【必見】レモンの木の育て方【鉢植えでもレモンの実を収穫するコツは〇〇に注意すること!!】

鉢植えでレモンの木を育てているのですが、レモンの実がなかなかなりません…鉢植えでもレモンの実がなるような管理方法や育て方のコツについて教えて。

今回はこういったお声に参考になる記事を用意しました。
 

この記事では『レモンの木の育て方』ということで、レモンの木に必要な管理方法や育て方のよくある質問などレモンの木の育て方にまつわるエピソードなどを解説していきます。

記事の内容を理解・実践してもらうと、レモンの木に必要な知識や育て方が分かるようになり、コツさえ掴めれば毎年実を収穫し楽しむことが出来ます。
 

私は園芸歴10年ほど。
これまで100種類ほど植物を育ててきました。
 

最初にいっておくと、レモンの木を育てる上で一番大切なポイントは水やりです。レモンの木は、常に湿り気のあるくらいを好みます。土が乾いていたら、鉢の下から水が流れ出るくらいたっぷりの水やりをしましょう。特に6月~8月は果実作る準備期間ですので、水々しいレモンを栽培するにはたくさんの水が必要です。

毎年実を収穫し楽しむためにもレモンの木の正しい育て方を覚えてしっかり管理しましょう。

『レモンの木がなかなか大きくならない方』や『レモンの実が全く実らない』とお困りの方は最後まで記事を読んでみてください。

Contents


レモンの木の特徴

レモンの栽培と聞くと一見難しそうと身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、レモンは鉢植えでもとても簡単に育てることが可能です。しかも、自家受粉なので1本だけでも実が付きます。

レモンの木は育て方のコツさえ掴めれば毎年実を収穫し楽しむことが出来ます。

家庭でも育てやすい果樹

レモンは皆さんご存知の通り、黄色く酸っぱい果実を付ける果樹です。常緑で冬でも葉が落ちることはなく、1年中緑を楽しめます。

元々はインド北部を原産地としており、ミカン科に属します。

レモンが日本に入ってきたのは明治の初め頃で、西日本の一部地域を中心に栽培されてきました。出荷されるレモンの半分は、瀬戸内レモンが有名な瀬戸内海の島々で作られています。

レモンは寒さに弱く、基本的に関東以北では庭植えすることができません。鉢植えのレモンが流通していますが、これは冬場に鉢を屋内に入れることを前提としています。

美しいお花も魅力

レモンは病害虫に多少強く、農薬を使わずとも育てられるため、家庭栽培におすすめの果樹の1つです。

適した環境であれば、1本の木で200個以上のレモンを収穫することができます。開花期は5月が山場と言われていますが、レモンは周年開花のため10月頃まで開花と結実を行います。

またレモンの花は、白く可愛らしい印象です。実はもちろんですが、花も楽しめるのがレモンの魅力と言えるでしょう。蕾はぷくっとした形状で紫色をしています。

レモンの木の選び方

レモンの木を育てる前に、育ちやすい苗木や気候にあったレモンの木を選ぶことが重要です。

ここでは、初心者の方でもレモンの木を育てる上で、オススメなレモンの木の選び方について解説します。あなたにピッタリなレモンの木を選んで、レモンの収穫を楽しみましょう。

苗木の選び方

基本的に鉢植えで育てる場合は7号以上がオススメです。早く実の収穫を楽しみたい方は4年以上の大苗を購入しましょう。

また生育の良い苗木のポイントは以下の通りです。

  • 葉がたくさんついた苗木を選ぶ
  • つややかな綺麗な濃いめの緑をした葉のものを選ぶ
  • 幹が太く枝が多い苗木を選ぶ

また土地の気候にあったレモンの品種を選ぶことも、レモンの木を育てる上で大切なポイントです。品種ごとに特徴があるので、お気に入りの品種を選んで育てましょう。

リスボン

日本で一番栽培されているのがこのリスボンです。レモンの品種の中でも寒さにも暑さにも強く、気温の変化が激しい日本では最も育てやすいと言えます。実付きもよく収穫しやすいので、初心者の方にオススメの品種です。

ビラフランカ

果実の形は細長いボールのような、少しふっくらしたまるび帯びた形をしています。

こちらはトゲが少なく果実に傷がつきにくいのが最大の特徴です。「瀬戸内レモン」は、ビラフランカの系統です。耐寒性はやや強いのも日本で管理しやすい品種です。

マイヤー

レモンとオレンジの自然交雑で生まれた品種です。また酸味も少なくまろやかで、果皮が薄く苦味も少なく、香りもやや甘い香りがします。

一般的なレモンと比べると、やや小ぶりで表面もつるっとしています。苗を植えてから収穫までの期間も短いため、早めに収穫を楽しみたい人にオススメです。

また耐寒性が強く、結実がよいので初心者の方にもオススメです。

レモンの木の育て方

レモンの木は年に3回白い花を咲かせる四季なり性の植物で、害虫に強いので放置していても比較的栽培しやすい植物ですが、育て方にはポイントがあります。

ここでは、レモンの木の育て方について解説します。育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。

レモンの木の置き場所

レモンの木は「家庭で育てるのが難しい」というイメージを持たれがちですが、じつは鉢植えでも育ち、マンションのベランダなど小さなスペースでも栽培できます。

レモンは日当たりが良い場所を好みます。最低でも半日以上は日当たりが良い場所に置きましょう。
また、あまり強い風が吹く場所は、葉が落ちてしまい実がなりにくくなってしまいますので避けましょう。

ただし、レモンは寒さにとても弱い種類の植物です。最低気温が-2℃を下回る場合、最悪枯れてしまい、枯れずとも葉が全て落ちてしまい極端に弱ってしまうことがあります。

鉢植えであれば雪の予報が出ている間は室内に置いておくのも良いでしょう。

地植えの場合でも、幼木期は寒さ対策に不織布などで冬の間包んであげた方が良いです。とは言え関東以北でもレモンを栽培している人はいますので、工夫してあげれば十分に楽しめるでしょう。

関連記事【重要】レモンの木の冬越し方法【レモンの冬越し次第で美味しいレモンが食べられる!!】

レモンの木の水やり

レモンの木を育てる上で最も重要と言っても過言ではないのが水やりです。レモンの木は、常に湿り気のある状態を好みます。土が乾いていたら、鉢の下から水が流れ出るくらい水やりを行いましょう。

鉢植えの場合は水はけが良いので、夏場などの暑い時期には、土が乾燥し過ぎないように、毎日チェックしましょう。特に6月~8月は果実を作る準備期間ですので、水々しいレモンを栽培するにはたくさんの水が必要です。土を乾かさないように管理しましょう。

関連記事【重要】水やりの基本をマスターせよ【植物が枯れてしまう原因は9割が水やりだった!!】

レモンの木の植え付け

寒さに弱いレモンは、基本的に春、暖かくなってきた3~4月にかけて植え付けます。

1~2月の寒いうちに、植え付ける位置に縦横30センチ以上の穴を掘り、堆肥(たいひ)10キロ、苦土石灰50グラムを掘り上げた土とよく混ぜておきます。暖かくなってきたら土を埋め戻して、浅めに植え付け、倒れないように支柱を立てて固定しておきましょう。

鉢植えの場合は、購入した培養土を使用すればpH調整のための石灰などが必要ないため便利です。

自分で土づくりをする場合は、赤玉土6:腐葉土4くらいの割合で、苦土石灰を一握り入れてよく混ぜ、植え付けましょう。

レモンの木の肥料

レモンを植え付けたその年は果実を収穫しません。今後何年も収穫し続けるためにも、実がなってしまったら全部摘果して木への負担を抑えましょう。

地植えの場合は2カ月に1回、鶏ふんなどの有機質肥料を3キロ程度与えて木を大きくしていきます。地植えだと3~4年目くらいから結実が始まります。

鉢植えの場合は毎月、大さじ1杯分の有機質肥料を与えてください。鉢植えでは2年目から結実が始まりますが、どんどん鉢上げして木を大きくしたいのであれば、2年目までは摘果してしまいましょう。

次の春が来るまでは、ただただ肥料と水やりを行うだけで構いません。

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レモンの木の剪定

レモンの木を剪定することで、新芽が出て実付きを良くすることができます。

レモンの木の剪定は、基本的に2~4月に行います。植え付け3年までは、病害虫の被害が出た枝だけ切り落としていき、その他の枝は放任して自由に枝を伸ばします。

植え付けたあと3年目以降から、木を観察し、風通しや枝や葉で日当たりが悪くなってきたなとおもったら剪定をしていきましょう。

剪定方法は開心自然形仕立てと言って、地上から垂直方向に伸びる枝を将来の主枝候補にし、3本伸ばし、他の枝はハサミやのこぎりでカットしていきます。主枝の真ん中くらいに出ている元気のありそうな枝は先端を少し切り戻しましょう。

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レモンの木のよくあるトラブルと対処法

初心者でも育てやすいレモンの木ですが、もちろんトラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

レモンの実がならない

レモンのトラブルで一番多いのは「何年経ってもレモンの実がならない」というものです。

特に地植えしている場合、5年経っても、10年経っても木ばかり大きくなって果実がならないという相談がよくあります。ユズやレモンは、地力の高い肥沃(ひよく)な土地に植えられた場合、往々にしてこのようなケースが発生します。

果実がならないからと言って肥料を与えるとさらに悪化しますので、そのような肥沃な土地の場合、肥料を一切やらずに育て、また、真上に立ち上がっている枝をひもで外側に引っ張るなどして横向きに矯正してみてください。その枝は次の年から鈴なりにレモンがなり始める可能性が高くなります。

病害虫による被害

レモンを栽培する上で病害虫には注意が必要です。マメにチェックをしても病害虫が発生してしまう場合があります。新芽や花、特に弱った木に病害虫は発生しやすいです。

害虫を見つけると葉を摘んでしまいがちですが、なるべく摘まないように、害虫だけを駆除しましょう。

レモンに付きやすい代表的な虫はアブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、ハモグリガ、アオムシなどです。見つけたら他に被害が広まらないうちに、すぐに駆除しましょう。新芽が出始めたら病害虫がついていないか、しっかり観察しましょう。

また、葉だけでなく、木の幹もしっかり観察しましょう。

木の根元に近い場所の幹などに穴が開いているのを見つけたら、穴の中にカミキリムシの幼虫がいる可能性が高いです。幼虫がいると木の粉が吹き出してきます。幼虫が根本を食べてしまいますので、細長い棒で突いて駆除するか、防除剤を定期的に散布してください。

まとめ:正しい管理でレモンの木を育てよう

というわけで【必見】レモンの木の育て方【鉢植えでもレモンの実を収穫するコツは〇〇に注意すること!!】を書いてきました。

この記事で解説した『レモンの木の育て方』を実践してもらうと、レモンの木に必要な知識や育て方が分かるようになり、コツさえ掴めれば毎年実を収穫し楽しむことが出来ますよ。

もう1度確認しましょう。

【レモンの木の特徴】
1、常緑で冬でも葉が落ちることはなく、1年中緑を楽しむことができる
2、レモンは病害虫に多少強く、農薬を使わずとも育てられる
3、実はもちろん、花も楽しめるのがレモンの魅力

【レモンの木の選び方】
1、葉がたくさんついた苗木を選ぶ
2、つややかな綺麗な濃いめの緑をした葉のものを選ぶ
3、幹が太く枝が多い苗木を選ぶ

【レモンの木の育て方】
1、最低でも半日以上は日当たりが良い場所に置く
2、夏場などの暑い時期には、土が乾燥し過ぎないように水やりをする
3、レモンの植え付けは暖かくなってきた3~4月にかけて行う
4、鉢植えの場合は毎月、大さじ1杯分の有機質肥料を与える
5、3年目以降から、風通しや枝や葉で日当たりが悪くなってきたら剪定を行う

【レモンの木のよくあるトラブルと対処法】
1、レモンは肥沃(ひよく)な土地に植えられた場合、実をつけにくくなる
2、実がならない場合は、肥料を一切やらずに育ててみる
3、実がならない場合は、真上に立ち上がっている枝を横向きに矯正してみる
4、害虫を発見したら、葉を摘まないようにし、害虫だけを駆除する
5、幹などに穴が開いていたら、カミキリムシの幼虫を棒で駆除するか、防除剤を散布する

以上がレモンの木の育て方に関するポイントになります。

レモンの木を育てる上で注意すべき点は水やりです。

レモンの木は、常に湿り気のあるくらいを好みます。土が乾いていたら、鉢の下から水が流れ出るくらいたっぷりの水やりをしましょう。特に6月~8月は果実作る準備期間ですので、水々しいレモンを栽培するにはたくさんの水が必要です。夏場などの暑い時期には、土が乾燥し過ぎないように、毎日チェックしましょう。

ひとたびレモンの木の育て方を覚えてしまえば、翌年もレモンの木が立派に成長していく姿を見ることができますし、他の観葉植物にも活かすことができます。

レモンの木を育てることはガーデニングに携わっていく上で、植物を今以上に輝かせることができる大事な技術なので、がんばって身につけましょう