢底から根が出ている
2、水やり後の土の吸水が悪い
3、
葉が落ちる

【植え替えに必要な道具】
1、大きくしたい場合は一回りほど大きな鉢を用意する
2、観葉植物の土や赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた土を使用する

【ガジュマルの植え替え方法】
1、根が傷つかないように鉢から抜く
2、培養土と元肥を入れる
3、根鉢が固まっている場合は、土と一緒にほぐ

4、ガジュマルを入れ、培養土を周りに入れる
5、たっぷり水を注ぐ

【植え替え後の注意点】
1、直射日光の当たらない明るい日陰や室内で2週間ほど管理する
2、植え替えて新芽が出てくるまでは、肥料を与えないで管理する

以上がガジュマルの植え替えに関するポイントになります。

ガジュマルを大きくするためには定期的な植え替えが必要不可欠です。逆に植え替えを長期間行っていないと、土が減ってしまったり、土自体の栄養分や水はけも悪くなります。

また、ガジュマルの幹もシワシワになり根腐れや根詰まりになってしまう恐れがありますので注意しましょう。

ひとたびガジュマルの植え替えを覚えてしまえば、翌年もガジュマルが立派に生長していく姿を見ることができますし、他の植物にも活かすことができます。

ガジュマルを育てていくことはをガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう。